震災6年12月18日
先日15日に晴天が続きそうな気候を選んで、干し柿を作ってみました。
北風の中で朱色に揺れる干し柿は、毎年この時期の我が家の風物詩のようになっています。それを見るたび、そこから癒しをもらっています。
渋くて食べられないのが、甘くおいしくなるのですから、素晴らしい先人の知恵です。
この時期の乾燥した気候と青空と朱色がとてもしっくりきて、日本の原風景を感じます。
寒さが厳しくなればなるほど、おいしくなります。干し柿にすると、糖度もあがります。
この時期にならではのお宝です。糖度はもとの1.5倍にも上がります。昔は甘柿はなかったらしいので、随分重宝していたはずです。甘柿のもともとは渋柿で甘柿は後で突然変異でできたらしいという話も聞きました。初耳です。そういえば、山にある自然な柿はほとんど渋いですね。
さて、干し柿は仏事関連の供物として、飛鳥時代~奈良時代の初めには登場しています。「干し柿」は、当時の貴族にとって、かなりの珍味扱いをされていることから、干し柿そのものを作る技術は、日本固有のものではなく、当時の先進国、大陸から伝えられたと考えるべきのようです。
何気なく食べている干し柿ですが、このような歴史があると思うと、大事にしたいと思います。先人の知恵をいただいているという感謝の念が湧いて来ます。
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