雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

道展 北海道の藝術最高峰展示会 11月3日迄

2013-10-31 07:00:19 | 紹介
「道展」は11月3日迄です。会場は札幌市市民ギャラリー。入場料は800円です。

「道展」を30日(水)(10月)見に行って来ました。ラビ妻から「是非行ってらっしゃいよ」と勧められ、見に行く事にしました。
 

感想を一言で云うと「見に行って良かったてすよ。」と云う事です。多くの展示会では作品の撮影は禁止になっていますが、一般公募の「道展」や「全道展」などでは撮影が禁止になっておりません。カムイラビットにとっては本当に有難いことです。
ラビ妻は先に見に行っており、今回は私一人でしたので、気兼ねなく何点もの作品を写真に撮って来ました。作家さん達に「有難う」と深くお礼申し上げます。
 

道展は11月3日(日)までですので、是非お出かけ下さい。
一年以上も作家さんたちが丹精込めて作品を完成させたもので、「作品から多くのエネルギーをもらう事が出来ます」よ。
一会場の作品を一度見て、またその会場に戻り、作品を見ますと作品の素晴らしさが良く分かるのです。いつも道展を見る時は約2時間かかっています。
いつもそうですが、女性の方が多いのです。男の人は仕事があってなかなか見に行くことが出来ないのでしょうね。


今回は展示会場の風景をお見せします。作品は作家さんの許可を得ていませんので、最小限度にいたしました。

十勝開拓時代の道具 「どんころ」

2013-10-30 17:15:48 | 歴史
10日(10月)、所属している会の巡検で帯広市中心に多くの事を見聞きして来ました。最初に訪れたのは「帯広百年記念館」です。
池田町に10年間住んでいたのですが、同、美術館には行った事はあるものの、歴史関係の展示室には入っていませんでした。
見事に展示がされていて、帯広開発の流れがよく分かるのでした。
 

今日はその中のひとつ「どんころ」というものを紹介します。皆さんは「どんころ」と言われても、どのような物か、何に使用した物かわかる人はおられないのではと思います。
カムイラピットも、頭の中に「どんころ」なる物の名と、何に使っていたものなのか、うる覚えながら頭の中で渦巻いていました。
 
  どんころ                        種蒔き道具 奥はどんころ 
一緒に行っている会員が「でこぼこ道の地ならしに馬に引かせた物だろう」と言います。「そうだったかな、まてよ別に使っていた開拓当時の道具だろう」と思いだせずにいました。「どんころ」の名だけは確実に覚えていたのですが。
案内の学芸員が、「このどんころは、収穫した豆殻の上を馬に引かせて回り、ドンコロの重みで豆を剥くための道具です」と説明があり、「そうそう豆の殻剥きの時に使うものだった」と思いだしたのです。
「どんころ」の展示がある博物館って、他になかなかみつかりません。

終戦当時、農家ではありませんでしたが、わが家でも大豆を植えていました。むしろを敷いてその上に豆殻をのせ、竹ざおではたき、豆を落としたものですが、子供のころなので竹ざおが思うように先の方で回らず、先のとめてあるところ(木製)を壊したことがよくありました。豆は、作付、除草、豆抜き、豆殻を積み重ねる、そして豆殻の豆落としとなかなか手間のかかるものでした。

「どんころ」を考えた農家は豆の作付面積も多く、どうすれば手っ取り早く収穫出来るか考えた末の考案だったのでしょう。「どんころ」はよく考案したものです。
「どんころ」の丸い部分は丸太を使い、使用に便利な長さに切り、道具に作り、馬に引かせた物です。自然素材の道具でした。

雪虫が 冬を抱えて やって来た

2013-10-28 20:45:07 | 自然
夕張市の秋の景勝地の紅葉山近くを流れる渓流の散策のおり、紅葉の美しさを楽しみながら歩いていると幾匹となく、身の周りを雪虫が舞っていました。払いのけるほどの数です。雪虫の多さに冬が近いという実感がそこにはありました。

道新の今日(25・10・28)の川柳欄(三浦強一選)に
    雪虫の舞に散歩の襟立てる
と云うのが選ばれていました。雪虫の数にもよるでしょうが、今の季節、まだ襟を立てるほどの寒さにはなっていませんが、徐々に雪虫の数が増し、冬の寒さを思わせるようになってくるのです。
今日は、昨日の雨が晴れて、曇りがちながら穏やかな天気の一日でした。秋の作業の遅れを取り戻すため、家の近くの畑の片づけをしていました。
「おや、雪虫だ」目の前を緩やかに一匹の雪虫が横切りました。「今年はこれで4匹目になるなあ!、この前も自宅のところでニ匹に出会ったなあ」と雪虫を見送りました。また暫くして、また一匹目の前をふわふわと舞っていきました。アゝ、ひょつとしたらさっきの雪虫かもな、なんて考えたりして、飛び方がふわふわして、なんかおかしげだなあ! 
これでに今年は5匹を見た事になります。

