雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

松山湿原(美深町)登山道 花たちのお出迎え

2016-07-29 11:40:33 | 草花

「松山湿原登山道」

松山湿原の登山道には、高山植物が群れて咲いていました。

登山の駐車場にある樹海の碑

さほど厳しい登山道ではないのですが、少しの疲れを覚えます。

今回は名寄市の野の花の会と一緒の団体登山なので道傍の花たちを観察しながら登るのでいつの間にか湿原にたどり着きます。

登山道にはサンカヨウ、ヨブスマソウ、ミヤママタタビなど私がまだ名も知らない珍しい植物たちが花を付け、実を実らせておりました。

 

                         マイズルソウの実 緑から赤かかっていました。

中腹だったでしょうか、上から作業者が作業しながら下がってきましたが、登山道路の周りの小型の植物を草刈機で切り倒していて、道の回りは植物が切り倒され綺麗にはなっているのですが、考え方をかえてみるとこれらの貴重な植物まで切り倒すおろそかな行為には、良いのかな、悪いのかなと思うのでした。

花の付け方が葉から出ています。

この草刈りの日より一日早ければ登山道の自然そのものの植物たちの姿を観れたのにと、残念に思う事しかりでした。私だけでなく同じく前後して登っていた参加者も同じ感想をもらしていました。

 

                        ツバメオモトの葉

 

サンカヨウはもうすでに黒青色の実を付けており、大半は切り倒されていました。参加者の中にこの実は熟すと食べられると云いながら口に入れる者もいて、「そうか食べられるのか」と新知識を得たのでした。今までこれほどの数のサンカヨウを見たことはありませんし、試食するほどの実を見ていませんので、食べる経験はしていませんでした。

 

サンカヨウの実。大半は刈り取られ倒れていました。

長い列になって観察しながら登るのですが、近くの良く植物を知る方から教わるしかないのが、こうした登山の学習となります。もちろん先頭の伝言は伝わってきません。

  

                                                オオバナノエンレイソウの実

時間があれば、登山道路脇の植物たちとの対話ができるのですが、団体行動ではどうしようもありません。

  

ゴゼンタチバナが咲く季節でした。

下山するときは大変でした。草刈り作業によるかられた草葉が登山路の岩の上に散らばっており、足が滑るのです。降りる時間に制約があったこともあり急がされたため、下山は意外に大変でした。

植物の名はこれから調べて補充します。


雨霧の滝(美深町) 何か幻想的な滝名に引かれて

2016-07-28 20:32:10 | 草花

「雨霧の滝」 名前だけ聞いても魅力的。

美深の町の名も知らない人が多いかと思います。蕎麦で有名な幌加内町の北側に位置する町です。

その美深の町の北側に、その名も幻想的な「雨霧の滝」があります。名前を聞いただけでもさぞや素晴らしい滝であろうと想像するのです。

それにしてもその奥にある「天竜沼」や「松山湿原」の名は、自分なりに考えると何か味気無さを感じていました。しかし何度か現地に出向いていると初めて聞いた地名の違和感は薄らいできています。なぜならば松山湿原も普通なみの名であり、天竜沼もあの有名な静岡県・長野県の天竜川の天竜を思い出して今いちの名ではないかと思っていたからでした。

 

それにつけても「雨霧の滝」とはよく付けた滝の名と思えています。

雨霧の滝へは今回の7月24日(日)で3度訪れたことになります。

この春見た時には雪解け水で増水、流れ落ちる川の水も勢いよく、名前のごとくしぶきが見事で、雨霧の滝の名にふさわしい光景でした。

 27日は、流れ落ちる水の量は春ほどではなかったのでしたが、写真の撮りようによっては、まったく「雨霧の滝」だったのです。

まわりには野の花も多く、しばしの野の花の撮影に最適な場所なのです。しばしの間写真撮影をしていたのですが、駐車場に戻ると、「ダニが服についているから気を付けて」と言われ、服を見るとズボンに、驚きましたねダニが6匹もついていたのです。ああ恐ろしいことでした。

ミヤママタタビの葉

エゾノリュウキンカの花はすでに終わっていましたが、まわりには野の花たちが花を咲かせていました。

 

 


