友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

安倍首相と昭恵夫人

2017年03月26日 18時16分41秒 | Weblog

 テレビでコメンテーターを務める東大の教授が、「とってもいい人ですよ」と安倍昭恵さんを語っていた。昭恵夫人を知る人がそのように人柄を評するのだからおそらくその通りなのだろう。私が知っているのは、原発について反対と言い、「家庭内野党」と自らを語ったことくらいだ。安倍首相の妻でありながら、「よく言うなあ」と感心する一方で、これはウケ狙いなのではと思った。

 夫婦だから何もかも一致していなければならないとは私は思わない。残念ながら一致している夫婦の方が少ないと思う。考え方だけでなく、食べものの好き嫌いとか、趣味とか、映画や音楽でも、波長が合うことは少ないだろう。仲の良い夫婦でも支持する政党が違うとか、喫茶店に入っても言葉を交わすことなく別々の週刊誌を読んでいることもある。子どもの育て方や子どもへの期待も一致しない夫婦だっている。

 昭恵夫人が「家庭内野党」と言うので面白い人だと思ったが、靖国神社への参拝を欠かさないから、どういう感覚なのだろうと理解できなかった。そして今度の森友学園問題が連日テレビで取り上げられるのを見て、「家庭内野党」であっても夫である安倍晋三氏を尊敬していることはよく分かった。森友学園の幼稚園で園児たちが教育勅語を暗唱するのを見て「素晴らしい教育」と絶賛するのは夫と思想を共有している証だ。

 昭恵夫人は「おっちょこちょい」とか「人がいい」とか言われているようだが、森友学園のために自分が役に立ちたいと思ったことは事実だ。安倍首相は「私や家内の名前があれば、黄門様の印籠のような効果があるとは言いがかりだ。あるはずがない」と激怒していたが、首相の意向を拒否できるほど日本の役人は自立していない。上の人の顔を潰さないように知恵を絞る。

 それでもきっと、よく分からないままに森友学園の問題は終焉してしまうだろう。目配り、気配りが日本人の技なのだから。

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