「わ~昔の祇園祭の様子が描かれた屏風…よく見ると面白いね~」と、ミモロが夢中になった屏風は、江戸時代のものだそう。
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四条通に山鉾が建ち並び賑わいを見せている「祇園祭」。小雨が降る中、ミモロが出かけたのは、京都岡崎にある「山科伯爵邸 源鳳院」です。現在は、泊まることがっできる文化施設になっていて、7月18日まで事前予約で「蘇る祇園信仰展」を拝見することができます。
「ここのお屋敷、入ってみたかったんだ~」とミモロ。
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かつて宮中と深い関わりがある山科家。この伯爵邸は、作庭家 小川治兵衛の手による庭がある立派なお屋敷。
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「4室の客室があるんだって~こんなところに泊まってみたい~」と憧れるミモロ。
庭に面したお座敷には、展示物が並びます。
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「ここにも祇園祭の屏風がある~」と熱心に見つめるミモロ。
そこには、昔の人たちがイキイキと楽し気に祭りを楽しむ姿が描かれているのです。
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「ようこそ~よかったらご案内しますよ~」と、声をかけてくださったのは、この展示品を収集なさって寶光井英彦さん。
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この日、他の御用事で、たまたまおいでになっていて、お目にかかることができました。「ラッキー!」と思うミモロ。
寶光井さんは、祇園社(現在の八坂神社)の旧神官家「寶光院」の末裔でいらっしゃいます。
おじい様の代まで、神官なさっていたそう。ご実家には、「祇園社」に関する貴重な資料などが多数所蔵されているということですが、ご自身も大人になって、失われゆく貴重な資料などの収集をなさっているのです。
かつては神仏習合の姿を見せていた祇園社。特に明治時代の神仏分離で、その姿は大きく変わったのだそう。
「現在、八坂神社と呼びますが、もともと祇園社で、ご祭神は牛頭天王ですが、明治以降は、牛頭天王を、素戔嗚尊とされたんです」と。「へぇ~そうなんだ~」と、目を丸くしてお話に聞き入るミモロ。
「厄除け粽などに『蘇民将来子孫也』というお札を付けますが、あの神様は、牛頭天王で、そのお話の舞台は京都なんですよ」と。「え~伊勢だと思ってた~」とミモロはビックリ。
「そもそも牛頭天王は、疫病退散に大きなお力をお持ちになっています」と。「わ~今、すごく必要とされる神様だね~」とミモロ。
清々しいお座敷の床の間は、神像が置かれています。
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「なんか厳しいお顔なさっている…」とミモロ。
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「こちらが、牛頭天王で、神像の数は今や少なくて、貴重なものなんです」と、寶光井さん。
なんでもこれだけの数が揃うのは、珍しいことなのだそう。
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「なんか不動明王像みたい…」とミモロ。「さすがミモロちゃん…そうですね~。そもそも神様はお姿をお見せになりませんから、ここにも神仏習合の時代の影響がみられます」と。
「あ、掛け軸もあるんだ~」
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牛頭天王さまのそばには、美しい女性のお姿…「こちらは、牛頭天王の奥様で、八王子神のお母さまです」と。
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牛頭天王は、素戔嗚尊とされたため、后の娑伽羅竜女も奇稲田姫として「八坂神社」に祀られています。
牛頭天王と娑伽羅竜女と八王子神の家族を描いた掛け軸も…
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「これって、お神輿に乗られている姿と同じだ~」とミモロ。「そうですね~」
また、娑伽羅竜女は、方位神の歳徳神とも同一視されることもあり、それを描いた掛け軸に興味を示すミモロです。
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「あれ?スマホで撮影してるの?」とミモロ。
「ハハハ~そうじゃなくて、あれは、経典などの巻物で災いを退散させているお姿です…」と寶光井さん。
「なんか太巻きみたい~」とさらにミモロ。
「そう、節分に太巻きを食べるのは、実は、巻物を模しているんではないかとも思われます」と。
「そうなんだ~なんで太巻き食べるのかと思ってた~。来年は、ありがたい巻物のつもりでいただくことにします」とミモロ。
まだまだいろいろなお話を伺いたかったミモロですが、「お茶のご用意ができました~」との声で、「あ、のどか湧いてたんだ~」と移動します。(拝観料2000円には、お茶とお菓子も含まれています。)
そこに用意されていたのは、マカロンとほうじ茶…。
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「なんかすごく上品な雰囲気…マカロン美味しいね~」としばしくつろぎのひとときを過ごします。
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美しいお庭と建物…そして貴重な資料や美術品を拝見できました。
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たまたま寶光井さんのお話も伺えて本当に充実した時間を過ごしたミモロでした。
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「八坂神社と祇園祭のこと、知ってるようであんまり知らなかったんだ~」と。
今年の祇園祭の楽しみ方は、いっそう深いものになりそう…
*「山科伯爵邸 源鳳院」の詳しい情報はホームページで
ここでは、有職故事を研究されている専門家や文化人をお招きした講演会や企画展が行われています。
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