徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

復旧工事の光と影

2017-01-06 19:02:02 | 熊本
 年が明けて、熊本城を始め、市内各所の復旧工事が本格化したように見える。倒壊・崩落した熊本城の北十八間櫓も瓦礫と化した櫓の破片などの回収・撤去が始まっている。ここは重要文化財なので工事も慎重に行われ、原状復帰が図られるだろう。
 一方、京町台西端の雁木坂に沿った石垣崩落現場も改修工事が始まっている。この坂は明治以前に積まれたと思われる石垣が見どころだったのだが、文化財というわけではないので、工事は崩落防止と法面強化のためコンクリートで固められるようだ。かつて雁木坂は内坪井から中坂を通って本妙寺へ通じる唯一の参道であり、頓写会の夜は雁木がきしむ程賑わったという。頼山陽、河井継之助、吉田松陰らの歴史上の人物も本妙寺参詣のため通った由緒ある雁木坂の風情が失われるのは寂しい限りだ。

▼熊本城・北十八間櫓の復旧工事





▼雁木坂に沿った石垣の改修工事


▼熊本地震前の雁木坂の風景