ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

宮司さんの手刷りの素敵な御朱印…京都三条の「大将軍神社」。昭和3年からのおみくじ箱

2023-01-05 | 寺社仏閣

「いろんな御朱印がある~」とミモロが見るのは、京都三条の「大将軍神社」の新年の御朱印。

この御朱印は、宮司様が一枚一枚手刷りで作ったもの。「ウサギもいるね~」

ミモロが、この日訪れたのは、素戔嗚尊をご祭神に祀る、京都の東山三条にある「大将軍神社」で、三条通沿いにある「千鳥酢」の「村山造酢」の建物の南側に位置します。表通りに面していないため、訪れる観光客はまばらですが、とても歴史ある神社です。


「大将軍神社」は、桓武天皇が平安京を造営した折に、大内裏を鎮護するために、東西南北の四方に祀られた神社で、その東南にあるのが、ここ。ちなみに、西には「大将軍八神社」、北は「今宮神社の大将軍社」「西賀茂大将軍神社」、南は「藤森神社の大将軍社」があります。

ここは、三条大橋のそばにあり、まさに都に入る要所であり、邪気が都に入るのを防ぐ役割を果たしていたのです。

「大将軍って、武将みたいだね~」というミモロですが、大将軍は、方位を守る神様であり、素戔嗚尊の荒魂です。

社殿には、見事な彫刻が施されています。
 

「ここのイチョウの木、すごく立派なんだよね」というミモロ。
樹齢800年と言われるご神木の大イチョウは、秋になると黄金色の落ち葉が、境内一面を覆うほど…

昔、ここは、「鵺(ぬえ)の森」という木々が茂る場所で、鵺という得体の知れないものが夜になると鳴くのだそう。それを弓の名手、源頼政が成敗したというお話も伝わります。

境内には、摂社の「隼社」。
 
「天満宮」も祀られています。
 

「天満宮」の前には、「東三條社」という石柱が。
この辺りには、昔、関白太政大臣藤原兼家の邸宅のひとつ東三條殿があり、応仁の乱で焼失。今も「東三條社」の名が当時を留めています。

江戸からの東海道のゴールである三条大橋のそばのエリアは、京都の町への入口として、さまざまな歴史を刻む場所。その歴史を紐解くと、あまりにいろいろありすぎて、ちょっと怖い気もしてきます。

さて「よかったね~復活して~」とミモロがいうのは、境内の朱色も鮮やかな「荒熊稲荷社」です。

実は、ここ「大将軍神社」は、度重なる台風の被害を受けた神社。
平成10年の台風で、横にあったご神木が倒れ、稲荷の建物は倒壊。さらに翌年には、拝殿も倒れてしまいます。

「あの時は、びっくりしたよね~」と当時を思い出します。
でも、多くの方々の支援などにより、無事に再建されました。

「キツネも若々しくなったみたい~」と思うミモロでした。


「ここ、どんな苦難にも負けずに復活するパワーが強いんじゃない!」とミモロ。確かにそうかも…。そう思うと、いっそう参拝に力がこもります。

社務所では、おみくじも…
「う~重くて上がらない…」おみくじのくじが入った箱が持ち上がらないミモロ

金属製で、細工も見事な箱は、確かにかなり重くて、くじを混ぜるのが大変。
「そう、気を付けてくださいね」と社務所にいらした宮司様。
くじの箱には、昭和3年に寄贈された文字が刻まれています。

「あの~昔からこれなんですか?」とミモロ。
「はい、そうですよ~」と、つまり100年近く使われているくじの箱なのでした。

「この御朱印可愛いですね~」と。「あ、それ手摺りなんです…」と宮司様。

御朱印好きの人には、見逃せないもの…ぜひ、参拝をしてからどうぞ~

*「大将軍神社」京都市東山区長光町640 境内参拝自由

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