花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
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いっぱいの主婦の日記です

「エジプト紀行」16・ルクソール「カルナック神殿」

2011年02月13日 | エジプト紀行
雪の中の「椿」

三連休初日の11日、滅多に雪の降らない太平洋側も雪の一日となりましたね
横浜郊外にある我が家近辺も最初はミゾレ混じりでしたが、
午後からは水分の多いボタン雪が降り出しました。

そんな中、ちょっと早いのですが(当日は仕事で不在と言うことで)主人の誕生日を祝うために
駅前の繁華街に繰り出しました。

主人の大好きな活き魚料理をたらふく食べ、熱燗のヒレ酒を付き合い、
最後は「カラオケ」を楽しみました。
雪のせいか?、休日だと言うのにどこもお客さんの姿はほとんどなくてガラガラ・・・

私は滅多にカラオケは行きませんので歌える歌はごく僅かですが
ド演歌の多い主人に合わせて「雪椿」を覚えました

優しさと甲斐性のなさが、裏と表に付いてくる~~
そんな男に惚れたのだから~、私がその分頑張りますと・・・
花は越後の~、花は越後の雪椿~


私の歌などコブシが回らないママさんコーラス的な歌い方なので、こちらで原曲をお聴きください。

今どき滅多にいない、母たち世代の耐える女の歌ですが・・・
そんな雪椿に良く似た風情の椿が、
翌朝近くの公園で見られたので写真を撮りました


横浜南部の高台にある我住宅地は、うっすらと雪化粧の朝を迎えました(12日、朝8時撮影)

札幌で4年暮らした経験のある我等夫婦から見れば、淡い春の雪に見えますが・・・
雪道を歩きなれていない人々が、我が家の前の坂で転んでは大変と
主人が凍った雪をかきました。

僅か15分の作業でしたが、3m以上も降り積もっている雪国の人々の大変さを思うと
申し訳ないような気持ちになりますね。

        

さて、エジプトの「ムバラク大統領」がついに辞任したと発表されました。
「軍」が全権を掌握したようですが、
これからの「エジプト」がどのように変わっていくのか暫くは目が離せませんね。

私の1年に及ぶ「エジプト紀行」もようやく古都「ルクソール」に入りました。

今までの旅行記は左上のカテゴリー「エジプト紀行」で、
カイロ特別編を入れて18編UPしておりますので参考になさって下さい。

ルクソール「カルナック神殿」

画像は「雪の横浜」から一転、エジプトのルクソール「カルナック神殿」に飛びます。

カイロから南へ約670km、その昔テーベと呼ばれたルクソール
中王国時代から新王国時代にかけて(紀元前2000年~紀元前700年頃まで)エジプトの中心地でした。

その栄華を反映するように、現在のルクソール各地には、当時の王たちの権力を象徴するような
神殿・葬祭殿・墳墓が遺跡となって残されています。

その中でもエジプト最大の大きさを誇るのが「カルナック神殿」です。

第一塔門

カルナック神殿の最初の塔門まで導くのが左右に40体並ぶ羊の頭を持つスフィンクスです。
 

幅113m、高さ43mの第一塔門はエジプト最大を誇ります。

王が神となったていた古王国時代、テーベの街が発展するとともに第12王朝の時、
アメン神は太陽神「ラー」と結合して国家最高の「アメン・ラー神」となりました。

その庇護の下、2000年の長きに渡って歴代の王が次々と「カルナック」に神殿を造営したので、
エジプトで1番大きな神殿となったのです。

第一中庭

第一塔門をくぐると、幅103m、奥行き84mの第一中庭があります。
第22王朝のシェションク1世による造営です。

第二塔門と大列柱室

ラムセス二世が完成させた第二塔門を抜けると、巨大な柱の森「大列柱室」へと入ります。

写真にも写っていますが、エジプトの遺跡にはこの様なワンコがあちこちに寝そべっています。
いわゆる「野良犬」なのですが、モモちゃんの話では「神の使いの山犬」として
エジプト人たちは特に追い払わないのだそうです。

巨大な柱の合計は134本!ラムセス二世が装飾部分を完成させました

やっぱりありましたね。ラムセス二世のマークその先には2本のオベリスクが・・・

第三塔門と第五塔門の「二本のオベリスク」
トトメス1世が造営したオベリスクは19.5mハトシェプスト女王のオベリスクは29.5m


2本のオベリスクはアスワン産の赤色花崗岩で製作されています。

制作費を惜しまなかったハトシェプト女王のオベリスクは元来対で2本あったそうです。
その内の1本は地震で倒れてしまったとか・・・

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お陰で目の前でオベリスクのてっぺんを見ることができます。
マウスオン でテッペンンのハトシェプスト女王の図をアップでご覧下さい



エジプト最大の神殿の中心部となるアメン大神殿の面積はなんと約30haもあります。

神官たちが身を清めた聖なる池巨大なスカラベの周りを廻ると願いが叶う?

私たちもモモちゃんに言われたとおり7回、ぐるぐると回りました。

スカラベとは昆虫のふんころがしのこと。
ふんころがしは朝早く起きてせっせと働きますから、エジプトでは太陽のイメージの聖虫なのです。



流石に見応えのある神殿ですが・・・
この日はアスワンを発って「コム・オンボ神殿」「ホルス神殿」と見てきたので
頭の中はゴチャゴチャになっています


午後3時、世界中の観光客がゾクゾクと集まってきています。

今回のエジプトの騒乱で、この様な遺跡に観光客の姿は見られるのでしょうか?
行きたい人がいつでも行ける、平和なエジプトであって欲しいと思います。

旅の5日目のこの日は「カルナック神殿」を見学してから早めにホテルに入り一休み・・・
ルクソールでは2泊するので、私とK子さんはザブザブと手でお洗濯をしました。

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そしてこちらの画像はこの日のディナーのビュッフェ料理です。
メーンディッシュはシシカバブーでしょうか?

マウスオン・クリックで前菜とスープ、
そしてアラビアのロレンスのようなステキな民族衣装で現れたモモちゃん
仲良く一緒の画像をご覧下さい

彼も今が一番の稼ぎ時なのに、仕事のない毎日を送っているのではないかと心配していますが・・・
無事民衆による「革命」が成し遂げられて、今頃は歓声をあげているかもしれませんね。

何しろ、私の仕事先の公共施設を時々利用しにくるエジプト人のW氏のお話では、
「日本のジャイカなど海外からの援助金の99%はムバラク一族の企業に入る」との事

世界中のあちこちに家を持つ彼のような富裕層でも、打倒ムバラクでした。

30年にも及ぶ独裁長期政権は、公金横領・コネ・ワイロ・秘密警察が横行し、
腐りきっていたようですね。




コメント (24)
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