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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

手づくり市が行われた「上賀茂神社」へ。鴨川沿いの散歩の気持ちよさ。穏やかな休日…

2015-01-26 | 京都

晴天に恵まれた日曜日。ミモロは、鴨川沿いのサイクリングに出かけました。
途中、自転車を降りて、トコトコお散歩。「すごく今日は、穏やかな日和…サイクリングやお散歩にぴったりだね~」
ミモロと同じように、サイクリングを楽しむ人たちの姿が目立ちます。
「ここ半木の道(なからぎのみち)…春の桜がすごく美しい場所なんだよね~」。
そう、「京都府立植物園」の西側の土手につづくしだれ桜の並木です。その美しさは、京都の桜の名所のひとつに数えられるほど。
「楽しみだね~また、春になったら来ようね~」と、まだ遠い春を思います。

ミモロは、自転車に乗って、「上賀茂神社」にやってきました。
「今日は、何かあるのかな?」自動車できても、いつもはわりと簡単に止められる駐車場は、車の長蛇の列。「自転車できて正解!」と、駐車場の脇の駐輪スぺースに自転車を止めます。
  
まだ神社は、お正月の雰囲気が残っていて、厄除けの「卯杖」も飾られています。この「卯杖」は、新年の邪気を祓う道具として平安時代、内裏などに飾られたもの。柊、梅、椿、日陰蔓などで作ります。南天の赤い実やとがった長い葉で、なんとなくウサギの感じに…。このちょっとモコモコとした日陰蔓(ヒカゲカズラ)は、その昔、天照大神が天の岩戸に隠れたとき、天宇受売命(アメノウズメノミコト)が、この日陰蔓を襷がけして踊ったのだとか…。以来、世の中に光を取り戻したことに因み、正月飾りに使われるようになったそう。
「へぇ~こういう葉っぱにも、そんな意味があるんだね~。こんどこの葉っぱつけて踊ってみようかな…上手に踊れるかも…」と。

「まだ、初詣の人多いね~」と。本殿の前には、長い列が…。

ミモロは、本殿のお詣りは、脇でちょこっと済ませ、本殿の東の「新宮神社」へと回ります。
「上賀茂神社」の摂社のひとつ「新宮神社」は、普段は、門がしまり、お詣りはできません。でも、月2回だけ公開されて参拝が可能です。
「わ~今日は、公開の日なんだって~」と、たまたまその日に当たったミモロは、さっそくお詣り。
そもそも「新宮神社」のご祭神はタカオカミで、龍神さまなのだそう。貴船神社とも深いかかわりのある神社です。拝殿には、左右に龍が描かれ、それぞれに金と銀の珠を持っています。それをかたどったお守り「天の御鈴」は、とてもいい音色。ミモロも大好きなお守りです。

でも今回、ミモロが興味を持ったのは、おみくじ。

黒い八咫烏のおみくじ。 
「なんかカワイイ顔の八咫烏でもなんで~」と双葉葵をお腹につけた八咫烏にミモロを興味津々。
「八咫烏」は、賀茂氏の始祖「賀茂建角身命」(かもたけつねのみこと)は、神武天皇が東征にて大和の国に入るときに、カラスの姿になり、一行を無事に導いたのだそう。
「八咫烏って、人々を正しい方向に導くお力があるんだって~」。そう、目的達成の正しい道を示すと言われます。旅の安全を守るご利益も…。

また、白いヒツジの干支みくじも「ヒツジの群れって感じ~」
本殿の前には、おみくじをたくさんつけたヒツジがいました。

ミモロもおみくじしばるの?「ううん、おうちにゆっくり読むの…そしてその意味をよ~く考えなくちゃ…」と、今年のミモロは、なかなか落ち着いた感じ…少し成長したようです。

