徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

新世界の復活

2023-01-19 21:11:22 | 熊本
 昨日、熊日デジタルニュースで次のような記事を目にした。

 熊本市中央区手取本町の熊本パルコ跡地で進められてきた新ビルの建設工事が20日、完了する。名称は「Shinsekai(シンセカイ)下通GATE(ゲート)」。3~11階は星野リゾート(長野県軽井沢町)の都市型ホテルが入居。地下1階~地上2階にはパルコ(東京)が新業態の商業施設をオープンさせる予定で、春の開業に向けて内装工事を進める。

 僕が映画少年だった頃、あの場所には洋画の映画館「新世界」があった。下通入口を挟んで市役所側には同じく洋画の「大劇」があり、新作映画の公開で張合っていた。大劇の経営者が僕の母の知り合いだったこともあって大劇に行くことが多かったが、それは当時の洋画配給会社のメジャーどころが大劇がワーナー・ブラザース、パラマウント、MGM、20世紀フォックス、コロンビアと多かったのに対し、新世界の方はユニバーサルやユナイテッド・アーティスツなどとやや劣勢だったことにもよる。どちらの映画館も忘れられない名作があったが、大劇は「ベン・ハー」や「風と共に去りぬ」「シェーン」など。新世界は「アラモ」や「ウェストサイドストーリー」などが忘れられない。
 新世界の名前が復活したことは僕らの世代には嬉しいニュースだと思う。


1953.6.26 大水害直後の「通町筋電停」付近の様子(前方に鶴屋百貨店や新世界映画館が見える)