「「スプリング・エフェメラル」と言えば カタクリが真っ先に思い浮かびます」
「カタクリを見たい」と友達のKさん夫婦に話したら、「案内しますよ」と誘って下さり、定山渓朝日岳の登山と相成りました。もう何年も前の事です。
期待が膨らみます。もちろんがっちり映せるう少し重めの「ミノルタのカメラ」を用意しました。山登りが始まります。最初の植物を渓谷に見つけてシャッターを切りました。そこまでは良かったのですが、2枚目を切ろうとしましたらデーターカードが切れて写りません。
これではカタクリの写真も撮れず、目的は達成せず、何もならないと我慢の山登りと相成りました。
「いつもは何枚何枚も写真を撮るのに」と残念なことでした。登り始めて点々とカタクリが咲いていました。山には雪も残っていました。
Kさん夫婦は私達より若く健脚です。路も踏み分けだけの悪く、木の枝を杖にして追いかけます。
公園などで管理されているカタクリは、たくさん群生の咲き方ですが、朝日岳では、点々と1輪、2輪、5輪・・・と咲いているのです。そそと咲いているので魅力があります。登山から下山まで間よく咲いているのです。
今思っても「カメラの点検を十分しておけばよかったなあ」と残念がっています。
この写真は豊平区の公園にて撮影したものです。
そそと点在しているカタクリの花には、また格別な魅力があります。若ければしくじりを解消しに登るのですが、その後は一度も出向いていません。
補足ですが、下山は定山渓温泉の裏側で、そこにはこの時季に咲く「キバナノアマナ」が群がって咲いていました。
この「カタクリ」も「キバナもノアマナ」も春に生きて夏には葉も落とし来年を待つ「春・はかないもの」の植物の代表格なのです。それらの植物をこの頃では格好良く「スプリング・エフェメラル」と言っていて、愛でる様になりました。