monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の朝(あした)

2011年11月03日 | 日本古典文学-和歌-冬

高砂の尾上(をのへ)のかねの音(おと)すなりあかつきかけて霜やおくらむ(千載和歌集)

霜こほり衣手(ころもで)いたくさゆる夜(よ)の竹の葉しろくあくるしののめ(如願法師集)

霜こほる門田の面(おも)にたつ鴫(しぎ)の羽音(はおと)もさむきあさぼらけかな(続後撰和歌集)

今朝のまに降りこそかはれしぐれつるのちせの山の峰の白雪(新後撰和歌集)

鐘の音(ね)に今や明けぬとながむればなほ雪ふかし峯の白雪(続千載和歌集)

はしたかの尾上の雪の曙に真柴(ましば)をはらふ袖のさむけさ(新千載和歌集)

さびしさはいつもながめのものなれど雲まのみねの雪のあけぼの(新勅撰和歌集)