雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

5月初旬 エゾノリュウキンカ花盛り 

2014-04-30 21:24:25 | 草花

北海道医療大学の里山は花盛り

  

エゾノリュウキンカは水の中でもゆうゆう生きています 黄色の花と雪との調和の季節は写真になります。

この季節北海道医療大学裏の里山はカタクリやらエゾエンゴサク、エゾノリュウキンカなどの花が咲き春の野山の散策に最高です。30日(水)にこの里山にカムイラピットは行っていました。心がさわぐというか、居ても立っても居られなくなり足は自然と医療大学の里山に向っておりました。27日(日)に行ったばかりなのに、この季節を逃しては良い写真が取れないという気持ちがそうさせたのでした。

 

エゾノリュウキンカの群落 種を蒔いて群落広がったと言います

何組かの里山散策の人が来ておりました。皆女性の方のみです。「大変素晴らしいところですね」「見事な咲き方ですね、あと何年かしたら突哨山(旭川市)のカタクリと同じになりますよね」と会話を交わしたご婦人が言っていました。「豊平公園に昨日行って来たのですが、カタクリの花が沢山咲いて多くの方が来ていました」とも話してくださいました。

目の覚めるエゾノリュウキンカの花

エゾノリュウキンカの黄色の花は、今の季節が最高です。蕾の魅力、咲き始めた頃の魅力何とも言えぬ美しさです。沢や川沿いの湿地にのみ生え残雪の白色と川のせせらぎの光と花を囲むエゾノリュウキンカの葉とがマッチして美しく映えるのです。咲き切ってしまうと魅力は薄らぎます。

 

沢に沿い群落は広がります 5月初旬が見ごろ

目の覚める黄色の花が気持ちを明るくしてくれます

エゾノリュウキンカを採取し立経る人が居ますが、この植物の美しさを見ていると可哀そうになります。

 

 


野を戴く コゴミ フキ ヨモギ

2014-04-29 17:30:06 | 草花

「コゴミ」 「ヨモギ」のテンプラで舌つづみ

春の楽しみは新緑の景色もご馳走ですし、花(サクラ・他の野の花)を愛でるのもご馳走です。春はよいものですね。

物知り顔に語る人が居て「周りは春紅葉の季節で、今まことに山々は美しいでしょう。」と説明されたことがあります。話に合わせ、周りを見ますと「これはすでに春紅葉の季節は終わり、新緑の季節に移り変わっている」ではないですか。                                        春紅葉とは野山が新緑に移り変わる少し前の木々の芽ぶきが茶色と言うか、赤味がかっているように見えるのを言うのです。物知り顔の人は春の季節の移り変わり総てを春紅葉と思っていたらしいのです。春の季節を戴く、春の季節はごちそうですよね。これこそ「野を戴く」なのです。

山菜を戴く 野を戴く

  

そして、春の一番の贈り物は何と言っても「山菜を戴く」事、いわゆる「野を戴く」という事も挙げられます。山菜のことについては他の人より詳しく、カムイラピットは研究済みで(自画自賛するのはおかしいのですが)、いろいろ山菜を食べ実験をしています。要するに野を戴いているのです。この間、北海道医療大学の里山探索の帰り道出たばかりの「ツクシ」と、フキノトウの横に出たばかりの小さなフキを取って来たのでした。山菜取りはラビ妻と気持ちが合い、採取は共同作業です。

先日、札幌の中心街三越デパートの近くの路上で山菜だけを扱っているおじさんがおりました。早めの季節でしたので、南の方で取ってきた山菜のようでした。アイヌネギにユキザサ、コゴミに出始めのフキなど色々です。どれもが早春の山菜ばかりです。

   

 

今日は我が別荘(?)の周りでコゴミとヨモギ、畑に植えてある山ワサビの三種の山菜の採取をしてきたのです。ワサビはすりおろして醤油で味付けして瓶に保存。コゴミとヨモギはテンプラで揚げて夕食のおかずにとしてもらいました。

 

 

