友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

政治家と陳情

2017年03月03日 13時14分56秒 | Weblog

 自民党の鴻池議員は記者会見し、「一瞬でカネだと分かった」ので、「無礼者!」と怒鳴ったといい、「男の面、政治家の面を銭ではたくようなやつは、教育者と違う。帰れ」と言って投げ返したと説明した。記者から財務省や国交省へ働きかけをしなかったのかと質問されると、血相を変えて、「誰が?誰が?」と聞き、「一切ない」と断言した。

 国会議員の公設秘書や地方議員を経験した私は「(口利きがないなど)絶対にありえない」と思った。国会議員のところにはいろんな陳情がある。どのくらい陳情があるかが議員の評価になるし、それをどう解決するかが議員の政治力でもある。地方議員だった時、私が議会で発言した後に古参議員がやってきて、「議会で発言することが議員の仕事ではない。黙っていても役所の人間を動かせることが議員の力だ」と忠告してくれた。

 役所の職員も、国家公務員も、なぜか議員には丁重だ。職員は国民の奉仕者として働いているのだから、議員に卑屈になることはないと思うが、市民の苦情は無視できても、議員から何か言われることは「波風が立つ」ようで嫌う。議員はそれをよいことに、職員に圧力をかけることを使命だと勘違いし、「議員の力」を発揮する。

 鴻池議員が「一切知らん」と断言しても、鴻池議員の事務所は対応していた。森友学園からの要望を財務省などに「ただ、伝えた」。鴻池議員の公設秘書が説明するように「判断は役所の司がすることで、政治力を使ったことはない」。何度も陳情を受け、それを何度も役所に伝える。その繰り返しで、9億円の土地が1億円になった。役所の中に知恵者がいて、双方の顔が建つ解決策をひねり出したのだ。

 安倍首相夫人の「森友学園」への思い入れが強かったことも作用したはずだが、こんなことで首相の座を降りるような安倍晋三さんではないから、次の手を打ってくるのだろう。陳情し、解決してくれたならお礼をするのは日本人としては常識で、「無礼者」などと言う方が非常識だ。「男の面」などと言わずに、「私は信念の政治家なので金は一切受け取らない」と諭すべきであった。

 さて、今日はひな祭り。今晩は夏祭りの仲間で「ひな祭りワインパーティー」。「こんにゃく」の差し入れは誰からもないようだ。

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