どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おおきなおひめさま

2018年07月08日 | 絵本(日本)


    おおきなおひめさま/作:三浦 太郎/偕成社/2013年


 縦長で切り絵とコラージュが楽しめる絵本です。

 ”むかしむかし”と昔話風に話が展開してゆきます。

 むかし、ある国の王さまの夢に、神様の使いが現れて、「おまえに むすめを さずけよう。だが、ひめには まほうが かかっている。そのまほうが とけなければ、このくには ほろびてしまうだろう」というお告げ。

 夢の通り、お姫さまが、庭の葉っぱの上にすわっていました。でも手のひらにのる大きさ。ところが、お姫さまは、毎日毎日おおきくなって、とうとうお城の塔をつきやぶる大きさに。

 塔の窓に何か見えます。王さまは正体を探るべく、はしごをのぼっていきますが、それはつやつやした花の種でした。お姫さまのおひそにあった種をとりだすと、お姫さまはみるみるうちに、小さくなっていきます。でも小さくなったといっても、王さまとお妃さまの倍ぐらいのお姫さまでした。

 ベッドが、はね、ゆびわのはこ、ティーカップ、くまのぬいぐるみ、こどものベッドと指数関数風におおきくなっていくページには、なにやら説明している学者?の写真が。

 裏表紙前の見開きには七五三?の写真とパパ?の似顔絵もあります。

 大きくなっていくさまにひきこまれそうです。

 種は、お城のまわりにきれいな花を咲かせています。