雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

ノサップ岬 ノシャップ岬 これは親戚の地名

2021-01-19 21:04:46 | 地名

「ノサップ岬 ノシャップ岬」

アイヌ語で下顎を「ノサップ」とい言います。ノサップもノシャップも同じ意味で呼ばれた岬名となり、親戚(同意語の)地名と言えます。

ノサップ岬は根室市に、ノシャップ岬は稚内市にあります。

手元に「海鳥の群たかだかと遠ざかりノシャップ岬日の傾きぬ(尾上せい)」という詩がありますが、これは稚内のノシャップ岬で詠まれた詩です。

夕日がとてもきれいな岬として知られています。

二つの地名はよく似ていて、突然岬の名を言われても、さあてどちらなのかな?  などと迷う事があります。

漢字で岬名が書かれると「寒」という字が書かれていれば、これは寒い土地である稚内市にある岬名と区別することが出来ます。

※ 納沙布岬 ― 根室市     野寒布岬 ― 稚内市

※ 今日の時点で、コロナでの世界死者が 「203万人」(2021・1・19)となり ひどい感染のインフルエンザです。

一日で1万人以上が死んで行っているのです。かからぬように 細心の注意をしながら生活が肝要です。 


アイヌ語地名 仕掛け弓のある沢 クオ

2021-01-08 12:27:20 | 地名

「もっとも知名度のある クオの付くアイヌ語地名 「鴻之舞」」

紋別市の藻別川の上流に「鴻之舞鉱山(金山)」がありました。かつてこの鉱山には1万4千人ほどの人が住み、佐渡の金山が衰えてきた時は、鴻之舞金山が日本一の金の採掘地として名前が知られました。

実はこの「鴻之舞」という地名は、この地に流れる「クオマナイ」と言うアイヌ語地名に漢字を当てて付けられたものなのですが、実に見事に名付けられた地名です。

コウノトリが舞う・・・。最盛期の「鴻之舞金山」そのものの地名となっています。このような素敵な地名はなかなかみつかりません。

閉山後も有名であった鴻之舞金山は、高校の地図帳に地名が書かれていました。

★ 閉山後3カ年ほどかけて鴻之舞鉱山の閉鉱後の調査にカムイラビットと道都大学の横平弘教授とで入り、報告書を作り、写真の記録も残しました。

クオ(アイヌ語の仕掛け弓)に関係した地名は全道に多く見つかります。

仕掛け弓は、うっかりこの沢に入り人が仕掛け弓にかかってはいけない(死亡しますので)と、の全員に知られていなければならない地名であったのです。それだけにこの「クオ」「ク」の地名が全道に残ることになったのです。

