monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

一条ゆかり「プライド」

2009年04月28日 | 読書日記

 一条ゆかりのマンガ 「プライド」 読んでます。設定がいいよねー。クラシック声楽なんてマイナーなテーマなので、最初はどーかな、と思ったけど(個人的にはウレシイ設定)、やっぱウマイです。設定がよい。いろいろ起きる出来事で、ストーリー展開に引き込まれてしまう。からんでくるサブキャラもよい。いやー、ホントにエンターテイナーだよねー。読者をダレさせないもん。
 ふつーに(あるいは古典少女マンガ的に)考えれば、想いあってる者同士・蘭×史緒がくっついてハッピー・エンドか、と思われますが、そこは一条ゆかり先生ですから。どーなるか、わかりません。
 私なんて、最初に読んだ時点で、「神野サンと結婚して金と地位を手に入れて、蘭クンを愛人にてLOVEもゲットする」なんて、およそ夢のないラストを思い描いてました。(でも、自分がそーゆー状況にあったら、“両手に花(?)”の選択をするよ、とマジで思ってます。むちゃ美味しすぎ~。)

 蘭クンのマイナスイメージは今のところは出てきてないよね? 対するライバル・神野サンは、最初の方は冷血な感じで、「アンタと史緒は、ハッピー・エンドにゃならねーよ!」と思ってましたが、最近は、嫉妬のあまりあらぬ振る舞いに至ってしまうなど、読者の好意を獲得しつつあるように思います(私は、ね)。
 しかし萌の妊娠に関しては、「避妊しろよッ!」「バカだね~」と神野サンにはツッコミを入れてしまいました。でもこのハプニングがないと、以降の話が展開していかないんだけどね。(じゃあ通常のおアソビでは避妊してるのか、っつーと、そこらへんの説明はなかったよーな気がします。)
 そして萌が、かなり上昇してきました。悲惨な家庭環境、史緒に対するねたみなど、かなり低いとこに置かれてたけれど、オメデタが彼女を引き上げてくれてるみたいです。
 今後は蘭クンの立場がどー変化していくか、が押さえどころでしょーか。あくまで「いい人」のままなのか。多少強引に行動すればまた違うんだろーなー、とは思うものの、人物設定的にそれはナイよーな気もします。上昇した仕事運がいきなり下降しちゃう、みたいな展開になったりはしないかな? “史緒クンが幸せなら”などと言ってる「いい人」のままなら、一生、史緒とはくっつかないゾ、と思います。

 連載の方は、SRMの第二弾レコーディング実現に向かっているようで、さらなる修羅場が期待できそうです。(気持ちよく歌えるんなら、おなかの子にはよい胎教だよね。)

 シリアス好きな私としては、別にハッピー・エンドじゃなくっても、全然かまわないです。男不在の結末、って予想もあるみたいで、それはそれで「あり得るかも」と、思います。ドロドロの人間関係を楽しんでいきたい作品です。

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