復興支援のために東北へ行って来たという人に出会った。金曜日に出発して土曜日の朝に到着し、その日はボランティアで働き、翌日の日曜日に戻るという強行スケジュールである。「いや、一緒に行った皆さんは元気で、機会があればまた行きたいと言っていました」と話してくれた。現地へ着くまではごく普通の美しい日本の初夏の風景が続いていたそうだ。ところが海が見え、坂を下るともう「地獄絵でした」と言う。地震から3ヶ月が過ぎたけれど、辺りは全く何も手が付けられないままになっていた。決して放射能汚染のためではなく、何から始めていいのかわからないのだと言う。その悲惨な現状に言葉を失ったそうだ。
「3ヶ月が経っているのに、あたり一面がまだ瓦礫の山で、呆然としてしまいました」。「朝が早かったので、まだ現地の誰にも会わなかったから写真が撮れました」と何枚もの写真を見せてもらった。ボランティアで現地に入りながら、写真を撮っていたのでは物見遊山と思われるかも知れないから、滅多にカメラを向けることは出来なかったそうだ。写真はテレビで何度も写されているような悲惨な現状を映し出していた。けれども彼は、「写真で見るのと現場に立つのでは全く違います。どこを見ても瓦礫の山です。私は戦争を知りませんが、まるで戦場だと言う人もいました」と語る。
そんな厳しい現状を見てきたばかりか、そこで後片付けの手伝いをしてきて、「また機会があれば行きたいと何人もが言ってくれました」と言うのはどうしてなのだろう。あまりにも悲惨すぎて、ここで終わってしまうのは後ろ髪を引かれる気持ちなのだろうか。あるいは、ほんのわずかな時間であっても、被災した人々の役に立ててよかったという充実感なのだろうか。若者ばかりか結構な歳の人まで、大勢の人々が復興支援のバスツアーに参加していたそうだ。「まだまだ、日本人は捨てたものではありませんよ。気の毒な人を助けたいという気持ちがたくさんの人の中にありますから」と胸を張る。
若い学生はもちろんのこと、職が無くてプー太郎をしている人々にもこうした復興支援に参加してもらいたいと思う。東京都や大阪府などは、国歌や国旗への忠誠を強制するよりも、ボランティアへの参加を支援した方がいいと思う。その方がはるかに健全な国民としての一体感が生まれてくるのではないだろうか。そのためなら税金を投入しても誰も反対はしないだろう。いざという時に助け合うことが出来ることは素晴らしいし、頼りにもなるけれど、そうした気持ちになれることが大事なのだと私は思う。
「福島の原発事故の影響は計り知れません。東京で放射能汚染が広まれば、もう日本もおしまいじゃーないでしょうか」と悲観的なことを言う。地震の後の津波が起こした原発事故がきっかけとなって、放射能汚染が日本中に広がったばかりか、太陽の活動の低下も加わって、地球自体が危機に向かって行くのかも知れない。いずれはそういう時も来るのだろうが、それは地球という星の運命なのだろう。
「3ヶ月が経っているのに、あたり一面がまだ瓦礫の山で、呆然としてしまいました」。「朝が早かったので、まだ現地の誰にも会わなかったから写真が撮れました」と何枚もの写真を見せてもらった。ボランティアで現地に入りながら、写真を撮っていたのでは物見遊山と思われるかも知れないから、滅多にカメラを向けることは出来なかったそうだ。写真はテレビで何度も写されているような悲惨な現状を映し出していた。けれども彼は、「写真で見るのと現場に立つのでは全く違います。どこを見ても瓦礫の山です。私は戦争を知りませんが、まるで戦場だと言う人もいました」と語る。
そんな厳しい現状を見てきたばかりか、そこで後片付けの手伝いをしてきて、「また機会があれば行きたいと何人もが言ってくれました」と言うのはどうしてなのだろう。あまりにも悲惨すぎて、ここで終わってしまうのは後ろ髪を引かれる気持ちなのだろうか。あるいは、ほんのわずかな時間であっても、被災した人々の役に立ててよかったという充実感なのだろうか。若者ばかりか結構な歳の人まで、大勢の人々が復興支援のバスツアーに参加していたそうだ。「まだまだ、日本人は捨てたものではありませんよ。気の毒な人を助けたいという気持ちがたくさんの人の中にありますから」と胸を張る。
若い学生はもちろんのこと、職が無くてプー太郎をしている人々にもこうした復興支援に参加してもらいたいと思う。東京都や大阪府などは、国歌や国旗への忠誠を強制するよりも、ボランティアへの参加を支援した方がいいと思う。その方がはるかに健全な国民としての一体感が生まれてくるのではないだろうか。そのためなら税金を投入しても誰も反対はしないだろう。いざという時に助け合うことが出来ることは素晴らしいし、頼りにもなるけれど、そうした気持ちになれることが大事なのだと私は思う。
「福島の原発事故の影響は計り知れません。東京で放射能汚染が広まれば、もう日本もおしまいじゃーないでしょうか」と悲観的なことを言う。地震の後の津波が起こした原発事故がきっかけとなって、放射能汚染が日本中に広がったばかりか、太陽の活動の低下も加わって、地球自体が危機に向かって行くのかも知れない。いずれはそういう時も来るのだろうが、それは地球という星の運命なのだろう。