おしりをふく話/斎藤たま・文 なかの ひろたか・絵/福音館書店/2016年
人工知能や自動車の自動運転、スマホで家電を動かし、ネットで膨大の情報があふれている時代。でも、すこし遡れば、今の子どもに想像できないことも。
今は、どこの家でもトイレにはトイレットペーパーがあり、ウオッシュレットが普通。
しかし私の小学校時代は和式のトイレが普通(今はどうでしょうか)。
100年もさかのぼれば、紙が貴重だった時代には、新聞紙や雑誌などで尻をふいたときも。
その前は、葉っぱをつかったことも。フキの葉やクズの葉がよくつかわれたことも。
前に、お寺で木でおしりをぬぐったことが、絵本にありましたが、杉や竹をつかったことも。
すごく痛そうですが、こうしたことが当たり前だったというのは、今の子には想像できないことでしょう。
カルチャーショックをおぼえるようなことばかりです。
そしてトイレのことも。
昔、便所にいく回数は一日3回ほどあったのは、稗や麦、粟や黍を多く食べ、消化されずにでてくる部分が多かったというのに納得しました。
今は、なんでも買うのがあたりまえですが、昔は買うという考えはなく、自然のものを使い、不要になればまた自然に返すという究極のエコでした。