北海道にも方言がある!
北海道を舞台としたドラマを見ると鼻につく言い回しの北海道弁で会話しています。北海道弁ながら北海道に長く住んでいる者から見ると、どうもおかしな感じがします。北海道の現在は特別な語尾の言葉で会話はしていないからです。
1ヶ月前だったでしょうか、長崎からラビ妻の友人Hさんが北海道旅行に来てお会いしました。その時「北海道の方言てよく分かりません」と言われました。その通り皆が標準語で話しているからです。
特別な言葉をあげ、これは北海道の方言ですと言われれば、そうそうそれは北海道の方言ですと答えるでょう。でも「北海道の方言はどんなのがあるの」と突然言われれば、とっさの事なので、北海道方言の言葉なかなか思いだせません。
「北海道方言」という本も発行されているので、結構多い方言があるのですが、いつも自然体で方言混じりで話しているから気になりません。
今日は何点か北海道方言をあげておきましょう。
● ばくる 取りかえる ● ばくろう 交換しよう。 「ばくろう」という仕事をする人もいます。 子供たちも物を交換する時に「ばくろう」という言葉を使います。
● なげる 捨てる 料理教室で先生が「烏賊の墨は投げて下さい」と教えます。本州から転勤して来たばかりの主婦が「投げてもいいんですか」と聞きます。「よろしいですよ」というと、その主婦は突然烏賊墨を先生に向って投げつけたという逸話があります。
● かっちゃく ひっかく 地面を鍬で表面を削る時も「かっちゃく」と使います。
● 手袋をはく 手袋をはめる。北海道はポッコ手袋なので「はく」という言葉があるのでしょう。
● ちょす 触る いじる 可愛いのでお父さんはこの子をそんなに「ちょして」。
● しばれる ひどく寒い、こおりつく 今日はしばれる日ですね。
● しゃっこい 冷たい この子の手、非常にしゃっこいね。
● おだつ はしゃぎまわる。 この子ったら、今日はこんなに「おだっ」ちゃって。
● わや めちゃくちゃ
● いずい かゆい 目にゴミが入りいずくて。背中がいずい。
● めんこい 可愛らしい。めんこい子馬。 ● めんこいっしょ 可愛いでしょう。
● あずましい 居心地が良い。この料理あずましい(美味しい)ね。あずましい料理もお出しできなくて。
● こわい 疲れた 今日の仕事はこわかった。今日はこわかった(疲れた)。
● なまら 大変、ひじょうに。 あいつはなまら生意気だ。 なまら嬉しい。
● とうきび とうもろこし
● かいべつ キャベツ 東京でかいべつ下さいと言いますと、店員がキョトンとしていました。
道南地方では、なまりがひどく、東北なまりの言葉で話す人が多いようです。北海道は開拓とともに本州・四国からの入植者により、北海道の開拓が進み、方言が形作られました。