徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

さらば、ベルリン

2007-09-20 22:23:33 | 映画
 今日はアメリカ映画「さらば、ベルリン」の試写会に行った。「カサブランカ」や「第三の男」など1940年代の名画へのオマージュというふれこみだったので、少しは期待したがやっぱりハズレだった。モノクロにしたり、電子的に画面をざらつかせたり、いろんな細工をして往年の名画の雰囲気を出そうとしているが、なんだかわざとらしく感じてしまう。全般的にメリハリがないのだ。ソダーバーグ監督の力量が足りないと言ってしまえばそれまでだが、「第三の男」のキャロル・リードも「カサブランカ」のマイケル・カーティスも、それまでのいろんな作品づくりのプロセスが、あの名作に結集しているのであって、突然、彼らと肩を並べるような作品を作ろうったってどだい無理な話だ。しかもラストの後味の悪さはいかんともしがたい。