ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

腫瘍、瘤取りのご神徳で知られる宇治田原町の「猿丸神社」。春はみずみずしい新緑、秋は紅葉が

2021-04-23 | 寺社仏閣

京都の南部、宇治田原町を訪れているミモロ。このエリアのパワースポットで知られる「猿丸神社」を参拝することに…


ドライブを兼ねて、天ヶ瀬ダム方向へ。

「いい景色だね~」と車から眺めるミモロです。


宇治田原町は、茶どころでも知られる場所。途中、茶畑が山の南斜面に広がっていました。

車が進む道から、山の中に続く道を進むと、こんもりとした木々に覆われるように社が姿を現します。
さて、「猿丸神社」は、ご祭神に猿丸太夫をお祀りする神社です。

奈良時代末期から平安時代初期の歌人と言われる猿丸太夫ですが、実は、その存在は謎に包まれています。でも平安時代中期には、藤原公任により「三十六歌仙」の一人にも選ばれており、古来より、歌道の神として崇められています。

猿丸太夫の歌と言えば、「奥山にもみじ踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」が有名。
「あ、この歌知ってる、百人一首にあるよね~」と、坊主めくりが大好きなミモロ。そう5番目に登場する歌です。
しかし、この歌、「古今和歌集」では、詠み人知らずとして掲載されました。「それはどうして?」とミモロ。
う~諸説あってよくわからないのです。

伝説の歌人とも言われ、生没年不詳の猿丸太夫ですが、平安末期に山城国綴喜郡曽束荘(現在の滋賀県大津市大石曾束町)に墓があったとされ、鴨長明もその墓を訪ねたとの記述も。江戸時代に現在の地の近くに遷ったとされ、その霊廟に社を創建したのが、この神社の始まりと伝えられます。

猿丸太夫の名にちなみ、境内には、申の像が参拝者を迎えます。


まずは、社殿に参拝。


参拝を終えて、ふと横を見ると、そこにコブのある木の枝がいっぱい積まれています。

「これなんだろ?」とそばの説明書きを見ると…ご神徳として瘤や出来物など腫物の病気を癒す霊験があるとし「瘤取りの神」として篤い崇敬を集めており、この瘤のある木は、病気が治ったお礼に納められたものだそう。

そのご利益を願い、そこにある木で気になる部分をさすると、病が癒えると言われます。
最近は、瘤や腫物だけでなく、さまざま病の平癒を願い参拝する人が全国から訪れるそうです。

「毛玉も治るかな?」と、荒れがちな毛並みを小さな瘤でさするミモロです。


社務所で神職さんにご挨拶。

「よく参拝されました~」と神社の解説書を頂きました。

「病気平癒には、ご利益があり、多くの方がお礼にいらっしゃいます。だからあんなにたくさんの瘤のある木が奉納されているんですよ」と。
「コロナにならないように、もう一度お詣りしとこ…」と思うミモロでした。

「今は、新緑で美しい境内ですが、秋になると、それは紅葉が見事なんですよ~。ぜひその時もいらしてください~」と。

「わ~秋は、キレイだろうなぁ~」と想像。

「あ、絵馬もお猿さんだ~」顔の部分を祈願する人が描いて奉納します。


「ここにもお猿さんがいるよ~」とトイレそばの手水には、可愛い猿の姿が


毎月13日は祭日で、JR宇治駅からは、「猿丸神社」行きの臨時バスも運行されるそう。
「すごく参拝者が多いんだ~」と驚くミモロ。「一度、祭日に来たいね~」と。


*「猿丸神社」の詳しい情報はホームページで


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