monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の有明月

2011年11月26日 | 日本古典文学-和歌-冬

志賀の浦やとほざかりゆく波まよりこほりていづ るありあけの月(新古今和歌集)

笹の葉のさやぐ霜夜の山かぜに空さへこほる有明の月(続拾遺和歌集)

さゆる夜の雪げのそらのむら雲をこほりてつたふ有明の月(新拾遺和歌集)

山の端(は)はそれとも見えず埋もれて雪にかたぶく有明の月(続拾遺和歌集)

さえこほるあらしの風を身にしめてひとりぞ見つるありあけの月(宝治百首)

さびしさは色もひかりもふけ果てて枯れ野の霜にありあけの月(新続古今和歌集)

ながき夜のねざめの涙ほしやらで袖よりこほる有明の月(新拾遺和歌集)

(2009年12月4日の「冬の有明月」の記事は削除しました。)

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