6月30日は、京都各所の神社では「夏越の祓い」という身心についた厄払いをし、健康を祈る神事が執り行われます。
「この日は、水無月っていう和菓子食べるんだよね~」と、ミモロ。すでにこの日だけでなく、いくつか食べているミモロです。
16時、ミモロは、京都東山の「粟田神社」に向かいました。
「もう始まってる~」
今年は、特に気温が高く、35度以上になっています。「こういう厳しい夏だから、いっそうちゃんと夏越の祓い受けなくちゃ~」と思うミモロです。
人形に名前を書いて、それに息を吹きかけて納めます。「紙の人形が、ミモロの厄を持って行ってくれるんだね~」と。
佐々貴宮司様がご用意くださった大祓の切麻を、参列者は、肩と頭に振りかけて、清めます。
「これでいいかな?」
はい、大丈夫…。
厄を払うために、布を切り裂く神事…鋭い音が境内に響きます。
さぁ、いよいよ茅の輪くぐりが始まります。宮司様の後に、参列者が続き、境内に設置された茅の輪を8の字に3回くぐります。
くぐる前に、本殿に向かい和歌を唱するのが習わし。
最初の和歌は、「思うこと 皆つきねとて 麻の葉を 切りにきりても 祓へつるかな」
『思い浮かぶ悩みなんかは、みんな尽きてしまえと、麻の葉を勢いよく切って、お祓いします』という意味。
これは、和泉式部の和歌だそう。
「平安時代の人も、今の人と同じように、悩んでもしょうがないことを、頭から消そうってしてたのかなぁ~。体の病は、気の病から来るっていうしね~」と、おそらくほとんど悩みのないミモロでした。
そして次は、「みなつきの 夏越の祓する人は 千歳のいのち 延ぶというなり」
『水無月の時期に夏越の祓いをする人は、すごく寿命が延びると言われます』という意味。
これは、紀貫之の和歌とか…。
「昔の人は、夏に疫病にかかることが多かったからね~」とミモロ。そう、今のように冷蔵庫もない時代…食中毒なども起こりやすく、暑さで体力が衰える夏は、本当に健康に過ごすのは、今以上に大変だったのです。「でも、今もコロナや熱中症が心配だよね~いつの時代も夏の健康維持は大切だよね~たくさん食べなくちゃ!」と、ミモロ。え?もっと食べる気なの???
そして3番目の和歌は、
「宮川の清き流れに禊せば 祈れることの 叶わぬはなし」
『川の清い流れで禊をしたら、お願いすることは全部叶います』という意味。
この作者は不詳のよう…
3つの和歌は、すべて「水無月」というこの時期にかけたもの。
最後に、「我は、蘇民将来の子孫なり」と唱えます。
蘇民将来に関しては、以前も何度もお話したので、今回は省きますが、神様の御神徳を得られる家の子孫だから守ってくださいね」という思いを込めた言葉です。
伊勢地方のしめ縄や祇園祭の厄除け粽にも、「蘇民将来子孫」の文字を見ることがあります。
「もう今年、何度も茅の輪をくぐっちゃった~もう大丈夫だね~」というミモロ。
「皆様のご健康を祈願します…」という宮司様のお言葉。
約30分の夏越の祓いの神事は納められました。
「ミモロちゃん元気でしたか?」と、神社崇敬会の会長さんといろいろなお役をなさっている氏子の方。
「はい、元気です」と、全身汗びっしょりのミモロ。マスクも汗に湿っています。
「今日はよくご参拝されましたね~」と宮司様のお嬢様。
京都に暮らして、地元の神事などに参列するのも楽しみ…。近年、京都に移り住む人が増えています。どうぞ積極的に地元の行事に参加することをお勧めします。ミモロも「粟田神社」の神事や祭事に参加して、たくさん知り合いができて、それが何よりうれしいのです。「ネコの手だから、あんまりお手伝いできないけど…」それでもみなさんと一緒に過ごすのは、楽しいこと。
「いろんなこと地元の人に教えてもらったんだ~」というミモロです。
7月に入り、いよいよ「祇園祭」が始まりました。1か月もつづく長い祭りです。
そして、今年は3年ぶりに8月の「五山の送り火」も通常通りに送り火が山にともされることになりました。
「でも、今年も粟田神社のビアガーデンはないんだって…」と、ミモロの楽しみは、まだ全部はもとに戻りません。
「雨降らないかなぁ~」と、強い日差しが注ぐ空を見上げるミモロでした。
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