昨日に続いて今日も暑い。夕方、草木に水を遣ろうとルーフバルコニーに出て驚いた。10匹近いミミズが干からびている。朝、見回った時には何もなかったのに、この暑さのせいで鉢から出て来たようだ。それにしてもどのようにして出て来たのかと思って鉢を見ると、鉢の底にある排水用の穴から出て来たものと、土の表面に出て来て、それから鉢を乗り越えたものといるようだ。土の表面近くに何匹ものミミズがいるのが確認できた。
土の中が異様に暑いのか、土の中の酸素(?)が足りないのか、あるいは朝方はまだ昨夜の雨が残っているようだったので水遣りをしなかったために水不足なのか、これは土を少し耕してみるとそれほど水分がないわけではなかった。どうも暑さから逃れるためだったような気がする。土の中に居ればエサ(何を食べているのだろう?)には困らないし、異性にだってひょっとしたら出会うことも出来るのに、どうしてわざわざ危険の多い外界へ出て行こうとするのだろう。外の世界はそれほど夢があるのだろうか。
いやいや、ミミズにそんな考えはないだろうから、居るところが危険かそれとも不具合な環境になってきたのだろう。これはどう見てもこの暑さのせいだ。我が家に配られてくる宗教団体の冊子を見ていたら、『テロ なぜ起きるのか』と『貧困はなくなる』という見出しが目に付いた。テロはキリストの時代からあったようで、いや正確にはもっと以前からあった。圧倒的な軍事力あるいは警察力で抑えられていると、人は暴力を持って戦う。「虐げが賢い者に気違いじみた行動をとらせる」と聖書(伝道の書)にもあるそうだ。人の歴史はそんなことの繰り返しと言ってもいい。
人類の誕生から飢えはあったかも知れないが、貧困が生まれたのはもっと後になってからであろう。その冊子でも地球上の10億人が貧困にあるが、「西ヨーロッパや北アメリカに住む大半は、それがどのようなものかを知りません」と書いている。そして、貧困は人間が作り出したものなのだと指摘し、「原因は人々や政府が自らの利益を守ろうとすることにある」と述べている。貧困問題は「テロ」とも結びついて、人類の課題と言ってもよいだろう。
今朝の朝日新聞の『天声人語』に、武器のない島があるとナポレオンを驚かした話が載っていた。そこでナポレオンは「武器がなくてどうやって戦争をするのだ」と聞く。「いえ、戦争というものを知らないのです」と答えるという話だ。この島は沖縄で、中国にも薩摩にも貢物を送り、平和外交で戦争を避けて来た。しかしこの沖縄の智恵も、各国が領土を広げ植民地を作る時代には通用しなかった。日本の領土となり、本土の防波堤となってたくさんの人々が亡くなった。今は日本の都道府県の中で最も貧しい県になっている。
ミミズのように暑いからといって、外界に出て行くことは死を意味する。けれども、外の世界には夢や希望があるように思えてならない。出て行く時、死ぬことを誰も予想しないだろう。新しい世界で思う存分に生きてみたいと思うだろう。そしていつか人は、貧困もテロもない新しい世界をきっと造りだすと思う。
土の中が異様に暑いのか、土の中の酸素(?)が足りないのか、あるいは朝方はまだ昨夜の雨が残っているようだったので水遣りをしなかったために水不足なのか、これは土を少し耕してみるとそれほど水分がないわけではなかった。どうも暑さから逃れるためだったような気がする。土の中に居ればエサ(何を食べているのだろう?)には困らないし、異性にだってひょっとしたら出会うことも出来るのに、どうしてわざわざ危険の多い外界へ出て行こうとするのだろう。外の世界はそれほど夢があるのだろうか。
いやいや、ミミズにそんな考えはないだろうから、居るところが危険かそれとも不具合な環境になってきたのだろう。これはどう見てもこの暑さのせいだ。我が家に配られてくる宗教団体の冊子を見ていたら、『テロ なぜ起きるのか』と『貧困はなくなる』という見出しが目に付いた。テロはキリストの時代からあったようで、いや正確にはもっと以前からあった。圧倒的な軍事力あるいは警察力で抑えられていると、人は暴力を持って戦う。「虐げが賢い者に気違いじみた行動をとらせる」と聖書(伝道の書)にもあるそうだ。人の歴史はそんなことの繰り返しと言ってもいい。
人類の誕生から飢えはあったかも知れないが、貧困が生まれたのはもっと後になってからであろう。その冊子でも地球上の10億人が貧困にあるが、「西ヨーロッパや北アメリカに住む大半は、それがどのようなものかを知りません」と書いている。そして、貧困は人間が作り出したものなのだと指摘し、「原因は人々や政府が自らの利益を守ろうとすることにある」と述べている。貧困問題は「テロ」とも結びついて、人類の課題と言ってもよいだろう。
今朝の朝日新聞の『天声人語』に、武器のない島があるとナポレオンを驚かした話が載っていた。そこでナポレオンは「武器がなくてどうやって戦争をするのだ」と聞く。「いえ、戦争というものを知らないのです」と答えるという話だ。この島は沖縄で、中国にも薩摩にも貢物を送り、平和外交で戦争を避けて来た。しかしこの沖縄の智恵も、各国が領土を広げ植民地を作る時代には通用しなかった。日本の領土となり、本土の防波堤となってたくさんの人々が亡くなった。今は日本の都道府県の中で最も貧しい県になっている。
ミミズのように暑いからといって、外界に出て行くことは死を意味する。けれども、外の世界には夢や希望があるように思えてならない。出て行く時、死ぬことを誰も予想しないだろう。新しい世界で思う存分に生きてみたいと思うだろう。そしていつか人は、貧困もテロもない新しい世界をきっと造りだすと思う。