気持ちの良い、爽やかな季節が到来しましたね。
「涼しくなったら逢いましょう」と話していた友人達との交流もいっきに集中し
孫達の運動会や幼稚園の行事も続き、その上「秋の行楽シーズン」真っ只中
私の「紅葉追っかけ旅」も始まり、ブログもすっかりご無沙汰となりました
この2枚の「紅葉画像」は10月10日、月山の麓で写したものです。
今年の東北の山の紅葉は、色付く前に雪が降り、葉がやられてイマイチだそうですが
それでもシーズン最初の鮮やかな紅葉が楽しめました
10月9日・「湯殿山神社」
山仲間のYさんと「出羽三山・湯殿山と羽黒山、秋の気配漂う紅葉ロード・月山縦走」
と銘打ったツァーに参加してきました。
朝7時過ぎの山形新幹線で東京駅を発ち、
最初の参拝地「湯殿山神社」に着いたのは11時半頃でした。
お天気に恵まれ、青い空に白い雲、真っ赤な鳥居が映えていました。
出羽三山神社とは、月山頂上に月山神社、羽黒山頂に出羽神社、
湯殿山の中腹に湯殿山神社が夫々鎮座されていますが、
この三つの神社を合わせて通称「出羽三山神社」といっています。
湯殿山神社は、この鳥居の所からシャトルバスに乗り5分(徒歩20~30分)登って行きます。
シャトルバスを降りるといよいよ湯殿山神社の本宮ですが
ここにはいわゆる本殿がありません。
湯殿山は標高1500mで月山に連なり、伊勢・熊野と並ぶ三大霊場のひとつです。
この中腹の梵字川の侵食によってできた峡谷中に、五穀豊穣・家内安全の守り神として
崇敬される湯殿山神社があります。
出羽三山の奥の院とも呼ばれ、月山・羽黒山で修行をした行者が
ここで仏の境地に至るとされています(鶴岡市観光連盟のサイトより)
ここから先は撮影禁止です。
「語るなかれ、聞くなかれ」と古くからいわれている、
神秘のヴェ-ルに包まれた神域ですから、私も詳しくは記しませんが・・・
まず靴を脱ぎ裸足になってお祓いを受け、そのまま石の道を進み
温泉のお湯が湧き出ている大きな御神体の上に登ります。
その御神体とは こちらでご覧下さい。
このような神社の参拝は初めてです。
自然崇拝の原型が残っている風景なのでしょうね。
足ツボマッサージを受けたようで良い気持ちになりました。
出発前に添乗員さんから「湯殿山は裸足で参拝しますから、足拭きタオルを持参のこと」
と言われた意味がヨ~ク分りました。
帰路は各自自由です。
私たちはモチロン、30人の参加者の三分の一くらいの人は、シャトルバスには乗らずに
歩いて下りました。
紅葉が始まり出して、暑からず寒からずの気持ちの良い道です。
色付き始めたカエデや・・・ | 赤いナナカマドの実が美しい・・・ |
一見たおやかな「湯殿山」ですが、月山に至る登山路は、出羽三山参拝コースの最難所で
鉄ハシゴやクサリにすがって登らなければならないそうです。
青空の下、川が流れ、滝が落ち、その水音を聞きながら歩く道
「何て気持ちがいいのでしょう」と
山仲間のYさんが何度もつぶやいていました。
羽黒山「出羽神社」
「湯殿山」を参拝し、次ぎに向かったのが「羽黒山」です。
こちらは渋い鳥居が建っていました。
奥の赤い「総門」をくぐって杉の林の中を進みます。
樹齢1000年、樹の周囲10mの巨杉“爺杉”の先に「国宝・五重塔」がありました。
東北地方では最古の塔といわれ、平将門の創建と伝えられています。
現在の塔は、約600年前に再建されたものだそうで、高さが29.0mの三間五層柿葺素木造。
軒が深く各階の低減率が大きいため美しい姿をしています。
五重塔を過ぎると、約1.5kmの急な山道の階段を登り本殿を目ざします。
杉並木の階段をひたすら登ります | 階段の数はナント2440段 |
「この階段で根を上げたのでは明日の月山は無理」と添乗員さんに叱咤激励されました
1の坂、2の坂と頑張って登って行くと、上に建物が見えてきました。
「ようやく本殿」とホッとするのはまだ早い・・・
「お茶屋さん」でした。
ここで一休みして更に階段を登って行きます。
翌日の月山登山の足馴らしですが | 心臓バクバク、汗がダラダラ |
3の坂を登りきると、ようやく本殿の赤い鳥居が見えてきました
ここには湯殿山、月山と羽黒山を合祀した出羽三山神社という神社があります。
出羽三山といえば、羽黒山、湯殿山、月山を言いますが、
それぞれに壮大な社殿を持つ神社が三社あるというのではありません。
湯殿山は山自体がご神体だし、月山も山頂に社殿があるだけ・・・
私たちが想像するいわゆる普通の本殿のある神社は、羽黒山だけなのです。
神仏混合の名残を残す「鐘楼」は工事中でした。
その先に、日本各地の神社がズラリと祀られていましたが・・・
「今は神無月よ、神様達は皆出雲大社に行っているのでは」
知識豊かなオバサン2人は思わず叫んでしまいました。
それを言っては1時間もかけてここまでやって来た甲斐がありませんね
このすぐそばにお土産屋サンがあって、Yさんとソフトクリームを食べました。
汗ばんだ身体に、冷たくてなめらかな甘さが美味しい
そしてその横が、我々が乗るバスが待機している駐車場。
2440段の階段を登らずとも、有料道路を通って車で本殿の近くまで入れるのです。
でも古くから山岳修験の山として有名な「出羽三山」
歩いて登ることに意義があるのですよね
この日の宿は鶴岡市にあるビジネスホテル。
宿のレストランでの夕食には、山形名物の米沢牛やモッテノホカの菊料理も並びます。
あけびを焼いたお料理も珍しい・・・
一人参加の4人の女性と同じ席になり、ビールを飲みながら山の話で盛り上がりました。
シングルベッドの一人部屋は淋しい気もしますが、翌日は早朝出発の「月山登山」
気兼ねなく熟睡できて満足でした