小学生で賑わう高尾山頂上を後にして、「陣馬山方面」と書かれた尾根に向かいます。
急な階段を下りきった所が紅葉台。
ソメイヨシノが散りだしていましたが、ヤマザクラがまだ可憐な姿で咲いていました。
去年の冬に来た時はここから北側の巻き道に入り、「シモバシラの氷花」を見に行きましたが・・・
今回はサクラの花咲く広々とした尾根をそのまま一丁平まで進みます。
高尾山から西にのびる尾根は、「奥高尾従走路」と呼ばれ、東海自然遊歩道としても良く整備されています。
きつい登り下りも少なく、快適なハイキングが楽しめ、登山の入門者には最適なコースです。
紅葉台から一丁平、そして小仏城山までの尾根伝いには多くの桜があり、里のサクラが満開になった10日くらい後には見頃になるとか・・・
サクラの他にもこの季節は山野草が多く見られ、花のコースとしても人気があります。
典型的な紫色の「スミレ」が咲いていました。
「タカオスミレが見られれば良いわね~」とT子さんと話していたら、3~4人で歩いていたおじさん達に声をかけられました。
これが「タカオスミレだよ」とデジカメに収められた画像を見せてくれて、「これから我々が下る日影沢に咲いているから一緒にくれば案内できるよ」と誘われました。
でもこちらは初心者連れ・・・
お花に釣られてホイホイ行く気にはなれずにサヨナラしました。
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このコースにはサクラの他にも、ピンクのミツバツツジが見事に咲いていました
前日の朝までの大雨で花びらが少々痛んでいますが、マウスオンで、アップの画像をご覧下さい
尖った三枚の葉っぱがあるのでこの名前が付いています。
サクラがひらひらと舞い散る中を一丁平に向かいます。
登山道には雪のような花びらが・・・
マウスオン・クリックで、音楽と一緒に三枚の画像をご覧下さい
高尾山頂上からおよそ40分、この階段を登ると一丁平です。
ここではソメイヨシノをはじめ、ヤマザクラ、チョウジザクラ、春秋二回お花が咲くジュウガツザクラなど、様々なサクラの競演が見られました。
ベンチやトイレも完備しているので、ここで昼食タイムです
目の前のサクラが、風が吹くたびにハラハラと花びらを散らせて・・・
その向こうに見える山の斜面は、芽吹きだした緑の濃淡とサクラのピンクのコラボレーション
青空の下で食べるオニギリも風情があって、美味しいものです
私たちはお喋りに夢中になって、写真を撮るのも忘れていました。
1時間近く休んでから、次の「小仏城山」を目指しました。
ここからは更に山野草の数が増えてきて楽しめます。上の画像は「イカリソウ」
この和名は、花の姿が船の錨に似ているので付いたそうです。
このコースで見られた花々を、non_nonさんのソースをお借りして纏めましたのでご覧下さい
ヒトリシズカ | ||||
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?マークばかりが付いてお恥ずかしい限りですが、正しい名前をご存知の方教えてください
「普通のエイザンスミレはピンクだけど、これは我が家にもあるヒゴスミレかしら?」とつぶやいていると、隣で一緒にカメラを向けていた方が「シロバナのエイザンスミレもあるはずよ」と・・・
※山小屋さん、色々教えていただきありがとうございます。お陰様で?マークが消えました。
一丁平からおよそ30分で「小仏城山」です。
広い山頂には大きなサクラの木がたくさんあり、その下に木のベンチも並んでいて・・・
売店ではお蕎麦やオデン、ナメコ汁などの温かい物も売っていました。
私たちはここでもベンチに座って、尽きないお話の続きです。
T子さんはここ数年、ご主人様のご実家のある「出雲」と、自宅のある八王子を行ったりきたりしているそうです。
お姑様が98歳とか・・・
今回も出雲から帰って間もないT子さんを誘い出しました。
「義母も高齢でそろそろ危ない状態なので、帰って来たとはいえ、いつでも出雲には飛んで行ける状態でスタンバイなのよ。夏には静岡の息子の所に孫も生まれるので手伝いに行く予定だし、当分バタバタしそう・・・」
「私たち世代は親のことと孫の事でマゴマゴする、サンドイッチのハムみたいな存在なのよ。そんな中でも自分を見失う事無く、少しの時間でもストレス解消の楽しみを見つけていかなければね。体が自由に動くのも今の内なんだから・・・」
そんなことを話していたら、お隣で休んでいた同年代の方が話しかけてきました。
「聞くとはなしに聞こえてきたお話だけど、まさに同感よ!」と・・・
時計は2時を廻っていました。
ここで相模湖側に下る「東海自然歩道」と分かれ、小仏峠への尾根を下ります。
三時台の小仏始発のバスは10分と40分だから、このどちらかに乗って帰りましょう。
タヌキの像が並ぶ「小仏峠」から尾根と分かれて右の小仏バス停方面の道を下ります。
「思い出した!、前回この道を登って小仏峠に出て、城山から相模湖に降りたんだったわ。」とT子さんが叫ぶように言いました。
どうやらここは新撰組ゆかりの道らしい・・・
幕末の動乱期、甲州へと大砲を引き進軍する近藤勇、援軍を求めて江戸の勝海舟のもとへ馬で小仏峠を駆け抜ける土方歳三
歴史の悲哀を感じながら、太陽が影って暗くなった道を急ぎました。
途中マムシグサとも呼ばれる「テンナンショウ」の写真を撮りながら、急な下りを30分行くと、小仏のバス停に出ました。
丁度3時10分発の高尾行きのバスが出る所で間に合いました。
T子さん、よく頑張りましたね
私たちは高尾駅の横にある有名パン屋さんでパン&コーヒーを飲みながら、更に話の続きを語り合いました。
必死で歩いている時は息が切れて、中々お話などできませんものね~~~
幼馴染と歩いた「高尾山」・・・
気持ちの良い空気の中、たくさんの自然に触れ楽しめた5時間でした