けふ出(い)づ る春のなかばの朝日こそまさしき西の方(かた)はさすらめ(夫木抄)
とにかくに目離(めか)れぬものを ひるよるの同じ時なる花と月とを(夫木抄)
さまざまに春のなかばぞあはれなる西の山の端(は)かすむ夕日に(夫木抄)
かねてよりかすめる空の色を見る春のなかばの入りがたの月(明日香井集)
けふ出(い)づ る春のなかばの朝日こそまさしき西の方(かた)はさすらめ(夫木抄)
とにかくに目離(めか)れぬものを ひるよるの同じ時なる花と月とを(夫木抄)
さまざまに春のなかばぞあはれなる西の山の端(は)かすむ夕日に(夫木抄)
かねてよりかすめる空の色を見る春のなかばの入りがたの月(明日香井集)
けふはこれなかばの春の夕霞消えし煙の名残とや見む(玉葉和歌集)
望月(もちづ き)の雲がくれけむいにしへのあはれを今日の空に知るかな(千載和歌集)
いにしへの春のなかばを思ひいでて心にくもる夜半の月影(玉葉和歌集)