     雪虫が冬を抱えてやって来た
これは北海学園大で講座の中で学生に作らせていた俳句の中の一つですが、「本当に雪虫は冬の先遣大使見たいな者」なのですね。
沢山の俳句の中からこの句だけが頭の中に残っていて、おかしげなのです。
雪虫は冬が近くなると群れ飛んで舞うのです。


モエレ沼公園 紅葉真っ盛り

2013-10-28 09:21:15 | 草花
連日、朝・夕の寒い日が続く札幌です。皆さまには如何お過ごしでしょうか。

カムイラピットは26日(10月)、「モエレ沼公園秋の自然探索会」に参加しました。ラビ妻は他の用事があり、出向けませんでした。
モエレ沼公園内は、丁度良い紅葉の色付きで、今週一杯が紅葉の良い季節と云えるでしょうか。札幌周辺の野山も今頃は色づいて秋の紅葉狩りの季節になってきています。
 
 モエレ沼公園の紅葉

モエレ沼公園のメインの三角山の「モエレ山」は、まだ緑色のみですが、遊具のある区域の桜林近くの森(林)は、今が紅葉の盛りでした。このあたりにはモミジの木が結構あるのです。
 

参加者たちは落ち葉の上をカサカサ音を立てながら、秋の散策の気持ち良さをそれぞれに感じ、話しています。
色づいたモミジにも見とれ、カメラにすばらしい写真をおさめようと、ねばっている人もいます。いつまでたっても仲間においついてきません。
今が紅葉鑑賞の季節なのです。モエレ沼公園の紅葉狩りにも是非お出かけ下さい。

そして一夜明けた27日(日)には帯広市に出向いてきました。
「ブログのネタ探しに行くのでしょう」などと花族会議(手稲の仲間)のメンバーから云われたりしましたが、行く目的がはっきりしていまして、北海道地理学会、教育地図研究会、地理サークルの合同巡検の日なのでした。
狩勝峠を越えて十勝に入りましたら、やはり十勝は寒いのでしょう。
 
 狩勝峠の近くの風景
 
紅葉が過ぎて黄色の葉が残り少なくなっておりました。十勝の秋は完全に進んでいたのです。
 
  十勝の空は十勝晴れ 札幌に戻ったのが夜7時30分、雨が降っておりました。

幸いにして、石狩管内はこれから秋が楽しめますので、秋の行楽に出かけたいものです。
定山渓の紅葉狩りはそれは見事ですが、土・日をはずさないと大変です。交通渋滞で大変だった事を思い出します。



ちいさな秋見付けた 大きな秋見付けた

2013-10-25 12:11:42 | 自然
小さな秋、小さな秋見付けた。・・・・ 大きな秋、大きな秋見付けた。

 札幌百合が原公園 ダイダイ色コスモスにとまっている蝶はアカタテハ 

     札幌百合が原公園

とうとう秋がやって来ました。道内でも道東・道北では最低気温が氷点下を記録したところがあります。連日続いたあの夏の暑さはどこに行ったのでしょうか。厚手の洋服を着て寒さをしのいでいます。
陽(太陽)の落ちるのも早くなり、朝日の登るのも遅くなりました。これでは寒くなるのは当たり前です。
今では秋も深まり、一歩づつ冬が近づいてきている感じがします。雪虫も飛び始め、家の近くで3匹に出合いました。
 
  札幌百合が原公園の日本庭園にて

大雪山系の山々や、キロロ(赤井川町)では、もう紅葉の季節に入っています。

伊豆大島に被害をもたらした台風26号のあとを追って、台風27号、そして台風28号がやって来ています。北海道も台風の影響を受けて連日雨模様になっていますが、この雨降りの後は、一気に秋が深まります。
木々も葉をハラハラと落とし、はかなさがそこにあります。幸い綺麗に色づいた木々は黄色く、深紅にと葉を染めて見る人の心を慰めてくれるのです。

大きな秋、大きな秋見付けた。

秋の北海道の紅葉はそれは見事てす。「赤岳」の紅葉も見事ですし、高原温泉から巡る「五色沼」の紅葉も見応えがあります。さらに、「洞爺湖」の紅葉も最高です。
かつて洞爺湖の紅葉の季節に出逢った時には、車で二日間に渡り紅葉を見に行き、綺麗さのあまり湖畔を一日目は二周し、二日目は三周したほどでした。
湖畔の周りには柏やモミジ、ブドウの葉が見事に色好き、湖畔の木々をはさんで細い路が通っていて、車で紅葉を楽しみながら回る事が出来るのです。その日は最高の紅葉狩りとなったのでした。 
 
