こちらの写真は今から14年前に登った、北アルプスの後立山連峰に連なる「鹿島槍ヶ岳」です。
手前にそびえる「爺ヶ岳」頂上から撮ったものですが・・・
「日本百名山」の筆者深田久弥氏も、このスッキリとした双耳峰の粋な姿が好みだったようですね。
姿も良いけど、眺望も第一級です。
標高2889mの南峰頂上に立つと、岩の殿堂「剣岳」が目の前に望めます。
「右が小窓雪渓、そして左が三の窓雪渓かしら?」
一緒に登った山仲間とそんな事を話しながら、いつかあの山も登れる日が来ると信じていました。
「南峰」から痩せた吊り尾根を渡って「北峰」(2842m)に登ると、北側に「五竜岳」がドカン!と迫ります。
その向こうには「唐松岳」「白馬岳」と、後立山連峰の名だたる山々が連なっていました
私たちがこの吊り尾根を渡った時、ここで落ちて怪我をしたと言う若者がいました。
三角巾で腕を吊り、Tシャツが裂けたりしていましたが、それでも元気そうに仲間と戻っていったのを覚えていますが・・・
先日の日曜日、ここで70代の男性が滑落しバウンドしながら落ちていったのを目の前で見たというご夫婦に、大糸線の電車の中で会いました
ちょっと危険な吊り尾根ですが、当時まだ40代だった私たちは元気いっぱいに渡って行きました。
白馬岳の東側には「乙妻」「妙高」「火打」「焼岳」「雨飾」と、北信の名山が雲の向こうに浮かび上がっていました。
古いアルバムの写真を並べて恐縮ですが
あの時の感激を再び味わいたいと、今度は主人と一緒に登る計画を立てましたが・・・
主人が休みを取った初日4日(月)と翌5日(火)の長野県地方の天気予報は/マークが並びました。
とにかく行くだけ行って麓の温泉に泊まって考えようと、前日の夜、ネットで探して大町温泉の宿に予約を入れました。
「鹿島槍ヶ岳」は、立山黒部アルペンルートの出発駅のある「扇沢」から登っていきます。
特急「あずさ」で松本に出て大糸線に乗り換え、信濃大町の駅からバスに乗り、扇沢に近い「大町温泉」までノンビリと行きました。
初日は温泉泊まりですから、気楽に「旅」を楽しみました。
温泉に浸かって汗を流してから、温泉町のそぞろ歩きも良いものですね
宿の数はさほど多くなくこじんまりとした温泉郷ですが、規模のわりと大きめの小奇麗な宿が多いのが特徴です。
高瀬渓谷の「葛温泉」が元湯の、昭和30年代後半にできた新しい温泉町のようでした。
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温泉街の中央にある「酒の博物館」で試飲をし、日本酒を買って・・・
冷たいビールを飲みながら、この日の宿「夢の湯」の広間で夕食を楽しみ・・・
オーナーが懐かしい歌を披露する「ひまつぶしコンサート」を聴きました。
今回の宿は、安くて評価の高い宿をネットで選びました。
こじんまりとした温もりの感じられる宿でしたが・・・
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女性の方の露天風呂がちょっと狭いのが難点でしょうか・・・
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寝る前にもう一度温泉に浸かっていると、五竜岳から鹿島槍と縦走してこの日に下ってきたという50代の女性が入ってきました。
「土日は晴天に恵まれてとても良かったんですよ。でも今日は雨と雷で怖かった!」とのこと・・・
「今日登らなくて正解だったわよ」と言われました。
私は「鹿島槍の頂上に立つ明後日のお天気さえ良ければ、明日は雨でも、扇沢から柏原新道を4時間かけて登るつもりです」と答えながら、自分自身にも言い聞かせました。
去年はそれで中房温泉から雨の「合戦尾根」を登り、翌日は燕岳から常念岳まで、ピカピカお天気の中、槍・穂高の展望を楽しんだのですから
柏原新道を登りきった種池小屋の先にそびえる「爺ヶ岳」からの、360度の大展望も素晴らしいのです。
剣~立山から裏銀座コース、槍&穂高、そして私たちが去年歩いた燕~常念のパノラマコースも見えていました。
これらの景色を、南アルプスと八ヶ岳登山が専門だった主人にも見せたいな~と思っていましたが・・・
