ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

[京空間mayuko」の雛飾り。3月11日まで。「町家の日」の期間中、無料公開。

2018-03-02 | イベント

毎年、お雛様の時期になると訪れるのが、お友達がやっている「京空間mayuko」です。
古い町家のお座敷に、この家に伝わるお雛様やお人形が飾られ、無料公開されています。

「わ~今年も、りっぱにお飾りされてる~」とミモロ。昨年は、雛飾りのお手伝いをさせていただきました。

「1年ぶりですね~」と、お雛様にご挨拶。
この黒田家の歴代の女の子たちのために揃えられたお雛様です。
京人形で有名な「大木丸平人形店」のお雛様です。明治時代から名家のお雛様ならここ!といわれる人形店で、三井家をはじめ、京都、大阪などの老舗では、たいていこの雛人形が揃えられています。

品のある顔立ちと衣装の素晴らしさを見ると、その人形が多くの人の憧れだったことがうなずけます。

お座敷には、ほかのお雛様やいろいろなお人形が、1年ぶりに箱から目覚め、嬉しそうに並んでいます。
 

「ミモロにもやらせて~」と、一緒にチンの綱をひくミモロ。
今は、トイプードルやチワワなどの室内犬が人気ですが、その昔はチンが人気。その様子を示すのが、このお人形です。

「いっしょに混ぜて~」と並んだのは、市松人形の間。
「並んでたらわからないかなぁ~」とミモロ。

「お久しぶり~」とすり寄ったのは、右大臣。イケメン好きのミモロは、独身と思われる彼に憧れています。
そうね、お内裏様は、既婚者だもんね~。でも右大臣ってホントに独身なの?

「今年は、戌年だから、この子も飾られたのかな~」床の間には、現代的なロボットのワンちゃんが…


毎年飾られるお雛様。最近は、これほどの数を飾る家は、京都でも珍しくなりました。「おかたづけ、お手伝いに来ようかなあ~」と・・・。そう、出すのもしまうのもなかなか手間のいる作業です。


さて、今年は、「町家の日」というイベントに参加され、京都市内の町家で、さまざまなイベントが行われます。
これは近年、その数を減らす町家の魅力を再確認し、町家を守るために、その魅力を多くの人に知ってもらうことを目的にしています。

この「京空間mayuko」も、雛飾りでイベントに参加することに。
町家を使い、投扇興や染めの体験など、いろいろなイベントをなさっている気谷さん。ミモロのお友達です。

「あの~町家の魅力ってなんですか?」とお茶を飲みながら伺うミモロ。

「う~季節の移り変わりを暮らしの中で実感できたり、自然を身近に感じられることかなぁ~。それに心が落ち着くし~」と気谷さん。大きな柱や梁、土の壁、畳、磨かれた床や廊下など、自然素材で作れた町家は、自然の中に暮らす喜びをもたらします。「でも、冬は寒いし、夏は暑いし、結構暮らすと大変なことも…」と。

訪れる人は、憧れる町家ですが、実際そこに暮らすと大変なことも…。
今、町家は、台所や風呂場、トイレなどを改装し、現代人が感じる快適性を高めたスタイルで保存されているのがほとんどです。「昔は、トイレやお風呂場、中庭のところにあったんでしょ。冬、トイレ行けない~」とミモロ。そう、京都で町家が減少するのは、今の人が感じる快適な暮らしを実現するのに、難しいという面もあったのです。

京都以外の地域から来る人にとって、町家は、情緒があって素晴らしい…と感じるもの。だから、今、町家には、京都生まれの人以外の住民も多くなっています。

また民泊用に改築する町家も多くなっているのも最近の傾向です。

使い勝手の悪い面もありますが、その部分を改装したら、使い勝手はアップ。京都に伝わる財産である町家。それを上手に活用し、残してゆこうというのが、この町家の日の目的なのです。

「ここに来ると落ち着くもんね~」と、お茶をいただき、すっかり寛いでいるミモロです。

  
「どうぞ、多くの方に、町家の魅力と、年に1度のお雛飾りを楽しんでいただけますように~」と気谷さん。
ぜひ、みなさんも・・・


*「京空間mayuko」京都市下京区醒ケ井仏光寺上る要法寺町445  075-351-0026
お雛様飾りは、3月11日まで 10:00~17:00 火曜・水曜休み 入場無料


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