花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

実相寺の「山高神代サクラ」

2009年04月06日 | 花シリーズ

やっと、やっと、サクラが満開になりました。
今年は開花宣言が出てから満開まで2週間もかかりましたね。

早速4月4日の土曜日、山梨県北杜市武川町の「実相寺」境内にある「山高神代サクラ」を見てきました。
このサクラは樹齢2000年ともいわれるエドヒガンの古木・・・
1922年に、桜として初めて国指定の天然記念物となりました。



山高神代ザクラは、福島県の「三春の滝桜」、岐阜の「根尾谷の薄墨桜」と並んで 、「日本三大サクラ」と呼ばれています。
隣に添うように咲いている樹齢500年の子供の神代サクラをアップで撮りました(親ザクラは遠すぎて写せません)
親よりも少し色が濃い感じです

<<

樹齢2000年の「山高神代ザクラ」をマウスオン・クリックで、三方からの画像3枚をご覧下さい
柵に沿ってグルリと鑑賞できるようになっています。

昭和34年8月、台風7号が武川村を襲い、死者13名、行方不明10名という痛ましい被害をもたらしました。
この台風で、神代ザクラの主幹が折れ、すっかり樹形が変わってしまいましたが、それでも春になると健気に花を咲かせていたとか・・・

ところが高度成長期の車の増加による影響などで急速に樹勢が衰え、昭和59年には杖のような櫓を設置、その後も土壌の入れ替え工事などが進められているそうです(北杜市教育委員会のパンフレットより)

今このサクラのタネが、「国際宇宙ステーション」に乗り地球の周りを飛行しているそうです。
約6ヶ月の飛行遊泳の後、今年の5~6月に帰ってくる予定。
地球に戻ったタネはどんなサクラを咲かせるでしょうか・・・

                                 

「夫婦お互いのスケジュールが空いている土日に、山高神代ザクラと周辺のサクラを見て温泉に泊まり、翌日は飯盛山をハイキング」
我が家のお花見はこのような計画を立てました。
ところが5日の日曜日の天気予報がイマイチだったので泊まりは諦め、急遽ご近所仲間と一緒の「山梨日帰り・サクラ見物ツァー」となりました。



朝、5時半にご近所仲間のW夫妻が出してくれた7人乗りの車で、横浜の我が住宅街を出発。
ひたすら16号線を八王子まで北上し、中央高速道路・八王子インターから山梨を目指しました。

9時過ぎに、北杜市武川にある「実相寺」に到着。
南アルプス・甲斐駒ケ岳の威風堂々とした姿をバックに、サクラのピンク色とスイセンの黄色が鮮やかな「実相寺」の景観が見事でした
塀の外から写した画像ですが、一番左側に杖で支えられている樹齢2000年の「山高神代ザクラ」が見えています



早起きをして、はるばる横浜からやって来ただけの価値は充分にある美しさです。

ETCカード使用車は、土日の高速道路がどこまで行っても1000円という麻生政権の思いつきサービスの現場にも興味がありました
渋滞覚悟で出かけましたが、八王子バイパスから八王子インターに入る時に渋滞があっただけで、案外スムースに走行、途中一回サービスエリアに寄り須玉インターで降りました。
高速道路代は本当に1000円
そして無事に実相寺周辺の駐車場に到着です。
日本の車のナビゲーションシステムの威力も素晴らしいですね



こちらが「実相寺」の山門、ここから入ります。
いつでも見学は自由で、特に拝観料もかかりません(周辺の駐車場は500円)

ご近所仲間とのお花見は3月31日(火)に「大岡川お花見クルーズ」の予定でしたが、肝心のサクラが2分咲き程度で取り止め・・・
ならばと、ご近所仲間3夫婦6人で行った「山高神代サクラ」見物。
タイのチェンマイから引き揚げてきたOご夫妻も一緒です。



境内には、有名なサクラの子孫が植えてありました。
こちらは「身延山久遠寺のシダレザクラ」の子孫です。華やかですね~



こちらはここの「山高神代ザクラ」の子孫だそうです。
青空に優しいピンク色が映えて春色に溢れていました
そのアップです



樹齢2000年のご先祖様はもう白色に近い雅な色ですが、子孫はまだまだ元気な可憐な色合いです。



こちらは三大サクラの一つ、岐阜県根尾谷の「薄墨桜」の子孫だそうです。
ヤマザクラのような楚々とした美しさのサクラですね。

この近くにもう一つの三大サクラ、福島県三春の「滝桜」もありました。
こちらは色が濃い目のベニシダレでしょうか・・・
画像を撮りそこなったのが残念です。

他に山形の「久保ザクラ」もありました。
身延の「シダレザクラ」と合わせての5大ザクラの勢ぞろいのようです。



これらを眺めてから、最後に樹齢2000年の杖を付いた仙人のような「 山高神代ザクラ」の周りをグルリとまわります。
精霊が宿っているような老木の風格があり、この姿でまだ花を咲かせている命の強さに心が打たれました。

こちらのアップは支えるように咲いている神代ザクラの子供です。
この下で、主人のカメラで記念写真を撮りました。


奥が国指定の天然記念物「山高神代ザクラ」、手前が子供の「神代ザクラ」です。
このサクラの前で、この木の実生から育てた苗を売っていました。
1mちょっとの大きさで3年物、値段は1500円。花を咲かせるまであと5年くらいだそうです。

「今は元気にこうしてサクラを見に出かけられるけど、後10年もしたら遠出は無理、我が家近くでお花見を楽しもう」と、女3人の意見が一致して共同でこのサクラの苗を1本購入しました。

それを翌日の日曜日に男性3人が植えました。
さぁ~どこに植えたのでしょうか、内緒内緒のお話です

私たちは1時間半をかけてゆっくり「実相寺」のサクラを見学しましたが、我々が駐車場を出る頃には、車の大渋滞が始まっていました。

臨時駐車場のスペースは500台あるそうですが、土日にお出かけの場合は9時頃までに行くことをお勧めします。





コメント (34)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする