monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

春の水

2012年02月10日 | 日本古典文学-和歌-春

今日もなほ松の嵐のおとさえてまだとけやらぬ雪のした水(宝治百首)

岩間もるこほりのくさびうちとけて今朝より春の水ぞもりくる(久安百首)

春風にこほりのとぢめゆるされて岩まの水のこころゆくなり(夫木抄)

岩まより春をもらしてゆく水の浪にただよふうすごほりかな(正治二年初度百首)

消えはてぬ雪かとぞ見る谷川の岩まを分くる水の白波(玉葉和歌集)