卒業旅行でハワイへ出かけた孫娘がお土産を持って我が家に来た。写真を見ながらその場面の話を聞かせてくれる姿は昔と同じだが、今はスマホの写真や動画を見ながら、カミさんと大いに盛り上がっていた。5人の美魔女たちはハワイの海を、そして夜を、さらにはアウトレットで買い物を楽しんだようだ。無事に帰ってきてくれただけでよかった。
孫娘の話では、彼女たちのような卒業旅行のグループが何組もあったようだ。「5人のうちで海外旅行が初めての子は?」と訊ねると、「初めての子はいない。海外で働きたい子は英語が得意なので助かったワ」と答える。大学生でも今はこんなにリッチなのかと感心した。50年も経つと時代は全く違ってしまうから、それを「いいこと」と捉えるか、逆に「ついていけない」と嘆くでは全く違う。
卒業生がFBに次のような記事を載せていた。「東京の公立小学校の6年生の男子が卒業文集に『将来、国会議員になって戦争したり武器を輸出したりしない平和な国をつくりたい』と書こうとしたら、先生から政治批判を内容に含むので卒業文集には載せられない、書き直しなさいと命じられた。子供たちが平和な世の中を望むことは政治批判なのか・・。治安維持法が発動したらこんな事では済まなくなりそう」。
エッ!?そんなことってあるの?ごく普通の子どもの発想なのに、それを「政治批判」と考える先生は頭がおかしくなっている。正々堂々と子どもの立場に立って擁護できない先生が増えているのだろうか。何事もなくと考える先生は昔からいたけれど、「平和な国をつくりたい」を偏っていると考える先生は、昔はいなかったように思う。
大阪の森友学園の幼稚園で安倍首相夫人が感激して涙を貯めていた様子がテレビで放映されていた。「安倍首相は日本を守ってくれる立派な人」と園児は言う。そして園児は教育勅語を暗唱してみせた。この学校法人が申請している「瑞穂の國記念小學院」が4月の開校を目指しているが、入学希望者は定員の半分ほどしかないそうだ。時代錯誤の教育方針を掲げる学校に入学させようとする両親はやはり時代錯誤の人としか思えない。