亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

200日線を巡る攻防戦だが

2008年08月06日 20時01分18秒 | 金市場
さて100日移動平均を割り込み、今週に入りさらに200日移動平均を割り込んだドル建て金価格だが、ここはまずは打診買いの水準。年始に850ドルを上回り早7ヵ月超。この間、800ドル台よりも900ドル台での滞留期間の方が7割方多いといえば意外に思う人も多かろう。7月最終の更新で書いたが200日線の水準はかなり信頼度の高いライン。商品市況全体の下げ基調の流れのなか、ドルがこのところのレンジの上限に来たことも、なんとか持ちこたえていた金相場を崩すことになった。結局900ドル以下に押されたが、下から200日線が押し上げてきているだけに、本格的にこのラインが試されるのが今の展開といえる。時間が答えを出すが、このライン以下はやはり買いから入るのが基本だろう。

ところでFOMCだが、報道に詳しいが、インフレ重視とも景気重視とも見る人の立場によって如何様にでも解釈できる声明文だった。そこに金融不安が被り、以前から書いてきたが、やはり利上げは難しいという流れがはっきりしてきた。ならば利上げバイアスが消えてドルが軟化するのかといえば、このタイミングで原油安が今度は間接的にドルを支えるという。間接的にというのは株高が間に入ってということ。しかし、これもどこまでモツのか?という展開に見える。

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