残念ながら、翌朝4時に起きて見たTVの天気予報は、5日も6日も曇り時々雨
その上、雷注意報まで出ていました
「山登りは中止にして、栂池高原のお花を見に行こうか~~」と呟くと、連日猛暑の中で働いていた主人はモロ手を挙げて賛成しました。
夜が明けて外を見ると薄日が射していましたが・・・
山々には雲がかかって、その雄大な姿は全く見えません。
私は深くタメイキをついてから、タオルを持って朝の温泉に入りに行きました。
今の私だと落ちそうな不安を感じますが、雨で絶好の眺望がお預けになったのは残念でしたね。
今回はまことに残念でしたネ。
でも賢明な判断であったと思いますよ。
naoママさんがこれほど本格的な登山をなさる方とは知りませんでした。
ご夫妻共々、素晴らしい登山歴をお持ちなんですね。
過去の写真とは言え、素晴らしいアルプスの山々を拝見させて頂きました。
私は温泉に入りながら遥か遠景のアルプスを眺めるだけでしたから・・・。
栂池高原のお花畑、このあと登場ですね。
楽しみにしています。
残暑、お見舞い申し上げます。
お山、残念でしたね。でも山は逃げませんから条件の好い時に歩いた方がいいですよ。でもこんな高い山に登っているなんて驚きました。滑落事故!くれぐれも気をつけてくださいね。
ゲリラ雷雨が襲ってきて、東京もにぎやかでしたよ。最近のお天気はちょっと変ですね。
これも地球温暖化が関係しているのかしらね。
そこで滑落していく人が多いらしいです。
「栂池高原」に行く時に乗った大糸線で出合ったご夫婦は、まさにすれ違いざまに相手の男性が滑落したそうです。
大抵の人は一等三角点のある「南峰」で引き返すようですが、その男性は登山暦50年以上のベテランだったそうで、自信があったのでしょうね。
老齢になると、自信があっても体が伴わないのが哀しいですね。
40代は体力がありましたから、友人達とあちこち登りまくっていましたが・・・
ここ数年、仲間も親のことやら孫の世話で忙しくなり、それと同時に体力も落ちて、なかなか山には行けなくなりました。
主人とは、ひと夏に一度だけ、大きなアルプス級の山に登れれば・・・
と思っていますが、晴れ人間だった我ら夫婦のパワーもすっかり衰えてしまいました
最近は「運」からも見放されている感じです
この展望が得られなければ登る意味もない!と、さっさと諦めて、朝から温泉に入り・・・
霧の栂池高原でお花を見てきました。
午後からの雨の確立が90%
登る気力が失せました。
ゲリラ豪雨は長野県も凄かったようで、指定席をとった帰りの特急「あずさ」が運休になってしまい大変でした。
自然が牙を剥くと怖いですね。
昨日のニュースでは、中央アルプスを縦走していた60代の女性が雷に遭って亡くなったと伝えていましたね。
山での雷が一番怖いです
せっかく出かけたのに、天気だけは仕方ありませんね!
その分ゆっくり温泉に入って、栂池高原でお花を楽しめたのではないでしょうか?
続きを楽しみにしていますね!
夏雲を追いかけた霧ヶ峰高原、楽しく拝見し独身時代に友達と何回もいった事を懐かしく思い出しました。
大町、扇沢の入り口、そこから、黒部湖、立山へも行きました。
あんな高い山々へ登ったのですね。私は、下でうろうろです。
栂池は毎年スキーへ行った所です。栂池高原も懐かしいですね。
UP楽しみにしています。
欲求不満がたくさん残っていますが、自然相手では仕方がありませんね。
若ければお天気など気にせずに登っていたんでしょうが・・・
そこまでの気力はありませんでした
「霧ヶ峰高原」はsatomineさんも若き日の思い出の場所でしたか・・・
昔は若者がたくさん高原に繰り出して、青春を楽しみましたよね。
一昨年行った「西穂高岳」も、あと30分で頂上という所で引き返しました。
晴天に恵まれ大展望が楽しめましたが、夜行バスで行ってそのまま登ったら「体力」が続きませんでした。
でも、今回は登る前から諦めて
だんだん「山」が遠くなり、高原歩きが主になってきていますが・・・
ワタスゲが揺れる霧の「栂池」も良かったですよ
扇沢は立山に行く時の入り口。
私たちも何度かあそこから立山の山々に出かけました。
「立山」は年をとっても行ける「日本のスイス」のような所・・・
これからもアルプスが見たくなったら「立山」に出かけたいと思っています。