お詣りを済ませて、ミモロは、「手づくり市、行かなくちゃ~」
 
毎月、第4日曜日に開催される「上賀茂手づくり市」です。この日は、天候にも恵まれ、いつもより多い人出だが…。
ミモロもキョロキョロしながら、人の中を歩きます。

ふと足を止めたのは、売り切れと書かれた看板のお店。「売り切れって気になるね~なんのお店?」と…。
 
「なんのお茶?」「あ、ゴボウ茶です。京都の堀川ゴボウでつくってるんですよ~」と。なんでも、ゴボウ茶というのは、アンチエイジングに効果があるとかで、今、人気なのだとか…。高麗人参と同じ効果があるんだそう。「知らなかった~」とミモロ。品は売り切れでしたが、試飲させてもらいました。「ゴボウの味がする…これ、お肌にいいの?」とミモロ。「健康促進になるんで、それで若返りのお茶って言われてるです。すべて手作りなので、作れる量に限度があって、今日の分は、売り切れになりました」と。ゴボウ茶はつくる垣江さん親子。滋賀県にお住まいだそうで、毎月、ここに出店なさっているそうです。
「来月、来てくださいね~」と。乾燥したゴボウ茶は、お茶として楽しんだ後は、煮物や味噌汁の具としても使えるそう。
「じゃ、また来月来ま~す」と、ミモロは、手を振ってお別れました。

さぁそろそろおうちに帰りましょ!今日は自転車なんだから…。
「うん~でも、もう少し…」

ミモロは、まだ手づくり市のにぎわいの中で過ごしていたいようです。

今年、遷宮を迎える上賀茂神社。秋が楽しみな神社です。

*「上賀茂神社」は、こちらから。


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「IREMONYA(イレモンヤ)」。お軽くて丈夫な「ファイバー」でできたカラフルな収納家具やボックス

2015-01-25 | アート

「ねぇ-なんかすごく楽しそうなお店があるよ~」と、ある日、烏丸通から二条通を東に向かって歩いていたミモロ。
 
古い町家の前のウィンドーから見えるカラフルな品々に目を止めました。
「入ってみよう…」と、好奇心旺盛なミモロは、スタスタ中へ。
「わ~かわいい…」カラフルな収納がいろいろと…  
お店の中には、赤や黄色、緑にブルーなど、明るい色調のものが、いっぱい…。
   
ここは、「IREMONYA」(イレモンヤ)という名のお店。その名の通り、まさに、さまざまな大きさの入れ物のお店です。

でもここの箱は、ただの厚紙やプラスチック製の入れ物ではありません。「ファイバー」と名付けられた、リサイクル古紙と樹脂でできた特殊素材なのです。カラフルな色彩は、素材の表面に着色したのではなく、素材そのものの色なので、色が剥げることはありません。多少の水をかぶっても大丈夫…。丈夫で軽い素材です。

「ファイバー」素材は、20年ほど前から、事務所の書類整理箱や反物の収納箱などに使用されているそう。それを現代のインテリアにマッチするようカラフルなものに変身させたのです。持ち手の部分を口に見立て、スマイルマークのような楽しさをプラスした収納ボックス。今や、インテリアグッズとして、人気が高まるオリジナルの品々です。
ボックスのカラーは、20色以上。自分好みの色で、インテリアをアレンジしたら、さぞや楽しいことでしょう。

「なんか見てるだけで、ウキウキしちゃう…こういうカラフルなボックスがあったら、おかたづけも楽しいかも…」とミモロ。 

「大切なものしまいたくなっちゃうね~」
 

「いらっしゃいませ~」と、店の中を歩き回っていたミモロを見て、素敵なスタッフが声をかけてくれました。

「あ、こんにちは~なんか楽しいお店ですね~みんな笑顔で…」とミモロ。「はい、どうぞごゆっくりご覧くださいね。あ、そう…笑顔ばっかりじゃないんですよ。泣き顔のもあるのわかりましたか?」と言われ、周囲のボックスを見渡します。
「あ、これだ~」口の部分が違います。それだけで、笑顔から、泣きべそをかいているように見えます。
「きゃー面白い…」ユーモアを感じさせます。でも、口の向きだけで、与える印象が異なるって、人間も気をつけなくちゃ!