札幌中心街 露天の山菜売りの店 許可を受けて店を開いているとか。

コゴミはコゴミの宝庫を見付けましたので、これからが楽しみです。天ぷらにして見ましたら淡白で灰汁はありません。使い残したコゴミは酢味噌和えにするのが最高です。

ヨモギは後日再び取ってきて、草餅にしたり、お風呂に入れたり、お茶にも良いのです。

 


里山再生 カタクリ・エゾエンゴサク 春は一気に

2014-04-28 08:58:51 | 草花

自然大好きカムイラビット夫婦の春は、急に忙がしくなります。春を求めてあちらこちらと巡るのが楽しみなのです。芽ぶきの春の風景や山野草の花に心引かれ、心癒されるのです。

 

ラビ妻撮影

3日前に松前の桜の開花のニュースが流れたばかりですのに、一気に春が北上して来ています。札幌までにも到達し、まだサクラは蕾ですが、庭のレンギョウ、ユキヤナギ、スミレ、コブシなどは咲きだしています。川の周りのネコヤナギも黄色に花を咲かせ、春らしい彩りです。庭のレンギョウは昨日一日で黄色一面に花をつけ(27日)ました。

 

ラビ妻撮影 参加者が大勢です

一輪咲いたカタクリの花の話のH先生のブログで知り、是非私も春の花にいち早く出会いたいと期待が膨らみます。カタクリの咲く北海道医療大学の里山に行って見ると、エゾエンゴサク、カタクリの花が一面に咲いて春盛りの様子に変わっておりました。春は一日といえません。連日の好天気に一気に野の花は芽を覚ましたのです。

 

カムイラビット撮影 木の根元にエゾエンゴサクが咲いています

この日は、4月27日の漢方・薬学医療講座の第一日目で、里山復活の堀田清氏の講演を聞いたあと、同先生の解説付きで大学裏の里山巡りです。天気の良い日で一緒に里山を巡った人は70人以上もいたでしょうか。野の花好きな人は世の中に沢山居るのですね。参加者は長い列となり山の散策路にそっての観察会です。長い列が出来て大変な盛況でした。

 

カメラを構えて春の花をねらうと幸福感に満ち溢れます。一つの花をねらうと時が過ぎ、どんどん皆から遅れて、とうとう最後尾にいつの間にかなっていました。

 

シャッターを切る時はシャッターぶれを防ごうと息も止めて撮ります。、構図を考える・ねらう・ピントを合わせる・構える・息をこらす(息を止める)。そしてシャッターを切る。時間がかかります。そそくさと植物の説明を受けて流れゆく波に乗り遅れて最後尾です。

 

心行くまで野の花に親しめた、すごく満足の一日でした。


欲張り写真家 広範囲の写真も良いものですね

2014-04-26 21:59:09 | 写真

欲張り写真家

 

野の花の写真を撮っていると、どうも癖になっているせいでしょうか、ミクロの写真を撮ってしまいます。少しでも大写しに、接写しないと良い写真にならないと総てが接写の写真撮影になってしまっているのです。花の写真の撮り方によってはミクロの写真も魅力的な物になります。

 

この春は何回いったでしょうか、先日、またまた百合ケ原公園に今度はラビ妻と出向いたのですが、この時はマクロの写真も撮って見ようと心掛けてみました。その時の写真をお見せします。

  

温室の天井の枠組みも面白みがあります 

こうやって撮って見ると、広い範囲の写真もまんざらではありません。周りの情景が映し出されて仕上がりは上々です。いつも、こり固まった頭で接写の写真を撮っていたので、ミクロ、マクロの両面の写真を撮っておく必要があると思うようになりました。

明日は、北海道医療大学の漢方・薬用植物研究講座の受講をし、その後で大学の里山に出かけますので、ミクロ・マクロの事を念頭に置いて春の花を撮影して見ようと考えています。

 

元気の出る堀田清先生のお話も楽しみですが、カタクリ、エゾエンゴサク、エゾノリュウキンカなどが咲きだしていると先生のブログにありましたので、これらの花の春一番の山野草の撮影が楽しみです。


