徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

嗚呼!昭和の映画館

2009-08-08 15:56:24 | 映画
 熊本市現代美術館で行われている「熊本映画館覚え書展」を見に行った。僕らの年代には懐かしい、昭和30年代から40年代、熊本市に存在した映画館の写真やポスター、看板、パンフレットなどが展示してあった。数えてみたら、なんとこの年代に熊本市内に延30館の映画館が存在した。そのうち約半数は僕も実際行った覚えのある映画館だった。大衆娯楽の中心が映画であったことの証明でもある。下の写真はパンフの中にあった写真だが、かかっている映画は日活の「逆光線」と松竹の「朱と緑」の二本立てのようだ。どこの映画館なのか判然としないが、二社の映画をやっているということは少なくとも一番館ではない。それにしても北原三枝の立看板のデカい上に刺激的なこと!今日ではとても考えられない。二本とも昭和31(1956)年公開の作品だから、おそらくこの写真は昭和31年に撮られたものだろう。「逆光線」は、いわゆる太陽族シリーズの一本で、石原裕次郎や北原三枝らが、このシリーズからスターになって行った。「朱と緑」の看板には岸惠子さんの顔も見えるが、この時代の空気をよく表わした写真だ。