「2階には、お部屋もありますから、そちらにも、どうぞ~」と。

町家を改装したショールームには、広々した2階が…。「わーここにもいろいろな箱がある~」

モデルルームのようなコーナーもあります。「なんか寛いじゃう…」
 

「わーカワイイおうちもあるよ~」
中には、すでに別のぬいぐるみさんが…「あ、もう先客がいる…」と中に入るのを諦めたミモロです。

「あ、スーツケースやバニティーケースもあるんだ~」とミモロ。
  
旅行に便利なキャリートランクは、54000円。

「中どうなってるんだろ」と、自分の目でなんでも確かめたがるミモロです。


実に、ボックスの大きさは、さまざま。蓋付きのものや、キャリー付きのものなども。
「ここ落ち着く~」きっと自分好みのボックスが見つかるはず…。


このお店では、自由にボックスの色がセットできるチェストが人気。

木枠の色も、4色。そこに13色から自由に選んだひきだしがセットできます。
「わーお部屋にあったチェストができるんだね~」とミモロ。「ピンクのボックスには、お洋服をいれて、赤いとこには、お靴やカバンをしまって、ブルーのとこには、お絵かきの道具入れて、それから、あとは、お菓子にしよう…」と、ミモロの想像は膨らみます。
ミモロが、見ている9つのボックスが入ったチェストで158000円。ボックス1つが6000円です。

「大変丈夫なので、親子3代はお使いになれますよ」と。職人さんが、ひとつひとつ丁寧に仕上げた品々です。

また、サイズを自由に注文できるフルオーダーも可能だそう。

カラフルな色のものは、子供部屋に…と思いがちですが、リビングや洗面所、キッチンなどにカラフルな収納を置くと、スペースがグッと明るく、楽しくなります。表面の汚れも、拭くだけできれいに…。

「へえ~スマイルマークのコースターやマグカップもあるんだ~」
 
贈り物にしたくなる品々も、店内に用意されていました。

見ているだけで、心ウキウキしてくる品ばかり。いろんなサイズをそろえたくなるボックスです。

*「IREMONYA]の詳しい情報は、ホームページで


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ネコのミモロ、恐る恐るの三味線屋見学。大和大路通の和楽器専門店「金善楽器店」

2015-01-24 | 老舗

散策すると、どこからともなく三味線の音が聞こえることがある祇園や宮川町など花街。大和大路通を、南座から南へ下がると、一軒の歴史を感じさせる佇まいのお店が見えてきました。「なんのお店かなぁ~」とミモロは中を覗きます。
「う!三味線屋さん…」
ネコのミモロとしては、ちょっと後ずさりしてしまうお店です。
「でも、三味線のお店って珍しいし…京都の伝統文化には欠かせないものだから…やっぱりリポートしよう…」と勇気を奮い立たせて店の中に進みました。
「あの~少し見せてもらえますか?」とお店の方に…「あ、かわいいクマちゃん…どうぞ…」『クマだって…今日は、クマってことにしとこうかなぁ~』と、ネコであることを明かすのをためらうミモロです。いつもなら、クマと間違えられると、「ネコ~」と主張するミモロですが…このお店では、ナイショ…。

このお店は、江戸末期に創業され、現在、9代目となるご店主が家業を担っています。


現在、京都には3軒の三味線屋さんがあり、それぞれが花街などの顧客からの注文にこたえています。「金善楽器店」は、祇園からの注文をはじめ、歌舞伎や日本舞踊などの奏者からの注文が多いそう。

「あの~何してるんですか?」と、興味津々のミモロ。
「三味線の皮の張り替えをしたものに弦を張っているんです」と。

「皮の張り替え…」その言葉に、また後ずさりするミモロです。
「あの~皮って、なにを使ってるんですか?」と、ついに質問。「はい、ネコの皮です」。
「あ、そう…」とミモロ。「ほかにも犬も使います。江戸時代は、沖縄からネコや犬の皮が入ってきたんですが、現在は、国産のものではなく、タイ、中国、韓国など海外から…それを三味線の皮に国内で加工するんですが、それができる人がいなくなっているんです。だから、合成皮革が増えています」と。
「日本のネコじゃないんだ~」とちょっと安心したよう。