あるアイヌ語地名(尾崎 功著「地名めぐりの旅」)の本を見ていましたら、「クオ」にちなむ地名を数個見つけましたので、

次に紹介いたします。

〇 鴻之舞(こうのまい)  オホーツクの紋別市。かつての鴻之舞鉱山で有名な地名。クオマナイ ku-oma-ni  仕掛け弓・ある・沢

〇 久遠(くどう)     道南の大成町の中心地で、郡名でもある。 クウントゥ ku-un-tu  仕掛け弓・ある・山崎

〇 久保内(くぼない)   有珠郡壮瞥町中央部の長流川(おさるがわ)流域の農村。 クオナイ ku-o-nay   仕掛け弓・ある・沢

〇 小沢(おざわ)     札幌市 地名の起源を見ると、どう変わったか 小沢もアイヌ語のクオマナイからの地名と言う。多分クオがオに置き換

              えられ、ナイが意訳されて沢として使われ、小沢になったものであろうと思うのです。


北海道の身近な地名も アイヌ語地名

2020-12-20 09:04:35 | 地名

「身近な地名の語源 アイヌ語地名」

地名は、いわれがあって 地名となります。

北海道の地名の多くは、アイヌの呼び方によっています。これを「アイヌ語地名」と言います。

北海道で多くの人に知られる地名の語源を10個ほど今回はあげてみます。何か面白いでしょう。

〇 根室 ねむろ ニムオロ ni-mu-oro  キ・群生している・ところ

  市名。現在木の繁る場所は伐採されて無くなりましたが、むかしは目立つほど木が群生していたとみられます。

〇 雄武 おうむ オム o-mu  川尻・塞がる

  町名。季節により 川口が塞がる川から付けられた地名。ケガニ祭りで知られる町です。

〇 津別 つべつ トゥベツ to-pet   二つの・川

  町名。網走川と津別川の合流地にある町名 木材の街津別で知られます。丸玉木材の街。

〇 歌志内 うたしない オタウシナイ ota-us-nay   砂浜・付いている・沢川

  市名。かっての炭鉱街。街は細長く家が並ぶ。人口は極限した。

  北海道の地名で歌の名のつく地名は、砂に関係する地名。

〇 大楽毛 おたのしけ ota-nosike   砂浜の・中央

  面白い呼び方の地名としてよく紹介されている。 ウタ オタともに砂浜を意味する地名。

〇 達布 たっぷ  タップ tapcop     たんこぶ山 円山。

  三笠市 三笠市も炭鉱街であった。

〇 春国岱 しゆんくにたい  シュンクニタイ sunku-nitai   エゾ松・林。

  風蓮湖と根室湾をわける砂州。  エゾ松の林があるのが珍しい。

〇 室蘭 むろらん mu-ruran    小さい・坂。

  室蘭市名。語源はまだはっきりしていないと言います。

〇 幌内 ほろない ホロナイ poro-nay    大切な・川。一般的には大きな・川 と訳しています。

  鹿追町。ホロナイは全道各地に同地名が多い。

〇 知来別 ちらいべつ チライ・ぺッ ciray-pet イトウ魚の・川

  留寿都留寿都村。

  アイヌ時代にはイトウの捕れた川があったことが分かります。        


美しき 北海道のアイヌ語地名 美瑛 美幌 美々

2020-03-14 22:41:38 | 地名

「美を付けられた アイヌ語地名」

今までに何度も書きましたが、北海道の地名はもともとあったアイヌ語の地名に漢字を当てはめて、今の地名としています。

その中に美しいという「美」を付けた地名をいくつか挙げることができます。

例えば、景色の良い事で知られる「美瑛(びえい)」とか、阿寒観光の入り口と言われる「美幌(びほろ)」などは良く知られています。

他にあげるならば、美々、美唄、美馬牛、美深、美禽、美笛等などがあります。

・「美瑛」はピイェ、脂ぎった(白濁した)川 か ピイペッ(石・川)から付けられた。の二説があります。

・「美幌」は、ペ・ポロで 水・多い から付いた地名。

・「美々(びび)」はピは小さな川を意味し、川が何本も集まっているから付けられたと言われてます。

・「美唄(びばい)」アイヌ語のピパオイで、「カラス貝の沢山いる所」から付けられました。

・「美馬牛(びばうし)」ピパ・ウシ・イで、美唄と同じです。カラス貝のいるところ から来ています。

・「美深(びふか)」はピウカかに漢字を当てたもので、石原の意とか。

・「美禽(みどり)」は美幌にある木禽川から合わせて付けた物でした。キキンとはバラ科のエゾノウワミズザクラのことです。

・「美笛(びふえ)」は ピ・エプイで、石の・小山か。

 

 

 

 


おもしろアイヌ語名 3つ ヤリキレナイ川 可笑内 舌辛川 

2020-03-06 18:35:37 | 地名

「おもしろアイヌ語地名」

・「ヤリキレナイ川」 由仁町

 由仁町をドライブしていて、「ヤリキレナイ川」と書いた看板を見ました。漢字を当てはめていません。とてつもなくへんてこな川の名なので、すぐ 

 に頭に残ります。

 ヤリキレナイ川は由仁町を流れる石狩川水系夕張川支流の一級河川で、北海道・道694号北 長沼由仁線沿いを流れる全長約5㌔㍍の河川です。

 明治時代に、たびたび氾濫したので、住民がアイヌ語のイヤル・キナイかヤンケ・ナイと呼ばれた川をヤリキレナイ川と呼びはじめたのが、呼び方と

 して定着したものと言われます。

 河川の看板には、アイヌ語河川名:魚の住まない川、片割れの川の説があるとしています。

・「可笑内(おかしない)」桧山・乙部町の川の名。

 もとはアイヌ語で、オ・カシ・ナイ でオは河口で・カシは丸小屋(ある)・ナイは沢 から名付けれられたものです。

 「可笑内」という地名もおかしな地名です。

・「舌辛川(したからかわ)」

 阿寒町舌辛地区。阿寒川と舌辛川が合流する。 語源としていろいろありますが、その一つに、「シタ・カラ 犬の子を・産みたる所」の説があり

 ます。

 舌が辛いの字を当てた地名は珍しいと言えましょう。 

 


ウルシべ橋 美深町 さて地名の起源は?

