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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

大学の卒業式

2017年03月23日 18時22分01秒 | Weblog

 孫娘の卒業式に行ってきた。大学の卒業式は学位記授与式と呼ぶことを初めて知った。マンモス大学なので午前と午後の2回に分けて行われるそうだ。私が議員だった時の成人式もそうだったが、なかなか式場に入らずに玄関前に集まってワイワイガヤガヤとしまりがない。女性たちのほとんどが袴姿で洋装の人はわずかしかいない。男性は逆にほとんどが背広だが、中には着物姿もいる。騒がしいかと言えばそうでもなく、厳粛かと言えばそうでもない。

 今の大学生は、「国歌斉唱」と言われれば抵抗なく歌うように、めんどうなことが嫌いなのだ。式典の後は学科毎に分かれて、個人個人に学位記が手渡される。そのため保護者が一斉にシャッターを切る。他の大学では見られない保護者へのサービスらしい。ここでも学科主任から卒業生にはなむけの言葉が語られる。学長の告辞もそうだったが、まるで高校の卒業式のように思われた。

 しかし考えてみれば、私が学長や主任であっても同じことを話すだろうと思う。挨拶をしなさいとか、報告・連絡・相談は社会人として大事とか、仕事だけでなく幅広く興味を持つようにとか、大学生はこんなことを最後の言葉として贈られるのかと考えさせられた。50年前に私が大学を卒業する時も学長は同じようなことを言ったのだろうか。

 私は大学の卒業式に参加しなかった。出席しなければという意識が無かった。大学4年はほとんど東京の出版社にいたので、すっかり大学と疎遠になっていた。12月末に会社を辞め、1月から卒業制作と卒業論文にとりかかり、学生であることを忘れていたのかも知れない。多分、卒業式に着ていく服が無かったことも原因かも知れない。高校の教員に採用が決まってもまだ背広は持っていなかった。

 卒業生の男女があちらこちらで記念写真を取り合っている。華やかな色とりどりのグループがいくつも出来ては離れ、また出来ていた。幸せでいいなーとつくづく思う。

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