「これが皮?」

ご主人に三味線に張る皮を見せていただきました。
「一番いいのはネコの皮で、とくに運動した体の大きなネコがいいんです。首からお腹にかけての皮は、美しいので三味線の表側に、そしてお腹からお尻にかけての皮は、裏側に使います」との説明。思わず、自分のお腹を守るように手を置くミモロです。

「どうしたんですか?」「あの~実は、ミモロ、クマじゃなくて、ネコなんです…」と告白。
「あ、そう、小さいネコは使い物になりませんから…」その言葉にほっとした様子のミモロです。

「この点なんだかわかりますか?」と白い皮の上に、ぼんやりと黒っぽい点が2つずつ並んでいます。
「え~それは~もしかして…」と胸を押さえるミモロ。「そう、おっぱいの跡です。合成皮革だと、これはないので、わざと書いたりするんですよ」と。

三味線の胴にピタッと張られた皮。「寒梅粉」という昔から使われている糊で固定するのだそう。皮は、わずか数ミリの糊しろで、胴に張られています。「この部分が広いと三味線が美しくないんです」と。「はがれたりしないんですか?」とミモロ。「まぁ、3年に1度くらい張り替えるのが一般的でしょうか…やはり天然ものの方が、剥がれにくいんですが、高価ですからね~。また音色が、やっぱり天然もののほうがいいといわれているんです…」
「これ、張り替えるんだ~三味線の中ってどうなってるんだろ?」とミモロが覗くのは、張り替え前の合成皮革のもの。

三味線と言っても、長唄、地唄、小唄、津軽、沖縄などいろいろな種類が…。その弾き方にも違いがあり、皮の張り具合も、それぞれに…。

皮を張り替えた三味線には、糸を張ります。
 「糸ってなんでできてるんですか?」とミモロ。「うちは絹のものを使っています」「へぇ~三味線って絹糸なんだ~。バイオリンは、ヒツジの腸だったんでしょ…。やはり絹の国の楽器だね~」とミモロ。

「あ、これバチでしょ?」
 
最高級の象牙のバチが並びます。
ミモロも初めてバチを持たせてもらいました。「こうかな?」見よう見まねで…。
「いいえ、こういう感じ…」と持ち方を教えていただきました。

三味線の棹には、ギターのように指で押さえる部分を示すマークがありません。どこをどのように押さえ、どの音を出すかは、習得して身につけなくてはなりません。


「え~これが三味線の楽譜?なんか暗号みたい…・」
  

もっと暗号のように見えたのは、この楽譜…なんの楽譜かわかりますか?

尺八の楽譜です。店内には、和楽器の楽譜がたくさん…。
 

また、琴の爪など、さまざまな和楽器の小物が揃っています。
 

和楽器の演奏は、もちろん、様々なところで聞いたことがあっても、和楽器屋さんは、初めてのミモロ。「なんか知らないことだらけだった~。でも興味惹かれるね~もっと和楽器のこと知りたいね~」と。

京都の小学校では、和楽器に触れる授業も行われ、日本の伝統文化への関心を誘っています。

ネコのミモロとしては、ドキドキのリポートでした。ミモロにお付き合いありがとうございました。

*「金善楽器店」京都市東山区大和大路通四条下ル亀井町57 075-561-2940 10:00~18:00 日曜・祝日休み。ご店主が店にいないときもあるので、事前に問い合わせをおすすめ。

*お詫び・・・ブログアップ当初、店名を間違えて表示しました。御迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。
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明治時代の帯地の文様を、現代的な色彩に。三条通の「seisuke88」。使いやすいトートバッグが素敵

2015-01-23 | ファッション

京都に暮らし始めたばかりのころ、訪れた河原町と三条通の交差点近くにある「seisuke88」。おしゃれなプリント雑貨のお店です。オーナーの高橋聖介さんとお友達のミモロ。久しぶりにショップを訪ねることに…。「こんにちは~」「ミモロちゃんいらっしゃ~い!」
  