2020-02-23 09:54:35 | 地名

「ウルシべ橋 さあて地名の起源は 何だろう」

国道275を札幌から北に走ります。幌加内の市街を過ぎて、朱鞠内湖を左手に見て更に進むと深い谷に架かる「ウルシべ橋」になります。

橋の手前に駐車場もあり、ゆっくり眺めていってくださいと言わんばかりです。

視野が広がり、ウルシべ橋からは下の谷間の森を眼下に見ることが出来ます。

いつもこの橋のところで車を止めて眺めるのですが、新緑の季節にはこの森の緑の広がりに感動します。都会の人から見ると絶景と言えます。

長い橋で、良く造られたものと感心します。

橋までの高さも相当なものですが、橋の欄干のところまで地面から延びている大木があります。いつも見るクルミの木が花を目の前で咲いて見せてくれています。クルミの大木です。5

いつもは橋の名など気にしていませんが、ふと「ウルシべ橋」の地名の起源は何であろうと思ってしまいました。

永田方正の「北海道蝦夷語地名解」にはあるであろうと、調べて見ましたがこの地名がみつかりません。

内陸地の為にこの地名は当時知られなかったものと思われます。

色々調べたわけではないのですが、「ウルシべ」はアイヌ語のはずですから、調べがいがあります。

近い単語を見つけました。

ウル・ウシ・ぺ です。ur-us-pe   これをつなげて発音すると「ウルシべ」となるのかもしれません。

地名の解釈は、笹の実・群生・するところ となります。

橋の下まで降りるのは至難の業です。山深く笹(ネマガリ竹)が群生しているのかもしれません。

当分の間、私の課題となりました。

 


北海道の地名に こんな地名があるの!

2020-02-18 20:01:32 | 地名

「北海道 難読地名」

北海道の地名は、もともとアイヌの人たちがその土地を読んでいた呼び名に漢字を当てたもので、すなわち「アイヌ語地名」と言われています。

身近にある地名は難なく読めますが、札幌から遠く離れた地名はなかなか読むことが出来ない場合があります。

札幌近くの地名では、①花畔、②簾舞、③苗穂、④発寒など、これらの地名は読めるでしょう。

①は、ばんなぐろ ②は、みすまい ③は、なえぼ ④は、はっさむと読めますね。

 

ところが道内(道東釧路町)にはとてつもない変な? 地名があるのです。読んでみてください。

① 地嵐別 〇〇〇〇〇〇

② 浦雲泊 〇〇〇〇〇

③ 初無敵 〇〇〇〇

④ 入境学 〇〇〇〇〇

⑤ 分遣瀬 〇〇〇〇〇〇

⑥ 老者舞 〇〇〇〇〇〇

⑦ 知方学 〇〇〇〇〇〇

さあ、何個読めましたか。これこそ北海道難読地名と言えましょう。

それもすべてが「釧路町」にあるのです。

よほどの学のある人が居て、こんな字を当てたのでしょう。

地名は次のように読むのです。

① ちゃらしべつ  チャラシ・ぺツ 段丘の斜面が急なのでチャラチャラと流れ下る・川として名が残った。

② ぽんどまり   ポン・トマリ 小さな・泊り地。しゃれた字を当てたので難しくなった。

③ そむき     ト・ウン・テク か。沼のような状況を・呈する。(更科)

④ にこまない   ニ・オ・キ 流れ木・多い・かや原

⑤ わかちゃらせ  ワッカ・チャラッセ 水がチャラチャラ流れくたる。下のベツかナイを略した。

⑥ おしゃまっぷ  オ・イチャン・オマ・プ 川尻に・鮭産卵場・ある・川 か

⑦ ちっぽまない  チポマナイ チプ・オマ・ナイ(河口に舟が流れ寄ったので この名が付いた)

 


