毎年、お正月の三が日に「六波羅蜜寺」では、金運と福を招く「福徳自在稲穂」の授与が、先着2000名に行われます。
授与の場所は、日本最古の「都七福神まいり」のおひとり、弁財天がいらっしゃるところです。
「はい、ミモロちゃん、ようこそ、今年も中へどうぞ～」と、入口でお目にかかったご住職に言われて、さっそく内陣の弁財天さまのそばへ。
「今年は、寄り掛かっちゃった～」とミモロ。なんと弁財天様の足もとに…。「パワー直接頂いちゃったみたい～」と幾分顔を赤らめて…。
「はい、これで今年も、ミモロちゃんの女子力はアップ。福徳のご利益バッチリですよ」と。「ありがとうございます」とお礼を…。
外にでると、「福徳自在稲穂どうぞ～」と手渡されたミモロ。
「あ、毎年ここでお目にかかるお姉さんのお坊さんだ～、キャ～今年も会えてうれしい」とミモロ。
「もしかしたら、今年はコロナの影響で、ミモロちゃん来ないんじゃないかと思ってたんですよ」と。「え～そんな、絶対に来ます！」とキッパリ。1年に1度の再会を喜びあう二人（ひとりとネコ1匹）。
「ミモロちゃん、お札つけましょうね～」と、稲穂に札を付けてくださったのは、ミモロのお友達のお坊さんで、このお寺の住職さんの息子さん。
「あれ？今年はハンス君一緒じゃないんですか？」と。「あのね～今、ハンス君、ドイツに帰ってて、日本に来れなくなっちゃったの～」と、ロックダウン中のドイツから、来日できないことを説明します。
ヨーロッパのコロナ感染拡大は、収束の様子を見せず、ハンス君がいるハンブルグもロックダウン中。「夜、外出しちゃいけないんだって…。近所は、お買い物には行けるお店があるらしいけど、レストランは、休業してるってて、ラインでお話したの…だから、ミモロ、京都の美味しそうな料理の写真送ってあげたの…」と。う？それってかえって残酷じゃない？「ううん、日本に来た時、食べたいって言ってたよ。すごく日本に来るの楽しみにしてるみたい…」とミモロ。
ともかく、日本より感染者数が格段に多いドイツ。対策も徹底して、収束を目指します。
「そうですか、早くハンス君に会えるといいですね」と。「はい、会いたいです。ラインでお話するだけじゃ、やっぱりつまんない…」と。
本堂で、コロナ収束を祈願して、ミモロは、境内の奥へ。そこで「皇服茶」を頂くことに…。
その前に、福徳自在稲穂につけるお飾りを選びます。「どれにしようかな？」と散々悩むミモロ。
「ミモロちゃん、お茶がもうすぐおしまいになりますから、そっちに先に行ってください」とお寺の方に言われ、「え？そうなの？」と慌てて奥へと進みます。
「皇服茶」は、梅干と昆布が入ったお茶。京都に疫病が蔓延したとき、空也上人が病人に授けたお茶で、無病息災を祈願するお茶としていただけます（ひとり300円）
「どうぞ、コロナに感染しませんように～」と願いながら、飲む干すミモロです。
今年は、昨年に比べ、参拝者は少なく、境内に列ができる場所はありません。
「牛さんにもご挨拶しよう～」と撫で牛へ。そばには、アルコール消毒のボトルが並び、触る前後に指を消毒。
「今年は、こんな感じ…」と福徳自在稲穂を手に記念撮影。
今年らしく、振袖にマスク姿。いつかこの写真が、「昔はこんなことあったよね～」と言える時が早く来ることを願います。
「ありがとうございました～」と皆さんにお礼を言って、手を振ってお別れです。
「ミモロちゃん、またね～」
もうお寺の閉門の時間…。ミモロが出た時に、弁財天さまのいるお堂は閉められました。
ミモロは、トコトコと「六波羅蜜寺」から「建仁寺」の境内を抜けて祇園の花見小路へ。
「う～ほとんど人がいない～」お正月というのが信じられない景色です。
今までよくわからなかったかもしれませんが、ミモロは、舞妓さんのようにだらりの帯を着ていました。
「後ろ姿見て、舞妓さんに間違えられるかもね～」というミモロですが、う～それはないかも…。
人がいないと、よけい寒さを感じます。
この日は、1月2日。それから5日後、コロナの感染者の急増で、東京を中心に緊急事態宣言が再発されます。
京都は、その範囲に入っていませんが、この先、どうなるかは不明です。
どうぞ、みなさまくれぐれもご自愛ください。
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