どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おしりをふく話

2017年12月06日 | 絵本(日本)


    おしりをふく話/斎藤たま・文 なかの ひろたか・絵/福音館書店/2016年


 人工知能や自動車の自動運転、スマホで家電を動かし、ネットで膨大の情報があふれている時代。でも、すこし遡れば、今の子どもに想像できないことも。

 今は、どこの家でもトイレにはトイレットペーパーがあり、ウオッシュレットが普通。

 しかし私の小学校時代は和式のトイレが普通(今はどうでしょうか)。

 100年もさかのぼれば、紙が貴重だった時代には、新聞紙や雑誌などで尻をふいたときも。

 その前は、葉っぱをつかったことも。フキの葉やクズの葉がよくつかわれたことも。

 前に、お寺で木でおしりをぬぐったことが、絵本にありましたが、杉や竹をつかったことも。

 すごく痛そうですが、こうしたことが当たり前だったというのは、今の子には想像できないことでしょう。

 カルチャーショックをおぼえるようなことばかりです。

 そしてトイレのことも。
  
 昔、便所にいく回数は一日3回ほどあったのは、稗や麦、粟や黍を多く食べ、消化されずにでてくる部分が多かったというのに納得しました。

 今は、なんでも買うのがあたりまえですが、昔は買うという考えはなく、自然のものを使い、不要になればまた自然に返すという究極のエコでした。