難読 アイヌ語地名 さあ読んで見てください

2020-01-31 19:28:46 | 地名

難読 アイヌ語地名

北海道の地名の多くはアイヌ語の地名に漢字を当てはめました。これらの地名を「アイヌ語地名むと言います。

アイヌ語地名は「北海道文化遺産」に指定されています。

当て字した為で、地名の中にはなかなか読めない物も見受けられます。これが「難読アイヌ語地名」です。

何個かの難読地名を次に上げてみます。

〇 忍路

〇 歌棄

〇 八垂別

〇 伏篭川

〇 茨戸

〇 入境学

〇 老者舞

〇 知方学

〇 可笑内

 

  読み方   アイヌ語の語源

〇  おしょろ  深い入り江  ここには古くからコタンがあった。鰊漁の中心がだんだん北上し、忍路もニシン漁の中心となった。近くにポンショロ

 がある。

〇  うたすつ  歌棄の語意はオタ・スツ 砂浜の・根元 で、砂浜の端の事。それから先は岩磯の海岸になっている。日本海側、積丹半島根元、尻別

 川の磯谷の近く。

〇  はったるべつ アイヌ語のハッタル・ぺツ(淵の・川)が語源。札幌市

〇  ふしこがわ  フシコ・サッポロが語源。昔の札幌川(豊平川)の意。今は伏古と書くが、明治時代は伏篭と書いた。

〇  ばらと 茨戸 旧伏篭川の河口 パラトは川口が広がった所を言う。

〇  にこまない  釧路町には難しく読めない地名が多い。三文字の地名が見られる。

〇  おしゃまっぷ      〃

〇  ちっぽまない      〃

〇  おかしない  渡島管内 爾別(ニシベツ)郡  アイヌ語のオ・カシ・ナイ 川尻に・仮小屋・ある川。

 


北海道地名 アイヌ語地名24 すべて読める人は「道産子」

2019-04-04 18:28:53 | 地名

「道産子であれば すらすら読める24ケの地名」

北海道の地名は、アイヌが使っていた呼び名を漢字にしたものが大半で、これを「アイヌ語地名」と言っています。

アイヌ語地名は「北海道遺産」に指定されています。

さあ、次の地名を呼んでみましょう。

〇 呼人   よびと

〇 白老   しらおい

〇 音更   おとふけ

〇 弟子屈  てしかが

〇 長万部  おしゃまんべ

〇 留辺蘂  るべしべ

〇 能取   のとろ       のとり とは読みません

〇 尾岱沼  おだいとう

〇 大楽毛  おたのしけ

〇 興部   おこっぺ

〇 雄武   おうむ

〇 倶多楽  くったら

〇 標茶   しべちゃ

〇 積丹   しゃこたん

〇 利別   としべつ

〇 洞爺湖  とうやこ      どうやこ とは読みません

〇 倶知安  くっちゃん

〇 然別   しかりべつ

〇 新冠   にいかっぷ

〇 真狩   まっかり

〇 足寄   あしょろ

〇 海別   うなべつ

〇 遠軽   えんがる

〇 落石   おちいし

〇 赤平   あかびら      あかひら と読みません 

 


札幌市内にある地名の多くは アイヌ語地名

2019-03-28 15:45:08 | 地名

「札幌市の多くは アイヌ語地名」

札幌市内にある多くの地名は、もともとアイヌが呼んでいた土地の呼び名に 漢字書きの地名としました。

幾つかの地名の起源を上げて見ます。すべて地名解の概略です。詳しくはご自分でお調べください。

〇 札幌(さっぽろ) サッ・ポロ・ペッ 乾く・大きな・川

〇 精進川(しょうじんがわ) オ・ソウ・ウシ 川尻に・滝ある・川

〇 手稲(ていね) テイネ・イ じめじめした湿地のある所

〇 手稲山 アイヌはタンネ・ウエン・シリ 長い・悪い・山 と言っていた。

〇 真駒内(まこまない) マク・オマ・ナイ 奥に入る川 

〇 琴似(ことに) コト・ネイ・イ 凹地に・なっている・所。くぼ地・くぼ地のある所。

〇 厚別(あつべつ) ハシ・ペッ 雑樹・川。火起こしの楡の木 ある・川

〇 藻岩山(もいわやま) モ・イワ 高さ531m 小さな・山

〇 簾舞(みすまい) ミス・オマ・イ 深い・谷崖ある所

〇 平岸(ひらぎし) ビラ・ケシ 崖の・端

〇 苗穂(なえぼ) ナイ・ポ、ベッポはみな小さな川

〇 モエレ沼 もともとは大きな川の大曲