どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ねこのさら

2018年07月02日 | 絵本(日本)


    ねこのさら/作・絵:野村 たかあき 監修:柳家 小三治/教育画劇/2017年

 最後のオチ、小さい子にわかるかなあとおもいながらみました。

 落語を絵本にしたものですが、版画の絵の味があって、いかにも落語らしい世界。

 道具やと茶店のじいさんのテンポよいかけあい、高座で聞いたら楽しそうです。

 茶店でネコのお皿、よくみると<えいこらいの うめばちのちゃわん>という逸品。

 道具や、とぼけてネコを三両でかい、皿もつけてくれるよう茶店のじいさんにもちかけます。

 ネコは、きたない、毛がつく、どろだらけになるとしぶるじいさんを説き伏せて、なんとかネコを買うことにした道具や。いざ、皿をつけてくれといっても、今度はしぶるじいさんです。

 道具やもしたたかですが、じつはじいさんのほうが、もっとしたたかだったというオチ。

 オチは想像してみてください。

 茶店のじいさん、お皿にはこだわっているようで、表も裏も高価そうなお皿がいっぱいです。