「秋はキノコの話題に燃える 清里町(北海道)キノコ談議」
秋はキノコの話で盛り上がります。先日里山でムキタケ(キノコ)を見つけた人が居て知識が広がりました。
キノコの王者は何と云っても「天然のマイタケ」でしょう。
天然のマイタケの話で盛り上がるのは、蕎麦の生産で知られる「幌加内」です。
スーパーに行けばマイタケはいつでも買えますが、天然物になるとまったく味が違い、話は違います。
山でマイタケを見つけると「舞い上がって喜ぶ」という事からこのキノコは「マイタケ」と名付いたと言いますから、よほど価値のあるキノコなのです。
幌加内町の人に朱鞠内湖のまわりを案内していただいた時、あの木のところで、この木のところで見つけたと話していましたが、土地の人どおしでは穴場を人に教えることは絶対ない事なのです。
我々札幌人に教えても荒らされることは絶対ないとの確信の上での案内なのですね。
幌加内は天然のマイタケの宝庫の様です。
天然マイタケの美味しさを話す人が周りに居ますが、カムイラビットは未だに天然マイタケの料理の御相伴に預かつていないのです。
私は随分以前に清里町(北海道斜里郡)に3年間住んでいましたが、清里は自然が素晴らしく土地は汚染されていず、驚くほど天然のキノコが採れました。
斜里川の上流になるのでしょうか、ある秋の日、自然散策とばかり川沿いを歩っておりました。川の氾濫原にあたる大きな木の木陰に白いキノコがびっしり生えているのを見つけました。それも列状に並んで生えています。
このキノコは食べれるのか当時私には分かりません。キノコの知識のある中学校の教頭先生に尋ねましたら「シロシメジ」とのこと、美味しいキノコと知り、再びその現場までキノコを採りに出向きました。
シメジは枯れて埋もれた木の枝沿いに生えるとか、その様にキノコは並んでいますので、シメジの性質から食べれることは間違いないと確信しました。
大きいビニール袋に何袋か採取、なかなか美味しいキノコのおかずができ、このおいしさを称賛する事しきりでした。
次の年転勤しましたので、先にも後にもこの時一度のみのシロシメジの採取となりました。毎年あそこには白シメジが生えてきているのだろうと、当時を思い返しています。
また、清里と言えば、ラクヨウキノコも豊富な土地でした。
この町は風が強い土地ですので、畑のまわりにカラマツの木を植えています。私たちが言う防風林ですが、カラマツの木の下にラクヨウキノコが生えるのです。
土地が汚染されていないせいか、カラマツの木の下にラクヨウキノコが面白いほど採れたのです。
今札幌近郊ではラクヨウキノコを見つけるのはなかなかですが、地方に行けばまだこのキノコは採れるのですがね。
清里では他に、「ツチスギダケ」も川沿い一面に出ていました。踏み分け路のまわりにびっしり出ています。踏み分け路は多分エゾシカの通る路なのでしょう。
あまり美味とは言えませんので清里では取る人もいないせいなのでしょう。ハタケシメジもなんぼも見つけてもいます。
開発が進んでいない土地ほど天然のキノコが豊富なのです。