monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の海辺

2011年11月09日 | 日本古典文学-和歌-冬

冬枯れの尾花おしなみ降る雪に入り江もこほる真野の浦風(続千載和歌集)

難波江やあまの衣(ころも)のうら風に枯れたる葦のおとぞさびしき(続後拾遺和歌集)

明石潟須磨もひとつに空さえて月に千鳥も浦づたふなり(正治二年初度百首)

みなと江や葦の枯れ葉に風さえて霜夜の月に千鳥なくなり(新拾遺和歌集)

霜枯れの葦まの風はよさむにてこほりによわる浪の音かな(続千載和歌集)

風さえて寄すればやがてこほりつつかへる波なき志賀の唐崎(新勅撰和歌集)

雪ふればわかの松原うづもれてしほひにたづ の声ぞ寒けき(新続古今和歌集)

(2009年12月30日の「冬の海辺」の記事は削除しました。)