モエレ沼公園の秋の探索会の参加者とモエレ山       モエレ沼公園のモミジ

これこそ「大きな秋、大きな秋見付けた」の日となりました。当時はまだ、デジカメの時代でなかったので、ここにはお見せできないのが残念です。

小さな秋、小さな秋見付けた。
タケノコを取りに行った時や、鴻ノ舞の遺構調査に出向いた折に、実生から育ったイタヤカエデや柏、ナナカマド、白樺の苗を少しこっそり頂いて来て、庭の鉢植えにしておりますが、今丁度紅葉の時季になっています。
 
我が家の鉢植えの紅葉         札幌大通り公園の紅葉
庭の花が無くなった今の季節、色づいて綺麗です。これこそ我が家の秋の楽しみ方で、満足しております。秋はこの盆栽の色付きから始まります。

春香山 副路のトリカブト

2013-10-23 20:28:43 | 草花
初秋 「トリカブト」は紫の色鮮やかな立派な花を付けます。
このごろは、トリカブトの花はなかなか見つかりません。種類もいろいろあるらしいのですが、何と言っても紫色の花の方がトリカブトらしく感じます。
 

春香山(10月3日)に出向いたおり、国道沿いの副路にそれは立派なトリカブトの花をみつけました。茎をぐうっと延ばし、先の方に沢山の花をつけていました。
小学校時代に「トリカブト」の毒性について何も知らず、よくトリカブトの花を野から取ってきて、花瓶にいけて部屋に飾っていたものです。花が綺麗なので切り花にも良い花です。
 

馬や羊は、放牧していてもけっしてこのトリカブトは食べません。本能的に毒性の植物と分かっているのでしょう。

道新(25・10・20)、日曜文芸の「短歌」の松川洋子選の中に、
  トリカブト毒ある花と疎まれて秋の野中に悄然と立つ   岩崎誠一
  (選者評) 秋、茎頂に深紫の花をつける。根は附子(ぶし)といい猛毒を持つが       薬にもなる。敗将のように兜(かぶと)をかしげた姿は何か哀れだ、そ       のさまをよく捉えている。

花の姿からトリカブトの名が付けられたものと思われます。花の綺麗さから、園芸種の花としても売られたりしていますが、根が毒性が強いために殺人事件に使われたとニュースにもなりました。


春一番の山菜として「ニリンソウ」が挙げられますが、新芽がトリカブトと似ていて、間違って食べて病院に運びこまれる事件も起ったりもします。
ニリンソウは白い花を付けますので、花を確認することをおすすめします。


カラスのまんま(ご飯) 

2013-10-22 18:07:12 | 樹木
カラスのまんまの「まんま」とは、幼児語のご飯の事です。「マンマ(ご飯)ちょうだい」とはご飯をねだる子供の言葉です。
カムイラビットの小学校時代は「エゾニワトコの赤い実」のことを「カラスのマンマ」とも言っておりました。「赤い実はカラスが好き」ですから、ニワトコの赤い実(小粒の集まり)は「カラスのご飯」すなわち、カラスのマンマと言っていたのです。
小学校時代は網走管内での生活でしたので、網走地方ではこの呼び方が通用していたと思われます。
ところで、札幌に来て、この「エゾニワトコの実」の呼び方を「カラスの実と云う事もあるのです」という人がいて、「へー、カラスのマンマと云わないんだ」と地域の違いを感じたのした。
ところで、エゾニワトコの赤い実をカラスがついばんでいる姿を見たことがありませんので、ただ赤い色の実はカラスが好む色なので、このそのまま、「カラスの実」「カラスのマンマ」と云ったのでしょう。

 秋とともに一番先にナナカマドの実は赤くなります。

さて、道新日曜版(25・10・20)の時田則雄選による「短歌」の中に、
カラスの実「ナナカマドともいうんだね素敵な名前ね」娘つぶやく 三島千尋(釧路)


 見事なまでにナナカマドは赤く色付きました。

と云う短歌が掲載されており、赤い実のナナカマドも釧路管内では「カラスの実」と云うのだと驚いたのでした。

風、風、風、風が売り物 襟裳岬

2013-10-20 19:12:26 | 風土
襟裳岬は風の町 昆布生産で豊かな町

風を売り出して町起こしをしている町があります。日本海側の「小平町」は風を売り物にして、凧揚げ大会の催しで多くの人に知られています。
同様なものに、寒い町を逆手にとって、十勝管内の「陸別町」は「日本一寒い町」として、街並みに日本一寒い町のプレートを掲げ、多くの人に町を知ってもらっています。「然別瑚」ではシバレフェイティパルで寒さが売り物です。然別湖の氷の上で氷のいろいろの思考は若者たちの関心ごととなっています。然別湖の氷の中の温泉にはまだカムイラピットは入っていません。

