撮影に出かけたりしていましたが・・・
第一級の寒波が襲来した8日(金)に、写真仲間たちと撮影バス旅行に参加して
雪景色を撮りに行きました
出かけた先は群馬県吾妻郡嬬恋村の「バラギ高原」
パルコール嬬恋スキー場のゴンドラに15分乗って、日本百名山「四阿山」の稜線近く
雪深い上まで行きました。
題して「標高1450mの銀世界・バラギ高原の樹氷撮影会」です。
この日の関東地方の天気予報は全部が晴れマーク
でも、集合場所の横浜駅近くでも冷たい風が吹いていました。
関越自動車道の練馬インターから長野自動車道の碓井軽井沢インターを出て北軽井沢までは青空が続き、
浅間山も頂上こそ隠れていましたが、綺麗な稜線を見せていました。
講師のM先生の
「今年のバラギ高原は、樹氷ではなく霧氷が綺麗に見られます」という説明に、
バスで長時間かけてやってきた甲斐がありそうと楽しみでしたが・・・
上に登るほどに雪雲が覆い、いやはや寒かった~
舞台に役者は揃いましたが・・・
三脚を立てるつもりが、あっという間に台座に雪が付着してそれが凍る
手がかじかんでカメラを設置できない
新しいカメラはやめにして、古いカメラに新しいレンズを取り付けての試し撮りです。
ポーズも決まってスタンバイオーケー
あとはスポットライトが待たれます。
一瞬青空が現れました~
カシャッ、カシャッ、カシャッ、手持ちで慌ててシャッターを押します。
雪の風景写真を撮るときは、組み立て<遠・中・近>と、光と影が大事と
バスの中で、M先生の講義を受けましたが・・・
そんな事を考える間もなく、青空はあっという間に消えました
その後は待てどくらせど青空は現れず、モノクロームの世界が続くばかり
風も出てきて、寒さはますますつのります。
慌てて持ってきたホカロンをポケットに入れて、かじかんだ手を温めました。
骨折した方の手の動きが鈍くなっています。
「何をどう写せばいいのぉ~」M先生を探しますが、中々見つかりません。
M先生とは何故か、雪がらみの撮影会に縁があり
昨年の冬の「夕景の富士山」も、思いがけず大雪になった「マザー牧場」でも
先頭に立って一人ひとり熱心に教えてくださった。
あの時習った「雪景色の時の露出補正はプラスです」という教えは身に付きましたよ。
M先生の姿は見えませんでしたが「今日は霧氷を撮りに来たはず・・・」と、
仲間同士立ち木に近寄りアップ写真を撮りますが、慣れないレンズは操作が難しい
「風が強く、ゴンドラの運行中止があるようなので撤退願いま~す」
添乗員さんが叫びながらやってきました。
まだカメラを取り出してから30分しか経っていませ~ん。
重い機材を入れたザックを背負い、ゲレンデとは反対側の山の斜面をラッセルして登った道を
後ろ髪引かれる思いで下ります。
下は晴れているようですが、この辺りにはべったりと雪雲が停滞しているのが見て取れますね。
自然相手はままならないものです。
後半は下りながらのやけくそ撮影でした
あのゴンドラが止まったら、スキーヤーは滑って降りられますが
我々はゲレンデを歩いて下らなければなりません
27人の参加者の平均年齢はどう見ても70歳を超え、それもベテランの殿方が多い・・・
中には三脚を杖代わりに、やっとの思いで歩いている膝の悪い方も見かけます。
ここは素直に撤退するしかありません。
連休は別として、最近ではスキー場も案外空いているようで、ここもがらがらでした。
だから旅行社の「撮影ツァー」も受け入れているのでしょう。
寒い中、お天気待ちの写真撮影よりも、私は無性にスキーがしたかった・・・
東京から3時間というキャッチフレーズのこのスキー場
でも横浜からだと練馬インターまで時間がかかりますから、
結局往復10時間かけて、撮影時間は45分の強行スケジュールでしたが
帰りのバスの中でのカメラ談議も色々勉強になりました。
私も友人のSさんも、講師の先生や仲間のKさんが使っている軽量のオリンパスの
ミラーレスカメラに興味が湧きましたが・・・
私はとりあえず、新しいカメラをマスターすることに専念いたします。
何十年ぶりかでスキー場に足を踏み入れ、スキーをしていた頃が懐かしくなった私
家に帰ってから、札幌時代のアルバムを取り出して見ました。
昭和56年から60年までの4年間、主人の転勤で札幌で暮らしました。
冬はスキー三昧でしたね。
今回の撮影会では、山用の軽量ダウンの上にゴアテックスの雨具を着る予定だったのですが
(雪のマザー牧場ではそのスタイルが丁度よかったのです)
「それでは寒い」と、主人が取り出した札幌時代に彼が着ていたスキー用の黄色と紺のウエァー
当時5年生の息子が着ていたこの赤い上着を、しばらくお古で着た事はありますが・・・
いくらなんでも夫のスキーウエァーだなんて、大きすぎるはず
でも、羽織ってみるとそうおかしくもない
ちょっとショックでしたが、今回は強烈な寒波がやって来たようなので借りていきましたよ。
「naoさん、全然違和感ないわよ」と、友人のSさんにも言われました。
「下にモコモコとフリースのセーターも着ているしね~」と言い訳します
中学1年でスキー検定1級を取った息子には到底かないませんでしたが
札幌では私もスキーを楽しんだ4年間でした。
今では骨折が怖くて、やりたくてもやれなくなったスキーですが・・・
もし「どの時代に戻りたいか?」と聞かれれば
「まだ30代だった札幌時代に戻りたい」と答えたいと思います。