お金の儲かる話 蛇の脱皮皮を財布に入れる

2014-04-25 18:40:21 | 動物

むかし(戦時中や終戦当時)は、よく野原で蛇の脱皮皮を見付けたものでした。それだけ遊びの空間は野が多かったように思います。その脱皮皮を見付けた季節は忘れましたが、秋の季節であったような気がします。友達もよく学校に蛇の脱皮皮を持ってきました。友達は街から離れた場所に住んでいたので、蛇も多くいたのでしょう。

当時は戦中であり、子供は栄養不足のせいか顔にイボが出る子供が多く居て、この蛇の皮をイボにぬるとなくなると言われていたので友達からもらいわけっこしたのでした。                一生懸命イボにヘビ皮をぬった思いがあります。しかし、イボにこすって無くなった記憶は無いのですが、むかしからの言い伝えでしょうか。

そして更に「蛇の脱皮皮を財布に入れておくとお金が貯まる」と言われています。この迷信のような言い伝えがあるのをみなさんは御存じでしたでしょうか。これこそ科学的に見て根拠がみつかりませんので、これこそ縁起物として財布に入れるのでしょう。かりにここに蛇の脱皮皮があったとします。さあてあなたなら貰って財布に入れるでしょうか。

前に薬師温泉(蘭越町)の温泉風呂の壁に無数の蛇の抜け殻があったという話をブログで紹介しましたが、その時は驚きました。もし蛇がそこに一匹でも出てきたとしたら、さあてどうしていたことでしょう。

 

ちょつと蛇はいやがられるかも知れませんが、縁起物の蛇皮 おみせします。

先日、カムイラビットの別荘(?)の開始にと建物に入ったところ、何と一匹分の蛇の抜け殻が部屋の入り口にあるではないですか。元気な蛇であったらしく、すっぽり綺麗に抜けて入口にあるのです。元気でない蛇は抜け殻もぼろぼろで、切れ切れなのです。この蛇のぬけ殻を見て一気にむかしの事を思い出したのでした。

 

26・4・16 撮影 青大将の抜け殻

この話をラビ妻に話しましたら、ひょっとすると「蛇が別荘(?)に住みついているのではないか」と気持ち悪がって、その話以降中に入らなくなりました。そういえばその蛇は別荘から出て行ってくれたでしょうか。

 

 

 


冬の落し物 季節の移ろいを知る

2014-04-24 10:35:08 | 草花

木々からの落し物(贈り物) 季節の移ろいを知る

 

ホウの木の実、十分熟していません。熟した実には赤い色した実がいっぱい詰まっています。

オオウバユリの実、実はすでに散ってしまっています。

今日のこの温かさで、春が一気にやって来た感じです。家の周りは一部を除いて雪が消えました。我が家ではもうすでに夏タイヤに履き替えました。

我慢すればストーブの火もいらなくなりましたが、生活が贅沢になったのか、夜には火が恋しくストーブを焚いてしまいます。しかし今日からは特別気温が上がりますので、この温かさに「宮島沼(美唄市)の「マガン」も間もなくカムチャツカの方へ飛び立つのではないかと思ったりしています。例年4月末にはガンの北帰行が始まるのです。マガン達が飛び立ってしまうと、エゾエンゴサクやカタクリなどの花が一気に咲きだします。これらの花を撮影するのも楽しみです。

今朝、外に出てみますと、雲雀が高々とピーチク・パーチクと鳴いていました。雲雀が鳴けば本格的な春となります。ミズバショウも見頃となります

この頃は今まで以上に細かなところまで目をとどめ、写真に撮るのも良いものだと思うようになりました。植物エネルギーのH先生の影響によるものです。

 

先日の北海道医療大学の裏山の散策で出会った雪の上の冬の落し物をお見せします。木々からの贈り物も魅力的です。「さあてこれらは何の木からの贈り物なの?」と考えてみるのもおつなものです。

春の兆しは「雪の中の木の根元」にもみられます。木の回りの雪解けの姿も造形美として面白いのです。(ラビ妻撮影)

マイズルソウは秋から赤い実となります。冬越しした実を見たのは初めてです。ラビ妻が見付け撮影しました。H先生のブログに載っていたのと同じものでしょうかね。

 


