鶴岡のホテルで4時半に起床、5時20分にビュッフェスタイルの朝食


山登りにはエネルギーが必要と、私は朝からご飯をモリモリ食べました

友人のYさんはお腹を刺激しないようにとパンを少々食べただけ・・・
5時50分集合、荷物を整えてバスに乗り込みました

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お天気は下り坂のようです。
なだらかな月山頂上には雲がかかっていました


鳥海山もうっすらと見えていましたが、カメラではとらえられませんでした
「当社のパンフレットではこの月山登山は初級4時間コースですが、実際のタイムは4時間40分です」
「最後のリフト上駅に2時までに到着しないと、温泉の入浴時間が削られます」
添乗員さんのお話が始まりました。
「僕が駆け足で登っても4時間ではきついです。皆さんは7時間かかると思ってください」
現地ガイドさんが脅かします

”まさか~

「昔、主人と姥沢口から登って往復した時は休憩を入れても4時間半で踏破したわよ」と
私がつぶやくと、Yさんが小声で
「きっと初級コースのツァー登山は、脚力がバラバラで揃わないのよ」と答えました。
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車窓から紅葉した木々が見えていました。 | バスは月山八合目まで上がって行きます。 |
7時頃月山8合目の「弥陀ヶ原」の駐車場に到着、強風が吹いていました。
慌てて軽量のダウンを羽織ります。
皆でトイレを済ませてから、ストレッチ体操をして身体をほぐし

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今回のコースは北側の「弥陀ヶ原」から2時間40分かけて月山に登り
反対側の「姥沢口」に下る入門コースを行きます。
登りの標高差は600m、下りのスキー場のリフト上駅までの標高差は580mですが、
下りの方が道のりが短いので、その分急降下があります。
私はどちらかと言うと、登りより下りの方が苦手なのです

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最初に「月山本宮」と書かれた鳥居をくぐりました。
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頂上まではなだらかな道が続きます | 強風なので慌てて雨具の上着を羽織りました。 |
「寒さ対策は薄物をたくさん重ねる事

添乗員さんが説明してくれます。
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暫くは「弥陀ヶ原」の平坦な道を進みます。
夏には可愛い高山植物が咲き乱れている所らしい


南の奥にゆったりと盛り上がった「月山」が、柔和な表情を見せていました。
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ここで、ツァーに参加の70歳前後のご夫婦が、皆と別れ、弥陀ヶ原を周遊して
乗ってきたバスが待つ駐車場に戻ることになりました。
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軽い登りが始まって、振り返ると歩いてきた「弥陀ヶ原」が望めました。
地塘が点在している高層湿原ですね。
レストハウスの建物の向こうが駐車場です。
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しばし紅葉のトンネルの中を行きます![]() | ここから先は潅木はありません。 |
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潅木帯が終ると、どこまでも広い草原に出ます。
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”優しく・・・
それが月山である。
北の鳥海の鋭い金字塔と対比するように
それは優しい”
深田久弥が記した月山の姿です。
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ここで最初の休憩です。
「この様子だと頂上は風が強くて弁当を食べる余裕はないかもです」
「休憩時間に少しづつ食べてください」
山形県の山岳連盟の副会長だというガイドさんが声を張り上げました。
「お腹がすいたわ」Yさんはパンを食べていました。
私は「ウイダー・イン・ゼリー」を飲み込むだけ・・・
休憩時間が5~6分ではとても慌しいのです

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山肌の紅葉が見事でした。 | 雲海が幻想的ですね。 |
鳥海山が見えるはずと、目を凝らしましたが、このお天気では無理のようです。
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およそ1時間で「仏池小屋」に到着しました。
小屋もトイレも9月で閉じられたようです。
「戻るならここが最後の決心の場所です。バス待機の時間上ここから先はもう戻れません」
添乗員さんの説明に、手をあげる人はいませんでした。
ここからは少し急な登りとなるので、中のダウンを脱ぎました。
強風のため衣類調節が難しい・・・
とにかく風除けになるウインドブレーカー的な上着を重ねて、フードもかぶります。
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強風で飛ばされそうになりました。
「私ってそんなに軽かったかしら?」と冗談交じりにつぶやくと
「体重ではなく、風を受ける体積が問題なのよ」とYさんが答えます

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今月初めに降ったと言う「雪」が残っていました。
この冷たい強風の中、もし「雨」になったらミゾレになる事間違いなしですね~

とにかくお天気が持ってくれることを切に願いました。
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やがて頂上の小屋が見えてきました。
鼻水をすすりながら登ります。
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月山神社の屋根も見えています。
さして急登もなく、あっけないくらいの頂上到着でした。
時計を見るとまだ10時15分

今回のツァーメンバーは案外優秀ですわ

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こちらが標高1984mの頂上に建つ「月山神社」ですが(夏は有料)
9月最後の連休で神社も頂上小屋も閉じられたそうです。
羽黒山の「出羽神社」に合祀されている月山神社もお参りしているから、まぁ~いいでしょう・・・
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ホテルで配られたお弁当を頂上で食べます。 | 8月までは雪が残る雪渓に新雪が見えている。 |
冷たくて硬くなった焼きオニギリは、正直食べる気になれませんでした

標高の一番高い頂上は「月山神社」ですが、「一等三角点」は別の場所に在るそうで
「ここから往復10~15分、希望者は案内します」とガイドさんに言われて着いて行きました。
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添乗員さんが順番にカメラのシャッターを押してくれました。
三角点を前にYさん(左)と私(右)
今回の旅の添乗員さんは一見無愛想に見えるけど、
その実ユーモアとサービス精神に溢れたとても良い方でした

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霧の晴れ間に望んだ一等三角点からの、月山頂上付近の山肌の眺めです。
寒さと強風に煽られながら、何が何だか分らない感じで写しました。
この時の登山では、あえて一眼レフカメラ

ツァー登山では、ユックリ撮影はとても無理

すべて小さなコンデジで、歩きながら撮った記録写真です。
強風でカメラを持つ手も揺れてブレましたが、ご容赦くださいませ
