行った先は春爛漫の季節を迎えた「阿蘇くじゅう国立公園」です。
56歳で脱サラして庭師になった我が夫、1月から4月までは草木が伸びない季節なので
ほとんど仕事はありません。
毎年冬にはオージーの弟子がいる真夏のオーストラリアに通い、日本庭園を教えるのが常でした。
それも3年前に終了したのですが・・・
今年になってオーストラリアの「カンタス航空」から、
2月でマイレージのポイントが切れる旨のメールが届きました。
母がようやく転院出来て落ち着いた所だったので
「海外はまだ無理だけど、イザとなったらその日の内に戻れる国内なら行けるかも」と、
2人分のマイレージの無料チケットを日航便に切り替えて、
予約可能な2ヶ月先の、4月中旬の九州(大分)往復便を手続きしました。
「長崎のハウステンボスのチューリップが咲く頃がいいわ。九十九島も見たいし、百名山の一つも登りたい」
私の希望はそれだけでした。
そして3月11日の大震災があり、九州行きの事はすっぽりと私の頭から抜けていました。
でも主人は着々とスケジュールを決めていたようです。
何しろ去年は私のエジプト行きがあり、その後の両親の入退院のバタバタ続きで、
夫婦一緒の大きな旅行は殆んど無しでしたものね。
主人が組んだコースを聞いてビックリ
「やまなみハイウェーを車で是非走ってみたい」
「だからその沿線のに泊まり、久住山・阿蘇山・由布岳・鶴見岳と登るぞ」
こんな時期にノンキに山登りをして良いのだろうか?と迷いましたが、
母も取りあえず落ち着いているし
私たち夫婦もいつ何時動けなくなるか分らない年代になったし・・・
(実際同じ年頃のご近所仲間2人に、ガンが見つかりました)
主人も成人病検査であちこち引っかかり、私も時々胸や胃腸が苦しくなったりで
「動ける内に行っておかないと」、という焦りもあり、行く事にしました。
「南阿蘇・一心行の大桜」
4月11日(月)の出発の朝、
たまたま見ていたNHKTVで中継された南阿蘇の「一心行の大桜」を
翌日の12日に現地に行って見てきました。
今年は見学料が300円、500台分の駐車場(12日は無料でした)があります。
見頃の週は夜間のライトアップもされるようです。
地図などの詳細はこちらを参考にして下さい。
「一心行の大桜」は南阿蘇村中松で峯家の菩提樹として祀られています。
阿蘇の外輪山の山々を背景に、傷つきながらも凛々しく頑張っている古武士のような趣がありました
樹齢は約400年と伝えられ、樹形はきれいな半円形で高さ25m、幹周7.35m、葉張り22mの一本桜でしたが
平成16年8月の台風災害で一部の幹が倒木し、半円形の樹形が乱れてしまいました。
今回の旅では、至る所で「菜の花」が見られましたね。
台風で折れた真ん中の幹が切り取られ、今ではM字型となってしまいました。
カミナリが落ちた事もあるそうですが、それでも元気に生き延びてきた桜です。
見ているだけで「勇気」が沸いてきそうな感じがしました。
去年は「根尾谷の薄墨桜」、一昨年は「山高神代桜」、そして6年前には「三春の滝桜」と
日本三代桜を見に行きましたが、
どれも多くの杖に支えられた仙人のようなサクラでした。
桜のそばに峯伯耆守惟冬を祀る御堂があります。
品種はエドヒガンという説もありましたが、
DNA鑑定の結果、平成15年3月28日に正式に「山桜」と発表されました
今回の4泊5日の山巡りの旅では、行く先々で「サクラ」を楽しむことができました
残念ながら、私カメラの「ホワイトバランス」の設定を間違え
画像の色が不自然になったのが悔やまれます
この4月中旬でマイブログも丸6周年を迎へ、7年目に入りました。
ブログ仲間の皆様の温かいコメントを励みにどうにかここまで続けられました。
本当にありがとうございます。
エジプト紀行も未完成のままですし、最近は少しボケてきたのか
カメラ設定を間違え画像までが自信喪失ですが
今後ともどうぞよろしくお願い致します。