旅情一杯 「石狩灯台」
何も無いところほど「旅情」があるものです。石狩川の河口にある「石狩灯台」はまわりに何も目立つものとてなく、見渡す限りの原生花園です。季節によっては目立つ花もなくただの野原と言った方が良いかもしれません。このように駄々っ広い風景ですが、なぜか人の心を引きつけてやみません。こうした風景こそ旅情が一杯と云えるのかも知れません。
特に、秋になると目立つ花とてなく、ところどころにピンク色のハマナスの花や実が訪れる人の心を包んでくれています。何も無いなどと考えずに、じっくり他の植物の観察をして見るとこれもまた新しい発見があるもので、これも楽しみの一時となります。
石狩灯台を舞台として「喜びも悲しみも幾年月」の映画が作られ、一躍石狩浜は有名となりました。
秋は石狩灯台手前の草原ではススキが一面に咲いて「ススキの原」が見事です。風に吹かれてなびく様は何とも言えないほど郷愁が有ります。このススキの原の石狩浜はカムイラビットの心を掴んで離しません。何回出向いたか数えきれませんが、他の原生花園と趣きがまったく違うように見えます。
8月に「カフェ マウニの丘」に出向いた折は大雨で、堀田先生の講演会のあと遊歩道を巡りましたが、雨あとの植物はなかなか魅力が有ります。「花に雨水」は写真の題材としては最高です。水も舌たるハマナスの花は如何でしょうか。
何本かのハマナスが目につきましたが、もうすでに赤い実を付けてるものもありました。浜風に対応して生きているためでしょうか背丈の低いハマナスばかりです。
石狩浜にはカナヘビも居るのです。尾を掴むと尾を切って逃げていきます。
石狩灯台近くのカフェマウニの丘には来月9月16日にシャケ料理の勉強に出掛けます。参加料金一人700円です。ラビ妻も今から楽しみにしています。二人で出掛けます。