雪割り花 エゾノリュウキンカ

2014-04-22 18:10:00 | 草花

雪割り花 エゾノリュウキンカ

花はどの花も美しいのですが、カムイラピットは野の花の美しさに特に引かれます。園芸の花の写真をもカメラに納めますが、人前にこれは美しいでしょうと写真を見せたくなるのは、いつもお目にかかれない野の花なのです。他の人がなかなか撮影出来ないものなので珍しがられるからなのです。

周り一面は雪の原 雪どけの進んだ冷たい水の流れる場所にエゾノリュウキンカの花が咲いていました。言葉を作って見ました。「雪割りの花 エゾノリュウキンカ」です。北海道医療大裏山(26・4・19撮影)に顔を見せていました。

浦河で福寿草の花、家の周りのフキノトウの花を除きますが、今年始めての野の花の撮影は「エゾノリュウキンカ」の花でした。

北海道医療大学の里山での撮影です。エゾノリュウキンカの名前を聞いてあの植物だと分かる人は野の花に興味のある方です。この植物は一般的にはヤチブキの名で呼ばれています。ヤチフキと言われるだけあって、おひたしにして食べられるのですが、あまり他人には生えている場所は知らせたくない植物です。あまりにも植物(自然)に無頓着な人に生えている場所を教えると、根こそぎ採取されて、そこからエゾノリュウキンカが無くなることがあるからです。その日に戴く分のみ採集したいものです。

 

フキノトウも春一番の山菜として料理して食べますが、これは取りあさる物でもないので、生えている場所を教えてもかまいませんが、エゾノリュウキンカやアイヌネギ(ギョウジャニンニク)の生えている場所は後に荒らされることにもなります。

公園でエゾノリュウキンカの生えている場所では常識的に採取する人はいません(禁止されている)ので、お知らせする事が出来ます。せたな町の「浮島公園」に出向いた時には、木道の散策路の両側一面にエゾノリュウキンカが黄色く見事に咲き誇っていたのは印象的でした。六花亭の「六花の森」も見事です。

 咲きだした時が一番綺麗に写ります。4月下旬・5月上旬ころがエゾノリュウキンカの季節(写真撮影の)です。


宮島沼(美唄市) マガンの飛来4万羽

2014-04-21 11:33:36 | 

宮島沼 一番多いマガンの飛来は6万5千羽。

いつ「宮島沼」(空知管内美唄市)に雁を見に行くか、迷う事数日が経ちました。ようやく行く気になったのは、19日(土)の雲ひとつない素晴らしい日でした。せっかく雁を見に行くのだから夕日の綺麗な日に行きたいとしていましたが、この日だけは見事な快晴の日で最高でした。

宮島沼のサンクチュアリーに北海道医療大学の裏山の春早々の植物を見学したあと、夕方4時半過ぎに沼に着きました。もうすでにカメラを抱えた人で賑わっており、この季節、宮島沼は人気のスポットとなっているのです。まだ雁は戻ってきていません。

夕日に映えてガンが帰って来る時刻がカメラマンの狙いどころで、その時間にはカメラの連写の音でおそれいります。多くが連写出来るカメラを持っているのです。

女性も結構高そうなカメラを抱えています。望遠カメラで撮らないと他人に負けてしまう(?)のでしょう。大きなカメラを抱えているのです。

いざ雁が沼に帰ってくるとの時には、弓なりとなり、一直線となり、への字になりと規則正しく美しいのです。何度見ても美しく、面白いのです。宮島沼の上に来ると雁の編隊が急に崩れ、美しさがなくなります。待ちに待ってシャッターを切ったのに写真になっていません。

一度に千羽程(?)の群れとなって戻って来た時は、見物客の中から歓声が上がります。鳥は暗くなると目が見えないなどと言われますが、ガンは薄暗い中でも群れをなして沼に戻って来ます。

外気は、この季節寒く、カメラを持つ素手の手は冷たく凍えがちになります。カムイラピットも陽が落ちた後は薄暗くなり、雁の写真にならず、少し薄暗くなった時点で引き上げることにしました。