ミモロがお店に来るというので、わざわざお店に来てくれた高橋さん。「前に来たときとは、ずいぶん変わってるでしょ!」と。
  
「ホント~なんか新しいアイテムも多いし、前よりすごくバージョンアップした感じがする…」と、ちょっと生意気な発言を…。
「そうでしょ!いろいろ新しい試みもやってるし、商品開発も、すごく進化してるんですよ」と。

  
店内に並ぶ色とりどりのプリント雑貨。見ているだけで、心が弾むよう…。

実は、このプリントのデザインは、今から約150年前の明治時代の西陣の帯地の文様なのです。
江戸から明治になり、人々の暮らしは、ガラリと変わりました。次々に入ってくる西洋の品々、また今まで手にすることができなかった憧れの品々も、経済の発展と共に、グッと身近に…。化学染料の登場や機械の導入で、着物の生産力も向上。西陣は活気づいてゆきます。女性たちのニーズにこたえ、京都画壇のすぐれた日本画家たちの協力のもと、それまでなかった新感覚の帯地も、西陣で作られ、次々に発表されてゆきます。

戦後、洋装が、女性たちの装いの主流となり、かつての勢いをなくした西陣。ある日、高橋さんは、知人の蔵の中に、明治時代に描かれた帯地の図案集やはぎれに出会います。それは、長い間忘れられていた明治時代のデザインでした。その自由な発想と優れたデザイン…それは、今見ても、心躍るような楽しさと美しさを湛えたもの。すっかり明治時代のデザインに魅了された高橋さん。その文様は、今の女性たちにも受け入れられるはず…と確信します。

高橋さんの実家は、「高橋練染」という65年間つづく洋服地の整理仕上げ工場を営んでいます。整理仕上げというのは、プリントした布地の染料を沈着させ、さまざまな表面加工を施す、服地の仕上げ部分の工程です。(以前、ミモロが工場見学にも訪れています。そちらも『ミモロ 高橋練染』で検索を…)

三代目となる高橋聖介さん。以前から、自分たちの持つ技術で、新しいモノづくりができないかと考えていたのです。
この明治時代のデザインとの出会いは、そんな高橋さんに新しいモノづくりへの意欲を一気に燃え上がらせる運命的なものになったのでした。

 
「ここに並ぶ品々のデザインは、明治時代の帯地などの文様そのままなんです。デザイン変更は一切していません」と高橋さん。
「え~でも、なんかすごく今っぽい感じ~」とミモロ。「それは色を変えているからです。今の女性たちがいいなぁ~と感じるカラーリングなんですよ」と高橋さん。「え~色だけでこんなに印象変わるんだ~!」と驚くミモロ。「もともとのデザインが素晴らしいですから、色を変えることで、時代を超えることができるんです」と。「すごいね~」
「よく見てください…同じデザインで色違いがいろいろあるでしょ!」「あ、ホント…色が違うと全然別のものみたい…」

明治時代の画家の力量を感じさせる、まさに時代を超えたデザインです。

和服の文様や生地を使い、財布やバッグを作るメーカーは、京都にはたくさんあります。
「うちの強みは、デザインの作成、プリント、加工のすべてを自社のスタッフとファクトリーでやっていること…だから、より使いやすいものが次々に生まれているんです」と、高橋さん。

デザインスタッフは、若い人たちが活躍。今の色彩センスや雑貨デザインを提案しています。

プリント生地の表面加工は、お手のもの…。たとえば、コスメポーチは、PVCコーティング、つまりビニール加工が施され、汚れを防ぐとともに耐久性をアップしています。「濡れた手で持っても大丈夫だね~」とミモロ。洗面台に置くこともあるコスメポーチは、結構濡れやすいんです。

