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わが家から上熊本駅方面へ歩いて5分ほどのところに、釈将寺坂という小さな坂道がある。その昔、この坂の中ほどに釈将寺という天台宗のお寺があったことからこの名が付けられたという。この釈将寺は、俳人・松尾芭蕉をして「俳諧の中興開山」と言わしめた談林派俳諧の祖、西山宗因が幼い頃、初めて和歌や連歌に触れ、俳人連歌師への道を歩き始めたお寺である。古地図で見ると、ちょうど釈将寺が建っていたと思しき所の前に道標が立てられ、次のように記されている。
「釈将寺坂・・・江戸時代この上に釈将寺があったのでこの名がある。この附近は武家屋敷が守りを固めた所であり、また有名な連歌師西山宗因はこの寺で学び世に出た。」
現在、その釈将寺があったと思われる土地にはなんと、フラメンコスタジオが建っている。宗因さん、これを見たらいったいどんな句を詠むだろうか。
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釈将寺坂