何処までも進出 コウリンタンポポ 悪魔の絵筆とはよく言ったものだ

2016-07-27 18:12:39 | 草花

「コウリンタンポポの花は可愛いので、駆除されず今はわが物顔に広がった植物」

峠にわずかばかり咲いていて、可愛い花と思ったコウリンタンポポが、今ではよく観察すると至る所で無数に見られるようになっています。

幌加内町の

まだ北の町の美深町、今回松山湿原登山のため泊まったファームイン「トント」の回りにも赤のコウリンタンポポ、黄色のコウリンタンポポが道路や宿泊施設の周りに繁茂していたのです。

可愛いので刈らないでいたので広がったのでしょう。とのことでした。

 

トントの宿泊棟。まわりは全くの闇で、夜の星は見事でした。薪を燃料としています。

トントのベランダ下には黄色のコウリンタンポポが見事に群生していました。

綿帽子が沢山ついていました。これが飛んで行って広がるのでしょう。

黄色のコウリンタンポポも目立ってきました。

トントの様な北の土地にもコウリンタンポポ進出してきていてびっくりです。

どのようにして運ばれてきたのか、松山湿原の登山口の道路にも群がって咲いていました。

登山口では黄色のものはなく、赤のコウリンタンポポばかりです。

松山湿原登山口の赤のコウリンタンポポ

朱鞠内湖の湖畔で撮影のコウリンタンポポ。無数に広がるので悪魔の絵筆の異名が付けられています。

乾燥気味の道路や平坦地や家の周りが良いらしく、松山湿原の湿っぽい登山道までは進出していませんでした。

コウリンタンポポは外来種ですが、今や北海道に居住権を得た感があります。


松山湿原(美深町) これぞモウセンゴケの花

2016-07-26 22:22:34 | 草花

「モウセンゴケの花 見たことあーる?」

北海道の高層湿原に出向いたのは、滝の上町の浮島、北竜町の雨竜沼湿原、そして松山湿原とで3度目です。いいやニセコの神仙沼を入れると4度目になります。これらの湿原にはきまってモウセンゴケが見つかります。

出向いていても関心が無かったり、説明者が居ないとモウセンゴケに気づかないで下山してしまうこともあります。

名寄市の企画の松山湿原探索会では、北海道医療大学の堀田清先生ほか説明者が何人かがおられて参加者たちにも理解されたものと思われます。

松山湿原 登山道入り口看板。

湿原には点々とピンク色の「サギソウ」がいて、これほど楽にサギソウに出会えるところは珍しいでしょう。サギソウを見ただけでも松山湿原に来た甲斐があります。そして、更にはその近くにモウセンゴケが広がりをみせ群生していたのです。これはまた驚きの光景でした。

ピンク色のかたまりはモウセンゴケです。

そしてその先には白い花がありましたがモウセンゴケの花です。堀田先生によれば、花が咲いているのはなかなか見れないと説明してくださいました。

このピンク色をしているもじゃもじゃの手を持つのがモウセンゴケなのです。広範囲に群生していました。

松山湿原に上り詰めると、すぐそこの湿原にモウセンゴケが生えています。参加者の中には食虫植物と認識していない人が居て、感心して見入っていました。

上の写真の白い花は何の花なのでしょう。花の茎をたどって行くと、なんとこの花はモウセンゴケの花なのでした。

カムイラビットはこの齢になるまで花の咲いたモウセンゴケは見たことがありませんでした。貴重な記録写真となりました。

松山湿原の平成28年7月23日の探索会でお目にかかりました。


松山湿原(美深町)の夏 モウセンゴケの花盛り

2016-07-25 21:40:18 | 草花

「松山湿原 いろいろな花の真っ盛り」

松山湿原(美深町)にはじめて行きました。名寄市の企画の松山湿原探索会に入れて頂いて登ったのでしたが、見事な湿原に堪能しました。登山した人たちには植物に詳しい人もいて、大変勉強になりました。

   

高層湿原とあって、湿原の中に池もところどころに見られます。池に映る松の姿も美しく目を見張ります。

松山湿原探索会には30名近くの方々が参加していて、大勢なのでクマ出没注意の看板も気にすることなく、悠々の登山です。山の上は寒かろうと思っていたのでしたが、登山のエネルギーで、汗びっしょりでした。

湿原は木道が整備されていて、長くつは必要ありません。散策木道の回りにはワタスゲの姿がありました。

エゾ松は下の方には枝にびっしり葉を付けていますがここまでは、冬季は雪で覆われて枝葉が守られ繁って居ますが、上部は寒さの吹き曝しで枝・葉が痛めつけられ枯れています。この地は冬の寒さが厳しい事が分かります。