先日訪れた「えりも町」は、風を観光の目玉にしています。襟裳岬にある博物館は「襟裳岬
風の館」と名前がつけられ、風を町おこしのキーポイントにしています。
 

「風の館」のキャラクターは、風のデザインの人形です。Tシャツにも風の人形、風がのせられています。また、風の館には強風体験施設があり、瞬間風速25メートルも出ます。強風元の前列では手すりにつかまり、息も詰まります。
 
8月31日えりもに泊まった(えりも観光館)9月1日(平成25年)の未明から強風に襟裳岬はみまわれ、風の音、風が塀にぶつかるガタガタ、ゴトゴトの音など、大変な強風の地と認識したのでした。風の仕業は深く寝りに入るを妨げました。寝不足となりました。これぞ、「えりもの地」に来ているという実感を味わったのです。


二度目に襟裳に訪れた時は10月11日、これも二日目は強い風の吹く日となり、札幌に帰る途中の海の波に目を取られました。強風にさらされた海が荒波(高波)となり、砂浜に押し寄せていました。


訪れるたびに見るえりもの風(強風)、驚きの姿です。この間の台風26号の時も、えりもの浜も強風にさらされ、台風が去った日の朝の浜は、打ち上げられた流れ昆布で、浜の人たちにおこぼれの幸を与えてくれていました。

台風26号 つめ痕ひどく 伊豆大島元町魔物襲う

2013-10-19 09:13:39 | 助けて
大島元町にカムイラビットの大学時代、児研部(児童研究部)の夏季巡回で二度行きました。根拠地にしていた「元町」が、今回の台風26号で土石流と流木で、言い尽くせないほどの被害にあいました。
当時の思い出を一掃する事件で、ニュースのテレビ、新聞の画面で見る限りでは壊滅的な状況です。台風の怖さを再び思い知らされました。被害の状況、対策の遅れについては、ニュースを見ていただきますが、台風のあまり来ない北海道に居を構えているわが家の幸せをこの度も思ったのでした。

台風26号の被害は北海道にもおこりました。
台風通過で、道内には寒気が入り込み、札幌管内も冷え込み、札幌からニセコに抜ける時に通過する「中山峠」にも積雪23㌢の雪が降りました。
札幌のシンボルの山の手稲山も積雪し、ここからでも白く冠雪した山の姿が見られます。
青梅市に住む大学時代の友人から、「札幌はもう雪でしょう。寒いでしょう」と言われたりしました。札幌市街地は平地ですので、まだ雪は降りませんでしたが、雪が降ると車もスリップするので、交通事故も起こります。
帯広市市街地にも沢山の雪が降り、車の衝突事故が数十件起き、怪我人も出たとか報道されていました。
葉を落としていない木に雪が積もりますと、木が倒れたり、途中から折れたりする被害がおこり、道東では多くの家が停電になり、不便な生活をしいられたりしました。
十勝の畑作地の収穫はこれからの物(ビート、大豆、大根、白菜)もありますので、降雪、強風は農家の生活を直撃しました。
ビ―ト工場の操業は昨日(芽室町のビート工場)から始まりましたが、ビート収穫、豆(大豆)の収穫の遅れが懸念されています。雪の降った後の収穫は結構やっかいなものがあるのです。
恵庭市に住む友人から、「恵庭から見える山々は白くなっていますよ」と電話があり、台風は一気に冬の様相を運んで来たのでした。

百合が原公園(札幌市) ダリア満開 来週は片づけられます。

2013-10-18 19:07:44 | 草花
百合が原公園(札幌市北区)ダリアが満開。来週には片づけられてしまいます。

今日(10月18日)は天気が良いので、お散歩日和でした。
そこで、ラビ妻と百合が原公園(札幌市北区)に出向きました。
秋色が増す中、木の実も多く見られカメラのシャッターを切るのが忙しい散策となりました。今は、百合が原公園にある「日本庭園」も入場無料で、急遽見学の変更となりました。


 

公園の北側の色鮮やかな場所はダリア畑で、見事なまでのダリアの花が咲き誇っています。
種類も百数十種類の色とりどりのダリアの花が咲き乱れているのです。それは綺麗の一言です。ただ残念なのは、見事に咲いているのに「明日、明後日の秋の行事を持って、冬の準備に入り、このダリアたちは片づけられる」との事です、おしい事だと残念に思うのです。見に行くならば残す2日間で、今週中だけとなります。
  

今日はその時撮って来た写真を紹介します。