「あ、これ初めて見た~前にはなかったよね~」とミモロが一番興味を抱いたのは、トートバッグです。
 
「ビニール加工がしてあるから、雨に濡れても安心だね~」と。持ちやすい大きさのトートバッグで、ハンドル部分は、タンニンのみで丹念になめし、仕上げられたヌメ革が使われています。
「なんか手にやさしい感じ…」とミモロは、バッグを持ってみて…「そう、ミモロちゃんよく気が付いてくれました!革の切り口を丁寧に削ってあるから、すごく持ちやすいんですよ」と高橋さん。「なるほど…細かいところまで気を使っているんだ~。さすが高橋さん…」。ファッションアイテムには、強い関心をお持ちで、いいものへのこだわりも人一倍の高橋さん。「僕が納得できないものは、製品にしません!」ときっぱり。

横長のトートバッグは、有名ブランドのバッグとほぼ同じサイズ。肩にもかけられる持ちやすさも…。

「ちょっと中も見てください…」「何々・・・?」とバッグの中を覗きこみます。
内側の布は、このブランドのロゴデザインが織りこまれたもの。ファスナー付きのポケットや携帯電話ようのポケットも付いて、使いやすく…。
「機能性もいいんですが、この裏地自体に、『持続性抗菌消毒加工』が施されています」と。「それなあに?」

この加工は、天然ミネラルパワーで雑菌や悪臭を吸収分解させ安全で優れた抗菌消毒効果が持続するもの。洗濯してもその効果は衰えないそう。

「わ~ミモロにぴったり…」と、よくお菓子の食べ残しをバッグに入れ忘れたり、散歩で拾った木の葉や木の実をいれて、バッグが臭うことがあるミモロでした。でも、いくらこのバッグでも、食べ物などを入れ忘れるのがいけなから、注意しましょうね~。

ミモロのようなことをしなくても、バッグって結構いろいろな匂いが付きます。それを分解し抗菌できるって、画期的!
「こういう技術も、もともと布地の表面加工をしていますから、できたこと。他ではできないことだと思います」と。

この横長のトートバッグは、1万円。なかなか手ごろな価格も嬉しいところ。

シーズンごとに新作を発表。使いやすいし、値段も手ごろなので、いろいろな種類を買い求める人も多い、人気のバッグです。

お店には、他にもカラフルなプリント生地をつかった品々が並びます。
   
クッション、ブックカバー、エプロン、あ!シュシュもね…

「こんな子もいるんだ~」


同じプリントで、バッグ、コスメポーチ、ミラーなどをトータルにそろえるもの素敵です。

色が地味になりやすい冬のファッションのアクセントになる、カラフルなプリント雑貨。
「なんか春がもうきたみたい…」そう、そんなウキウキした感覚に浸れるお店です。

*「seisuke88 本店」京都市中京区三条通河原町東入ル中島町83はせ川ビル1F 075-211-7388 営業時間・11:00~20:00 月曜休み(祝日の場合は営業)



 






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国の登録有形文化財のレトロな洋館。京都のランドマーク四条大橋の「レストラン菊水」

2015-01-22 | アート

四条大橋、南座の向かい側に聳える5階建ての洋館「レストラン菊水」。大正15年に建てられ、現在、国の登録有形文化財になっている京都を代表する建物のひとつです。
ランチに訪れたミモロは、四代目となるオーナーの奥村洋史さんに案内していただき、建物の中を巡ります。

「ヨイショ…」白い階段を上るミモロ。ここにも、数多くの人たちが歩いたのが、石の減り具合から推測されます。
「どれほどの人たちがここをのぼったんだろ?」もちろんエレベーターはあるのですが、ミモロは、この階段に心惹かれているようです。
2階は、レストラン。ランチには、ここでお食事ができます。
 
「では、もっと上の階へ…」「わ~なんか豪華な雰囲気…」
 
テーブルには、今夜のパーティーのためのテーブルセッティングがされています。白いテーブルクロス、白いナプキン、お皿は、ノリタケの金縁のもの。
「今夜は結婚式のパーティー?」とミモロ。「いいえ、会社の御集りですよ。もちろん結婚式の披露宴もよく行われます」京都には、今、結婚式の披露宴会場がたくさんできています。「モダンな感じのパーティースペースもいいけど、こういうレトロな雰囲気のところって落ち着くね~」と。