松は高山地の背丈の低い物が大半、この日は夏の日差しで、雲の姿も見事でした。

木道近くのトキソウの花

湿原にはトキソウ、モウセンゴケ、ショウジョウバカマ、ワタスゲなどいろいろな高山植物が生えていました。トキソウの数をこれほど見る事ができたのも驚きです。季節が違えばまだまだいろいろな花を見つけることが出来るところです。

モウセンゴケには珍しく花が咲いていて、初めてモウセンゴケの花(白色)の咲いているのをみることが出来たのです。

登山の途中サンカヨウなどいろいろの花が居て、植物好きな人には飽きない素晴らしい場所であったのです。

探索会に参加させていただき有難うございました。

★美深まで遠出していましたので、ブログ4日ほど休みました。またブログ続けますので、ぜひ見にきてください。


ジョッピン・カケタカ ジョッピン・カケタカ、他に郭公も鳴いている 

2016-07-21 11:23:15 | 

「カッコウ、カッコウ、とこの季節、別荘の朝は賑わっています」

21日の朝早く、別荘に行きました。菜園の草取りの為です。

まわりは防風林や牧草地で、周りから小鳥の鳴き声がしきりと聞こえてきます。

まずは「ジョッピンカケタカ、ジョッピンカケタカ」とエゾセンニュウが声をかけて来てくれます。

しかし、意外にここのエゾセンニュウは鳴き方がへたで、「もう少し上手に鳴いてよ」と声をかけたくなります。

十勝の足寄町に住んでいた当時は、本当に明らかに「ジョッピン・カケタカ」と聞きやすく鳴いてくれていました。高い木の上から聞こえてくるので、鍵をかけましたかと歯切れ良く耳に響くのでした。「錠はかけて来ましたよ」と心の中で答えていました。

しかし、カムイラビットの別荘近くのエゾセンニュウは、鳴き方がまったく下手で、芳原の間から聞こえるのか、本当に情けなく、「ジョッピンカケタカ」と鳴くのは鳴くのですが、歯切れがまったく宜しくないのです。

十分に練習してから鳴いてほしいと、かってに思っているのです。何年も聞いているのですが、さっぱり上手になりません。

毎回、別荘に行くときには鳥たちとの遭遇があり、撮影のチャンスがあるのです。

そこで、今朝もカメラを車に入れて行ったのでしたが、今朝はチャンスを逃がしてしまいました。

エゾセンニュウの鳴き声の他にいろいろな小鳥も鳴いています。しかし草が繁茂して小鳥の姿は見る事が出来ません。

しかし、今朝は郭公が近くの電線にとまり鳴いていたのです。この時に限って車の中に置いてきたカメラがうらやましく思うのでした。いつもは畑まで持って行っているのに残念な結果となりました。

ところで郭公はいつまで鳴くのでしょうね。もう7月21日、七月も終わりになろうとしているのに春とかわらず鳴いているのにはびっくりです。

 

 


