かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

小学校で雑巾がけ

2016年02月22日 20時36分02秒 | みゆみゆとの生活
居住地校交流で、地元小学校に行ってきました。
今年度4回目。

そうちゃんには、「お楽しみ会」的なことの理解は厳しい。授業なんてなおさら。
というわけで、今年度は変化の少ない給食の交流を希望しています。

さすが4回目。
部屋から脱走しようとしなかった。2回しか。(ハハ。そうちゃんですから。0ではない。)
経験は積み重なる。ちゃんと。

掃除と昼休みの終わりまで、みんなと一緒に過ごせました。今までで一番穏やかに。

冒頭の写真は雑巾がけの様子です。
先頭の黄色いトレーナーが、そうちゃん。
後ろからクラスの男子達が列を作って付いてきています。
このあと女子達に囲まれました。
「私、○○保育園でそうちゃんと一緒にいたよー。」と、何人もの子が笑顔で教えてくれました。

会話にならないことを知ってるから、むやみに話し掛けないし手を取って何かを強制したりもしない。
でも寄ってきて取り囲んでくれる、幼なじみたち。

ありがとう。
5年生になっても、また来るからよろしくね。

パンツを貸してくれた方

2016年02月22日 08時20分18秒 | みゆみゆとの生活
月曜日の朝は、割と荒れ模様なことが多い。
今日もなかなかすごかった。
歩くのは早々にあきらめ、車でバス停まで行ったけど、そうちゃんは降りるフリして・・・
すばやく運転席に滑り込み、「パッパー!!」とクラクション鳴らされた
「これやったらかーちゃん怒るんでしょ?」という満面の笑みでこちらを見てくる。
そうちゃんの場合、ここで叱ると余計固定化するので、目を合わさず無視して次の行動に移させるのがベストなのですが。
う・・・車から引きずり出すのもそう簡単じゃない。
足やら肩やら全身使って、なんとかクラクションを鳴らし続けようとするそうちゃんとの攻防。

以下、省略!
思い出すのもしんどい朝だ。ここまでで一日のエネルギーの8割使う。

昨日は、お散歩係の夫が災難に。

行きに少し歩道で寝たりして手こずったみたいだけど、その後はすんなり歩き、基本的にはいい子だったらしい。
帰り道、そうちゃんが珍しく便をパンツ内にもらしてしまい、そこからが大変!
小4が歩行中におもらし、かなりキツイものがあります。(わざとじゃないから仕方ないんだけどね。)
私に電話が入った時、夫は完全にパニックで、状況説明しながら「ああー。あああー。」と言葉になってない箇所がたくさん。
いいから、その場にいて。迎えに行くから!とだけ伝え、車が汚れないようピクニックシートを席に敷いて行きました。

着いたら、あれ?そうちゃんと夫以外に誰かいる。
どうやら、近所の奥さんが出てきてくれたよう。
「孫のなんだけど」とパンツを貸してくれていました。
ともかく慌てていたので、大急ぎでそうちゃんを車に乗せ、家に連れ帰って身体中お風呂で洗い、洗濯機を回しました。
ふう。

落ち着いてから、「ところで、親切な人が貸してくれたパンツ、持って帰ってきちゃったね。いい人だったね。」と話し、パンツを返しに行くことに。
奥さんは、植木の手入れをされており、パンツとお礼のお菓子を渡すと、「わざわざありがとうございます。かえって申し訳なかったですねぇ。」と丁寧に言ってくれました。「二階で洗濯物を干してたら目に留まって、これは大変そう、と思って走って行ったんだけど、あまりお役に立てずごめんなさい。」と。
こちらが恐縮しながら「いえいえ、とんでもありません。ありがたかったです。障がいのある子で、時々散歩しているので、またご迷惑おかけすることもあるかもしれませんので。」と伝えると、「そうですか。わかりました。」と優しく頭を下げられました。

泣きそうになりました。

障がいの理解とか、そういうことじゃなく。
とても張り詰めた気持ちでいる時に人の芯からの優しさに触れると、急にふわっと涙腺が緩んで。
世の中捨てたもんじゃないな、と。
ほんの短い会話しかしてない。その時の状況のことしか話してない。
なのに、大丈夫だよ、頑張ってね、応援してるよ、と肩をポンポンってしてもらったような気持ち。

いい人だったなー。初めてお会いした奥さん。
一度でファンになりました
あたたかい気持ちを、ありがとうございました。