「天井を見てください」と奥村さん。「あ!きれい~」

なんて素敵なライトでしょ。球体のライトは、天井に美しい影を落とし、それがまるで万華鏡のような模様を天井一面に描いています。「中に電球が入ってるんですが、最近は、LED電球が主流になりつつあります。でも、これは白色電球じゃないと、美しい影ができないんで、電気店に白色電球を大量注文して、キープしました」と、奥村さん。LEDの電球では、描けない模様です。

「わ~壁のライトも素敵~」
「この建物ができたときは、アールデコが人気だったよう…」「すごくヨーロッパ的でおしゃれ~」とミモロ。建てられた当時は、さぞや注目された場所だったことが想像できます。「きっと京都のハイカラな人たちの社交場になってたんだよね~きっと」

「この建物の設計には、創業者のひいおじいさんが深くかかわっているんです。当時、日本各地や上海を視察して、その時目にした建物からアイディアを得て、地元の工務店と作ったんだそうです」と。
戦前の上海は、アジア切ってのおしゃれで、洗練された町。「なんとなくわかる気がする…。昔の建物って、今の建物より装飾的で優美だよね~」とミモロ。

空襲を受けなかった京都には、歴史ある寺社仏閣の建造物だけでなく、明治、大正、昭和初期に建てられた洋館が多数残っています。

「京都人は、新しいものも好きですからね~」と奥村さん。ハイカラ好きの京都人気質は、建物にも表れているようです。

「京都に来たら、ぜひ洋館めぐりも楽しいよね~」と、ミモロおすすめの京都観光のテーマ。


さて、今夜の宴会のために、ステージもできていて、そこにマイクが…・「あ、あ~ミモロのためにたくさんお集りいただきありがとうございます~」とマイクの前で、自分のパーティーを想像して…。
いつか、そんなパティーができるようになりたいね~ミモロ…。

「ここでは、社交ダンスの会が行われているんですよ」昔からつづく「菊水ダンス会」は、月に1回、ダンスを愛する人たちが集い、ディナーの後、優雅にダンスを楽しむ会。

「ミモロ踊れないから…」とちょっと残念そう。

「あの~屋上にも行っていいですか?」とミモロ。夏に祇園祭の神輿洗いを見物する特等席…それが屋上のビアガーデンです。
「そう、ここ…よく見えるんだよね~」と、八坂神社から高島屋のある河原町まで、四条通を一望できる場所。

今は、冬なので、ビアガーデンはお休み。また夏になると再開されます。
「夏になったら、またお友達に連れてきてもらおう…」とミモロは、ひそかに期待しているよう。

鴨川の向こう側には、もうひとつ洋館が聳えます。北京料理店の「東華菜館」です。こちらも大正15年にできた建物で、設計は、ヴォーリスで、当初は、ビアレストランとしてオープン。昭和20年から北京料理店に。

「え~大正15年に四条大橋の両岸に洋館ができたんだ~。当時の人たち驚いたよね、きっと…」華やかな祇園がいっそう賑わったことでしょう。

「スペイン瓦のって放物線の塔が目印なんだ~」

今や、大きな通り沿いには、高層マンションの建設が進む京都。かつて大きな家があった場所は、マンションに変わっています。かつて、高層ビルだったこの建物も、周囲に次々に高いビルが…。「でも、昔の洋館の個性には、かなわないね~」と。

そう、レトロな建造物は、どれもとても個性的なのですが、町にしっくり馴染んでいます。これも長い時の流れによるものなのでしょうか。

「いろいろ見学させていただき、ありがとうございました。また食べにきま~す」と、ミモロは、奥様にご挨拶。


「今度は、ビフカツ食べよう…」と、もう次に来るときの料理を思うミモロです。


*「レストラン菊水」の詳しい情報はホームページで



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