おおきなおひめさま/作:三浦 太郎/偕成社/2013年
縦長で切り絵とコラージュが楽しめる絵本です。
”むかしむかし”と昔話風に話が展開してゆきます。
むかし、ある国の王さまの夢に、神様の使いが現れて、「おまえに むすめを さずけよう。だが、ひめには まほうが かかっている。そのまほうが とけなければ、このくには ほろびてしまうだろう」というお告げ。
夢の通り、お姫さまが、庭の葉っぱの上にすわっていました。でも手のひらにのる大きさ。ところが、お姫さまは、毎日毎日おおきくなって、とうとうお城の塔をつきやぶる大きさに。
塔の窓に何か見えます。王さまは正体を探るべく、はしごをのぼっていきますが、それはつやつやした花の種でした。お姫さまのおひそにあった種をとりだすと、お姫さまはみるみるうちに、小さくなっていきます。でも小さくなったといっても、王さまとお妃さまの倍ぐらいのお姫さまでした。
ベッドが、はね、ゆびわのはこ、ティーカップ、くまのぬいぐるみ、こどものベッドと指数関数風におおきくなっていくページには、なにやら説明している学者?の写真が。
裏表紙前の見開きには七五三?の写真とパパ?の似顔絵もあります。
大きくなっていくさまにひきこまれそうです。
種は、お城のまわりにきれいな花を咲かせています。