花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

春は名のみの・・・

2014年02月14日 | 私の呟き
8日の大雪の名ごりがある中、またまた南岸低気圧の影響で
14日の早朝から雪が降り出しました


丁度10日前の立春の日のうっすらと積もった雪をUPして以来、
連続三回の雪景色の紹介は初めてです。

それだけ今年の冬は異常気象ということでしょうか・・・

午後3時の積雪は20cm、前回の大雪に迫る勢いで降っています。
追記・横浜は最終的には28cm!(我が家の手すりは40cm)
先週より10cmも多く積もりました。



春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど
 時にあらずと声もたてず 時にあらずと声もたてず
(略)
  今日も昨日も雪の空 今日も昨日も雪の空


思わずこの早春賦の歌を口ずさんでしまいますね。


せめて窓辺に飾ったスミレの花で、春を感じることにします

今日は午後の写真クラブの集まりは中止との連絡が入り
午前中のエクササイズも交通手段の問題と、気力体力に自信がなくてパス


札幌に住んでいた頃はこのくらいの雪など冬は毎日の事
雪に弱い首都圏の騒動をTVで見て笑っていましたが・・・

いざ自分が横浜で経験してみると、車のタイヤも靴も
そしてライフラインも雪対策にお金など掛けていませんし
人々も雪には慣れていないので、混乱は当然と納得です。

そして今日はホワイトバレンタインデーになりました。

ゴディバのチョコを主人に渡して二人でお三時にいただきました


昨日は父用に買ったチョコムースとプリンを持参し、施設に行ってきました。


実は父が前日から高熱を出し解熱剤投与で抑えていたので、
週に1度訪れる施設の委託医に、父のガン治療の事も合わせて
色々相談もありました。

結局大騒動の一日となったのです

ここからは先日行った鎌倉「円覚寺」の雪景色と一緒に
その顛末を記します。

「花と緑を追いかけて」というこのブログの内容には合わない記事ですが
私が父と母とのこの4年間で体験した老人医療問題の現実を
記録しておきたいという思いもあって加えます。

ご興味のない方はスルーしてくださいね。

2月9日・雪の鎌倉円覚寺(その2)
この日は母の祥月命日でしたが、前回も記したように
弟と施設に呼ばれていたのと、雪のために車が出せず
母のお墓参りには行けませんでした。

代わりに行ったのが母のお墓があるお寺のご本山「円覚寺」


国宝の「舎利殿」の雪景色を撮ったのは初めてです。


9日のケァマネさんと看護婦さんのお話は厳しいものでした。

退院後父はミキサー食をほとんど食べず
一日に必要なカロリーも水分も半分以下
甘いものは辛うじて口をあけるが、このままでは脱水症状を起こして
いずれ又入院となるのは明白

イロウにするか、このまま最後まで様子を見るか考えて欲しいと言われました。


私も弟も母の管だけで生きた療養型病院での2年間を、
父にさせる気はないので、「イロウはパス」

「慣れたこの施設で最後まで普通の生活をさせてください」
「私たちもせっせと父の好きな甘いものを届けます」と答えた次第です。

施設側も「80代ならともかく、94歳の方にイロウは勧めません」との事でした。


そして昨日の委託医の話は更に深刻なものでした。
「ガン治療はもう意味がありません」
「お父様はこのままでは明日にも危ない状態です」

「この施設では最期の看取りはできません」
「急変したら病院搬送になります」と


「何とか食べて解熱剤も飲んで欲しい」との願いも虚しく
この日父はいっさい食べられず薬も飲めなくなっていました

私が見守る中、父はまた熱が上がり病院搬送がすぐさま現実となったのです。


「点滴をしてもらって少し元気になれば食べられるかもしれない」と言われ
入院グッズは持って行かなかったのですが

父は脱水症状と炎症反応が異常に高くて
入院の必要ありとなりました。
その時に医師が言った言葉が痛烈で
「この病院は患者を治療して治す所です。」
「退院時施設がちゃんと受け入れるという前提でないと入院は認めない」と

年寄りが何度も入退院を繰り返してベッドを占領する現実を
どこかで断ち切らないと、若くて重症の患者が迷惑するという意味のようでした。

珍しい果実が生っていましたびじゃふらかぶつしゅかんの木


「○○さん(父)は温厚なとてもいい人で私たちも大好きです」
元気になったら迎えに来ますから入院させて下さい。」と
付き添ってくれた施設の看護婦さんが訴えて、父はやっと入院が決まりました。


長い待ち時間、彼女と話して今まで知らなかったことを改めて知った私です。

民間の有料老人ホームも特別養護老人ホームも
最期の看取りをする所としない所があり
医者が常駐しておらず、看取りができない施設で入居者が亡くなると
警察が入るらしい。。。

ですから最期の看取りができない施設は基本的に病人は引き受けないそうです。

入居する時にそこのところを確かめるべきでしたが
経験しないと見えてこない問題ですね


救急外来の医師の言葉は「施設が看取りをするべきだ」という抗議なのでしょう。
「私もそうすべきと施設長にいつも言っているのですが・・・」と
施設の看護婦さんも悔しそうでした。

私は朝の10時から父の厳しい状況を聞かされ
午後には熱が上がったので急遽病院搬送
入院時にはスッタモンダがあって、父が病室に落着いたのは夜の7時半過ぎ
私も頭がパニックになり疲れ果てましたよ



そんな折、ニュースによると
政府は12日、医療提供体制と介護保険制度を一体的に見直す
「地域医療・介護確保法案」を閣議決定し、近く国会に提出し
成立を目指すようです。

つまりかかりつけ医の支援で住み慣れた場所で暮らし
介護サービスも使いながら自宅で最期を迎えられる
「地域包括ケァシステム」のまい進だそうです。

重傷者向けの入院ベッドは削減計画も盛り込み
病院が計画に反してベッドを増やした場合は病院名の公表や
補助金の停止もありえるらしい。



我々の老後の終末医療はどうなっていくのでしょう
ますます入院特約の医療保険は無意味になるに違いありませんね。


祝!!羽生選手
金メダル、おめでとう


コメント (24)
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