友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

新しい時代の始まり

2010年07月27日 21時09分27秒 | Weblog
 朝日が差し込む少し前から、小鳥たちのさえずりがよく聞こえてくる。鳴き声から複数の種類だと思う。その鳥たちに替わって次にセミの声がけたたましく聞こえてくるようになる。これも鳴き声から数種類はいるだろう。クマゼミが東北地方まで、その生息地域を広げているそうだけれど、確かに私の子どもの頃、クマゼミは夏の終わりごろになって姿を見せるセミであった。この地方はアブラゼミが圧倒的に多いけれど、そのアブラゼミに負けないくらい喧しく鳴いている。一時的な気候の変化なのか、地球の温暖化によるものなのか、セミが関心の的になっている。

 カミさんは時々咳き込んでいる。「その咳は結核じゃあないのか。美人薄命というから医者に診てもらった方がいいよ」と何度も言うのだが、「66歳にもなればもう薄命とはいえない」と耳を貸さない。けれどもやはり、自分でも気になるところがあったのか、今朝になって耳鼻咽喉科へと出かけていった。若く優しくハンサムな先生は人気がある。「夏風邪が治りきっていないんだって」と嬉しそうに帰ってきた。年をとってくると医者の診断を恐れる人が多いが、くよくよと心配しているよりも診断を受けた方がいい。

 老化は仕方がないことだ。老化による機能障害も受け入れざるを得ない。そんなことよりも今日を、明日をどう過ごすかに全てを注いでいきたいと私は思う。だから、診断は受けても手術はしない。延命策は考えない。私はそう願っている。社民党の辻元清美衆議院議員が社民党を離党するという。私は福島瑞穂党首にも辻元さんにも会っているが、もちろんご本人はご存じないだろうけれど、仕方がないことだと思っている。社民党の命運を福島さんでは担ぎきれないだろう。辻元さんがどういう考えから離党するのかよく知らないが、1つの時代が終わった、つまり新しい時代になってきていると思う。

 私たちの時代は、戦争への否定が根本にあった。非戦国家へ日本を導きたいとの強い思いがあった。けれどもそれをどのように実現していくのか、有効な政策もそれを支える思想も作り出すことはできなかった。嫌そうではなく、有効な思想はゆっくりと育ってきているのかもしれないが、私たち自身が気付いていないのかもしれない。だから、私たちの時代は終わり、新しい時代が始まっているのだろう。民主党が自民党と双子の兄弟みたいなものだということもよくわかった。それでも遣いっぱなしの兄にくらべ、それを批判してきた弟への期待は大きかった。社民党が生き残るには何が必要なのだろう。よくわからないけれど、残念ながら福島さんではリーダーとして不足だということはハッキリしている。

 7月6日に1歳の誕生日を迎えた長女のところの下の孫娘は、ヨチヨチだけれど歩こうとするし、言葉もなんとなくわずかでもハッキリしてきた。高校1年の孫娘はそんな妹が可愛くて仕方がないようだ。孫娘やその下の孫娘が大きくなる頃には、日本の民主主義ももう少し形を変えているのかもしれない。幕末の人々のように国政を変える道もある。おそらく幕末の志士たちも明確なビジョンを持っていたわけではない。偶然が重なって、明治政府の誕生となったわけだけれど、今の私たちはもっと賢いはずだから、まず、ひとりひとりがどういう形の社会が望ましいのか、おそらく議論ができるようになるであろう。そう期待している。
コメント
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