古い記事です。
2011年の暮しの手帖52号の「母子の手帖」に「根拠のない自信を子供に育てる大切さ」の記事がありました。
児童精神科医の佐々木正美さんが書かれたものです。
子育ても、孫育ても、この乳幼児期を過ぎてしまった私です。
10年前だったら少しは間に合ったはずなのに、この頃の私は、積読していたこの暮しの手帖でした。
少し抜粋します。
こどもを育てるときにもっとも大切なことは、こどものこころ内に、生きていくために必要な「根拠のない自信」をたっぶりつくってあげることです。
根拠のない自信とは、人が人として生きていくための根っこ、言葉をかえると「基本的信頼感」のことです。
信じることができる人をもってこそ、人は自分を信じて生きていくことができます。
そして、そして人を信頼する感性や感覚がもっとも育つのは、乳幼児期なのです。
というのも、自分でしたいことを自分でできない、誰かにそれをやってもらうと、その相手を信じる力が本当に育つからです。
つまり、乳幼児がお母さんやお父さんに対して行う、こうして欲しい、ああして欲しいという訴えを、可能な限り要求通り聞き入れてあげることで、人を信じる力が身に突き、豊かに人を信頼し、自分を信じていける子になるのです。
乳児期、あるいは幼児期の早期までは、こどもの要求をひとつも無視しないで、全部その通りにしてあげればいいくらいの気持ちを持っていればいいのではないでしょうか。
中略
人間はどこかで全面的に受容される時期があればあるほど、安心して自立できる動物です。自分が全面的に受容されるのはありのままの自分を承認されることで、それはこどもにとって、このままの私でいいのだという安心感、つまり自信になります。
人生の出来るだけ早い時期にこの安心感、生きていくための自信を与えられることが大事なのです。
以上終わり。
これは文章の初めと終わりを抜粋したものです。
真ん中には、
青少年のひきこもりやニートは、、人とのかかわりに喜びを感じるどころか恐れを抱くその大本は、乳幼児期のときに「根拠のない自信むをあまりもたせてもらえなかったところにあるのかもしれない。
ともあります。
じつに中身の濃い文章なのです。
ただただ忙しかった子育て時代、この言葉は心にチクリと刺さりました。
どんなに大きくなっても、子供は子供です、遅すぎるということは無いかもしれないと思ったのでした。
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