「今年は雪の少ない正月を過ごしました」
かつて務めた北海道立札幌東陵高校横の道路をよく通ります。
昨日(1月11日)も通りましたが、雪が解けてアスファルトが出ており、雪解け水が道沿いあふれていました。
春のような光景で、春間近かの天気です。
札幌でも毎年、1月ともなれば、家の周りに1㍍以上の雪が積もっているのに、今年は雪がさっぱりありません。
驚きの気象異常なのです。
住民にとっては雪が少ない事は、雪はねもしないで助かりますが、北海道にあってはいたるところで雪が少なくこまっているのです。
冬のイベントの雪まつりを雪が少なく中止する町さえ出てきています。
さっぽろ雪まつりは、予備費を使い込んで、遠く倶知安やら空知管内から雪を搬入しています。
遠くからなのでガソリン代がかかり大変の様です。
雪が少なくスキー大会を取りやめたとか、雪のかろうじてあるゲレンデを開放スキー場の運営をしているとか、雪の少ないその影響はいたるところで起こっています。
農家も困っています。
雪の下に寝かしてある大根、キャベツ、長芋にも影響してきています。
北海道の冬の野菜は、越冬野菜として価値が高まりますが、雪で野菜が保護されず、一部が痛み出しているのです。
丸出しになった長芋などは、地表面近くが氷り、売り物にならないなどといわれています。
農家にとっては雪も恩恵を与えてくれる自然の贈り物なのです。