撮影に来ていた人は大半が札幌から来ている人ですが、中にはさらに遠くから来ている人もいるのです。宮島沼のマガンの飛来は全道的に、いや全国的に人に知られるところです。

このマガンは、年に春と秋に二度宮島沼にやって来ます。近くの田んぼで落ち穂を食べて栄養を蓄え(付け)、カムチャッカ半島の方に4月下旬から5月初旬に飛び立っていきます。

帰路は宮島沼を夜7ごろに出て、札幌には8時半ころ家に戻ったのでした。


春うらら 花 心温むる 

2014-04-18 16:15:18 | 草花

百合ケ原公園緑のセンター(札幌市北区)  装い新た 益々鮮やかに。 

春の花は綺麗ですよ!。見に行きましょう!。

  

温室の真ん中に水を引いて浮き皿に花を添えています。見る人の心に安らぎを与えてくれます。

 

 

温室の屋根の梁も水面に映り形になります。

 

※ 今日18日は、三井アウトレットパーク新施設(メープルモール)の増設バーゲンの初日の日です。

● 綺麗な花を見に行くかな!。いやいやバーゲンの日の三井アウトレットパークに行くかな? 迷いますね。

お金がかからないのは「百合ケ原公園緑のセンター」の方ですよね。いや、心の中では、三井アウトレットパークで店を見て歩くのも楽しいのにとも思いますよね。この心の揺れも楽しみましょう。

 

今日は、カムイラピットはまたまた、百合ケ原公園の温室に午前中行って来ました。この間見に行った時の花の飾り方が一新されていて、水をあしらった浮き皿の花に見とれてしまいます。なかなか見応えがあります。

 

今日も、撮影した写真でその様子をお見せします。カメラを持った人も沢山来ておりました。

  

また、温室は周りは椿の花で満開です。見に来た人が「椿がこんなに咲いて驚きだ」と声に出して感心していました。

 


愛をはぐくむ 愛冠(あいかっぷ) 

2014-04-17 10:10:48 | 地名

「愛冠(あいかっぷ)」という魅力のある地名

十勝管内足寄町に「愛冠」(あいかっぷ)という地名があります。以前走っていた北見と池田間を通る「高原鉄道池北線」に「愛冠」という駅もありました。すでに廃線となって駅はありません。

カムイラビットが足寄に住んでいた当時、町の有志とお話していましたら「今日はこのあと愛冠で結婚式が行われ、出席する」とのことでした。町の活性化のために「愛冠」の地名にあやかり、この催しが企画され続けられているのです。地名自体美しくおめでたく感じますので町の方もよく考えたものです。「愛冠で愛をはぐくむ、愛の冠を捧げる」なんて素晴らしいと思いませんか。

この「愛冠」はアイヌ語が語源です。足寄のアイカップはアイヌが狩に出向く時に「ためし矢を放つ所なのでした。」「なかなか対岸に矢が届かないという地名」なのです。アイカップの地名は全道に何点か見られます。

 

愛冠岬 馬雪(うまゆき)出現

石狩市浜益(はまます)区毘砂別(ビシャリ)に「愛冠岬」という岬があります。ここの愛冠岬は一方が急な崖で通行が非常に困難な所なのでした。交通が困難なところもアイヌはアイカップと言ったのです。「なかなか出来ない・困難な所」というのがアイカッブです。

偶然なのでしょうか足寄の愛冠と同じ漢字が当てられ地名として残りました。地名を付ける時に同じ字が浮かんだのは偶然なのでしょうか。

この岬の山肌に4月10~15日前後になると馬の姿をした残り雪が現れます。土地の人はこれを「馬雪」といって季節の移ろいとして見ておりました。むかしはこの地区もニシンが沢山取れて居ました。ニシンが群来(くき)ている時代にはこの馬雪の現れるころがニシン漁の終わりの目安にしていたそうです。現在ではニシンは群来ず、昔語りになりました。今では馬の形をした残雪は珍しいと浜益地区の観光に役だっております。

※愛冠岬を望む浜益区のふるさと公園や、はまます郷土資料館からが良い眺めで、17日頃までが見ごろと言います。