襟裳の夏 人気で人であふれます

2016-07-20 05:17:30 | 観光

「襟裳の人波も、世界・アポイジオバークの御蔭かな」

7月16日、17日と襟裳岬に行ってきました。

身体がそうなってしまっているのでしょうか、襟裳岬に行かないと心がうづくというか、物足らなくなっている自分になっているのです。

襟裳に行った日は、連休とあって観光客で賑わっていました。

岬の夏は、気分がそうさせるのでしょうか人で賑わっています。

襟裳岬までの途中、様似町のいつも立寄るコンビニに寄りましたら、「アポイジオバーク指定の影響でしょうかね、今まで以上の人が来て」と喜んでいました。

「アポイ岳の登山口にある「アポイ山荘」は、10月まで予約でいっぱいだそうです」と話していました。

アポイまで来たのだからと襟裳岬まで足を延ばす人が出てきて、襟裳岬も賑わいを見せているのでしょう。

オートバイの軍団もやってきています。オートバイを止めてある場所を避けるようらして車をとめます。

襟裳岬の夏は花も咲いていて綺麗です。花と岩と海の波も写真の題材に最高です。

百人浜の悲恋沼のヒオウギアヤメの群落

生憎、小降りの雨で十分花の写真撮影にならなかったのは残念でした。いつも出かける夕日、朝日の撮影には出かけませんで、今まで初めてのことになりました。

ホテルの窓から、流れ昆布を取る様子を撮影します。

何枚かの写真をお見せしました。

どうしたものか、カメラが不調で写真が横位置になりません。このカメラ一部故障したものと思われます。


観音山(様似町)のカラスと対話

2016-07-18 19:41:05 | 

4日ほどブログ休みました。

実は7月17日と18日、恒例の襟裳岬高山植物の撮影(2016漢方年度 漢方・薬用植物研究講座 in 襟裳岬=北海道医療大学主催)に出向いておりました。

またブログを書きますのでご期待ください。

たしか、今回の花撮影で襟裳岬に出向いたのは19回になるのではないかなと思います。

何回も行っていると、えーと19回目だったかな、いやー20回目だったかなと回数が定かでなくなります。

襟裳岬に行く前日と、行っていた日、帰って来た日も合わせて4日もブログを休みました。日の経つのは早い物です。

襟裳岬の帰り道ではいつものごとく様似町の「観音山」に立ち寄り、山草花の観察会です。丁度この季節オオウバユリの花が咲き始めていました。

オオウバユリの花

オオバナノエンレイソウの大きな実、そいてユキザサの実をつけた姿が最盛期でした。

7月中旬のこの季節ではオオウバユリの花の最盛期を迎えていたのです

観音山は大きな樹が生い茂っていて、日陰もあって昼食の場所として最高です。観音山で昼飯を食べたのは、今回で3度目になります。

いつものごとく、私達の姿を見るや、さあーっとカラスが飛び来たって、車の窓下で何かくれるであろうと、頭をかしげたり、あまえ笑をしたり、近くまで来て話しかけてきます。カラスどおしで声で話してもいます。

今日の昼食は特別あつらえで、2500円もするという高級「すし飯」弁当です。なかなかカラスにやる(食べさせる)ものはないのですが、それても少しおすそ分け、してやり、カラスとの対話が弾みます。

愉快な一時です。ここに来ているカラスはハシブトカラスで、私たち夫婦に親しみを持っている様です。

カラスどおしで呼びかけがあったりして、まじかに3羽がやってきていました。餌待ちしているカラスはそこに戦闘的姿は無く、意外に可愛いものです。

 


夏 野山を彩る 蝦夷接骨木

2016-07-16 20:56:01 | 草花

「桑の実やらニワトコの実」

「エゾニワトコ の漢字書き 蝦夷接骨木 これは読めません」

昨朝、桑の実を取りに野に出掛けました。時季は丁度桑の実を取るのに最高の季節でした。

野の白いバラが咲き終わる頃が桑の実を取る季節です。

桑の木には一つも実を付けていないものもあります。

我が家のは大きく桑の木はなっていても、一切実を付けません。

桑の実を一通り取り、周りを見てみると、エゾニワトコが赤い実を付けていました。今年はこのあたりの草を刈る人が居て、エゾニワトコがそれは元気に実を付けています。

驚きの赤い実をたわわにつけて、自分を誇示しています。

蝦夷接骨木の古木 これほど立派な古木は見たことがありません。

 

余りにも美しい光景でしたので、写真を紹介することにしました。

ニワトコを漢字書きすると接骨木となりますが、漢字書きとニワトコの使用との関係についてはよくわかりませんでした。

煎じて塗り薬にするとかありますが、具体的には分かりません。

後に調べて見ようと思っています。


モエレ沼公園 「悪魔の絵筆」で占領される

2016-07-14 22:06:22 | 草花

「コウリンタンポポ、悪魔の絵筆」と言われても、花は思い出せない人が大半と思われます。

私が初めて出会ったのは網走市郷土博物館の館長宅の庭に赤色のコウリンタンポポの花を見つけた時でした。

 

今から40年も前の事で、その時にこの植物の名を覚えました。

調べてみると、俗名が「悪魔の絵筆」と云うとありました。どんどん野山にまで住まいを広げるので、危険な植物の悪魔の名がつけられたようです。

「無数に広がる帰化植物」なのでしたが、それほど広がっていないとずうっと観察しておりました。

そして今年、驚くほどの広がりに出会い驚いたのです。

その場所が札幌市のモエレ沼公園なのでした。

咲き方が可愛げなので、コウリンタンポポの除草を避けたためにおこったとしか考えられません。

驚いたことに、コウリンタンポポは赤色の花と思っていたのですが、黄色い花のものもあるとある人は言います。

 

このことについては調べて見ないとはっきりしたことは言えませんが、花の咲き方が二つとも同じ花の付け方をしているのでした。